ぶつくさ
※男男以外にも男女・女女のカップリングにも触れます。
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2014年10月31日 18:39ハロウィンSSは11月になってからでもいいや…と思ってたのに何故か昨晩カッとなって書いたもの
リントとロイズの衣装がほとんど普段着な理由を書きたかった
ちなみにミレーシュは人混みが嫌いなので屋敷待機でお菓子補給係
リントとシャノンはお菓子が欲しいんじゃなくて、
誰にもバレずに盗み食いできるかどうかというゲーム感覚を楽しんでる -
2014年10月31日 18:35一次創作SS/触手話でハロウィン的なもの
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「うん、動きづらいな」
青年の羽織る黒い白衣は所々破けてボロボロだった。
「そりゃ、そんな格好してりゃな」
頭上から触手がぼやく。青年の腕や足には服の上から包帯がぐるぐると好き勝手に絡みついており、それは触手の胴体にも緩く巻かれている。
「せっかくリント用にウルフマン衣装を作ったのに、狼男は嫌だって言うからそんな安上がりな仮装になっちゃったんだからね! わがまま言わない!」
シャノンが大げさに頬を膨らませて非難する。その頭には猫耳カチューシャ、両腕には肉球付きミトン、臀部には二本の尻尾がすらりと伸びている。それに合わせて衣装も猫仕様で、首には大きな鈴が揺れていた。
「何を作るか事前に教えてくれないか」
「何の目が出るか分かるダイスなんて振るだけ無駄じゃないか!」
狼男の衣装は却下されると分かっていながら毎年めげずに仕立てるのだから、その情熱を別の方向に活用してほしいとリントは思うが、それこそ無駄なことだろう。
「あの……今夜がお祭りというのは分かったんですが、どうして仮装するんですか?」
控えめに挙手しながらジルが問う。地域によって文化は様変わりするため、遠い地からやってきた少年には馴染みのないものが多いようだった。
屋敷では今宵の祭りのための準備が行われており、仮装したジルとミレーシュは大量の菓子を用意していた。ほとんど市販のものだが、クッキーやブラウニーは二人で手作りして袋に小分けしてある。
「ジルくんにこれをあげよう」
シャノンは笑顔でジルの手を引いてキャンディを一つ握らせた。ぽかんとしながらそれを受け取ったジルの肩に両手を置き、シャノンは額がくっつきそうなほど顔の距離を一気に縮める。
「祭りの最中、誰かから手渡されたお菓子を受け取ったら、それは“今夜ベッドを共にしましょう”というお誘いにイエスと答えたことになるので注意したまえ、少年よ」
「は……はいぃ!?」
深い紺色の肩掛けに覆われたジルの肩がびくりと跳ねて、手に持っていたキャンディと、背丈ほどある十字架が床に落ちた。
「それを今の時代にやったら犯罪だ」
蒼銀色に塗られたダンボール製の十字架をロイズが拾い上げてシャノンの頭に叩きつける。ずれた猫耳カチューシャを直しながら、シャノンは唇を尖らせてジルの背後に隠れた。
「でも昔は本当にそういうお祭りだったんだよ。今はお子さまにお菓子を渡す行事になったけども!」
「そ、そうなんですか……」
「そうとも! 今宵は月が昇らないから、蝋燭や松明の火を灯し続けて夜空に煙幕を張るんだ。そうすれば天上に住まう神から下界は見えなくなる。神の監視がない今夜だけは、人も魔も関係なしに無礼講! 仮装は自分が何者であるか隠すための仮面。つまり今夜は庶民のためのマスカレードってわけさ!」
シャノンは喋喋しく説明しながら、バスケットの中の菓子に手を伸ばすが、ミレーシュによって盗み食いは阻止された。呆れ顔で溜息をこぼしながらロイズが言う。
「夜通し火を燃やすのは危険だから今は禁止だけどな」
「人間はいつからロマンをなくしてしまったのかね……」
「禁止にしてもこの日は必ず小火騒ぎが起きるんだから仕方ないだろ」
始末するこっちの身にもなれ、と腕を組んで肩を落とすロイズ。その背後にリントが近付き、ロイズの長いマントを引っ張る。
「そういうロイズも浮かれた格好してるじゃないか」
「これは、自警団の制服じゃ目立つからって団長が無理やり……」
「団長さんはよく分かってらっしゃるね! どうせなら本格的に仮装しようではないか!」
ロイズはダンボールの十字架を振り上げてリントとシャノンの頭をぺしゃりと叩く。十字架の持ち主である少年はおろおろしながら、菓子を詰め合わせた小袋を手に取った。
「あ、あの、ロイズさん、これ……良かったら、その、どうぞ」
「いや、それは子供に配るものだろ?」
「こ、これ……私の手作りで、ロイズさんに食べてほしくて……あ、あの、無理にとは言いませんが……」
きょとんとしながらロイズが問えば、ジルはほのかに頬を染めながら戸惑いがちに視線をさまよわせる。ロイズは目を丸くして頬を掻き、ジルの手から小袋を受け取った。
「……そういうことなら、有り難く頂くな。ありがとう、ジル」
ぱっと顔を上げたジルは安心したように頬を綻ばせる。その微笑ましい光景を眺めつつシャノンはそそくさとミレーシュの傍らに移動して、横から真面目腐った声音で耳打ちした。
「あれって夜のお誘いかな?」
「……!?」
魔女の格好をしたミレーシュは箒を握りしめながら硬直する。
ロイズとジル、シャノンとミレーシュがそれぞれ気を取られている隙に、菓子袋の入ったバスケットに忍び寄ったリントの手は触手によって叩き落とされた。
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2014年10月30日 23:22モナーRPGらくがき/Loveメイン四人
ギコルトの私服かわいい!!!と主張したかったのに自分で描くと難しい…
帽子で耳がへたってるのが可愛いんだ -
2014年10月25日 18:03一次創作SS/リントとシャノン
時系列的には本編開始前
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「リントは恋をしたことがないのかい?」
薬屋のカウンターに臆面もなく腰掛けながら、シャノンはその辺に積み上がった本から漫画を引き抜いて勝手に読み始めた。リントは特に気にせず商品棚の掃除をする。
「ない、と思う」
「告られたことも?」
「ないと思う」
「顔はまあ普通なのにねー」
「問題は外見じゃなくて中身だろ」
「ああ、自分の性格に難ありって自覚はあるんだね。安心したよ!」
シャノンは漫画をめくりながら軽い調子でけらけらと笑い飛ばす。
「色恋沙汰とか俺には分からないし」
興味もないし、と内心で付け加えながらリントは棚を濡れたタオルで拭いていく。
「キミってさ、幼馴染が大怪我しようと、いたいけな少女が奴隷として手酷く扱われていようと、これっぽっちも動じなかったもんね!」
「今の時代ではありふれた不幸じゃないか」
「そんなありふれた悲劇にいちいち心を痛めるのが人間ではないの?」
人の姿をした淫魔が人間を語る。半人狼の青年は少し視線を上げてから、汚れたタオルをバケツに浸して洗う。
「分からないな。人間ではないから」
「半分は人間じゃないか」
「身体はそうだけど、中身はそうじゃない」
肉体的には狼男と人間のあいのこだ。けれど精神は違う。心は血で受け継げない。仮にそれを継ぐことができるなら、あの優しい両親から自分のような生き物は育まれないだろうと、自虐ではなく、事実として、リントはそう思った。
「それが色恋沙汰と何か関係あるのか」
リントは掃除に飽きて窓辺に近づいた。開け放った窓から少し冷えた風が吹き込む。
「心を乱される何かに出会ったことがないのかと思ってね」
カウンターに座りながら、シャノンはリズムを刻むようにつま先を揺らす。
――この心を掻き乱すもの。
まだ昼間な上に、今夜は満月ではないものの、空を眺めるとつい眉を顰めてしまう。
「キミのその不感症な心を掻き乱す人に、いつか出会えるといいね」
シャノンが愉快げに目を細めて笑う。
満月のような相手なんて永遠に会いたくないものだと、リントは小さく溜息をついた。
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2014年10月20日 21:04一次創作らくがき/リントとイド
唐突にハロウィン的なネタ描こう!と思い立ったけど間に合うかな
このイドの格好はちょっとシュールすぎた -
2014年10月16日 18:15以前に描いた絵でpixivにも載せたものですが、ORAS体験版をゲットした記念に!
早く最愛のミズゴロウと旅に出たい…
ポケモンではチャンピオン勢が好きです -
2014年10月14日 20:588話目載せました。
リント、イド、ロイズ、ジルがそれぞれ追い詰められる話。
この話書くの楽しかった…
この辺りからリントとイドの関係がちょっとずつ動き出す。