肥後の役人とアマビエ。
‐とある土地の役人の思い出話‐ あれは肥後の国で見たんだ。 夜ごと毎に海が光っていると、皆が言うものでね。 だから私が足を運んだんだ。 闇夜の海から光と共に、脚が三本の者が佇んでいたのだ。 そりゃあ驚いたさ。 脚が魚のそれなのだから。 だが怖さは全く無かった。 「夜の海に足を運んで下さり感謝します。貴方にお話ししたい事があります。」 「当年から六ヶ年の間。諸国では豊作が続きますが、同時に疫病も流行ります。」 「私の姿を絵に描いて国の皆様にお見せください。」 「そして皆様も私の姿をお描きください。」 「どうか私の代わりにお伝えください。」 そうして夜の海に消えて行った。 だから絵を描いたんだが……私はあまり絵が上手くなくてね。 ―登場人物― 【世方山 志(よもやま ゆき)】 設定:アマビエ
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