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他垢にはとても載せれないものをたま〜に載せに来ます 多分

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投稿日:2022年09月19日 23:14    文字数:4,008

無題

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性癖を詰め込みました。モブワタ?(モブは登場しません)
監禁・緊縛・玩具・放置の要素が含まれます。
1 / 1
一体ここに連れてこられてからどれだけの時間が経ったのだろう。時間を確認したくても、窓も時計もない部屋では確認することは叶わない。なら別の部屋に行って確認すればいいのだが、足は太腿と足首を両足ひとまとめに縛られて正座の形に固定されている。ご丁寧に内側にも縄を通されているため、緩む気配は無い。
喉が乾きすぎて痛みすら感じ始めた。時折掠れた声が漏れる口を塞ごうにも、後ろ手に固くきつく縛られた腕は動かすことができない。唯一動かせる指も最初は一生懸命動かしていたが、ただ体力を消費するだけだと早々に気づいた。いつ状況が変化するか分からないのなら、少しでも体力は残しておくべきだ。
「……っう……ぐ」
ビク、と小さく身体が跳ねる。寝かされている間に尻の中に何か仕込まれたのか、体内から微弱な振動が響いている。まともに動かない身体を少しひねれば、寝巻き用の着物の裾から細いコードが伸びて、閉じ込められている座敷牢の隙間から部屋の隅のコンセントに繋がれているのが見える。
「ふ……っ」
身体をひねったことにより、中のなにかの当たりどころが変わって不愉快さに拍車がかかる。これを入れるためか下着は脱がされており、心許なさも感じてはいるがそれを気持ち悪さが塗り替えていく。
首にかけられている縄の輪と足を縛る縄が繋がれているため、身体を満足に伸ばすことが出来ない。どれだけ抑えていても、じりじりと体力を減らされわずかに、しかし確かに焦りが積もる。
(なんなんだ、何が目的なんだ)
目が覚めてから誰もおれの元に来ない。何かしら目的があるなら、脅迫をするなり拷問をするなりで来るはずだ。目的が分かればその先の対処法を練ることもできるが、これではただ耐えることしかできない。
「……っあ?!」
ガクンと大きく身体が震えた。中のものの振動が大きくなったようだった。それだけではなく、振動が大きくなったせいでまた当たりどころが変わったようで、これまでとは違う感覚に襲われる。
少しでもこの刺激を逃がそうと身じろいでも、首の縄がギリ、と音を立てて動きを阻む。何度も縄が擦れているうなじが痛みを訴えているがそれどころではない。
落ち着こうとゆっくり呼吸をしても、中の刺激で乱され、短く浅い呼吸になってしまう。
「はっ、あ、っ……んん゛……」
少しでも気を抜けばもっと漏れ出てしまいそうな声を抑えるべく唇を強く噛んだ瞬間、ピリッとした痛みと共に鉄臭さと塩辛さが広がる。だがそれに構っている暇はなく、必死に耐えようとする意思とは裏腹に、口の端からぽろぽろと声が漏れていく。無理やり声を抑えようとして足りなくなった酸素を求め、無意識に大きく開いた口からたらりと唾液が流れ落ち、ぽた、と灰色の着物の色が濃く変わる。
ふと、唾液で濃くなった場所とは違うところがじんわりと黒くなっていることに気づいた。何故……と考え、その奥にあるものを思い浮かべた瞬間、カッと顔が熱くなるのを感じる。
「……嫌だ……っ!」
心の底から沸きあがる嫌悪感から、思わず叫ぶ。しかし、自覚してしまった。先程まで全く気にしていなかったのに、意識し始めてしまった途端そこばかりに神経が集中してしまう。
中のものが動く度に押し出されるように、性器からとぷっと液体が溢れ出すのを感じる。それが恥ずかしくて悔しいのに、身体は正直に反応して少しずつ硬くなっていく。そんな自分の身体の反応すら腹立たしくて仕方がない。
「っう゛っ?!」
着物の上からでも分かるほど主張し始めた性器がズル、と布と擦れて思わぬ快感を産む。身体に力が入ったことで中のものをぐうっと締め付けてしまい、さらに刺激が増した。
自分の身体なのに、上手く制御が効かない。
身体は熱いのに、頭は冷えていく。だがそんなことは露知らず、中のものは絶え間なく敏感なところを刺激し続けている。内側からの快感は身体を止めることを許してくれず、そのせいで擦れた性器にも快感が溜まっていく。
「いや、だ、やめろ……!」
無機物に懇願しても、何も変わらないのは分かっている。でも、そうでもしないと正気を保てない。このまま欲に従ってしまえば楽になれるだろうが、そうすればきっと元に戻れないところまで堕とされる予感がする。それだけは、避けなければ。
「んあ゛っ!」
しかし、その決意を砕くかのようにもう一段階振動が大きくなる。ガクガクと身体全体が揺らされるかのような錯覚すら感じた。ズリ、と思い切り性器と布が擦れ、一瞬身体から力が抜けた。とうとう大きくバランスを崩し、その場に倒れ込む。
「あ゛、っうう゛……っ……!」
ドサ、と重い音が響く。その衝撃でついに限界を迎えてしまい、達してしまった。身体が限界まで仰け反り、頭が真っ白になり、バチバチと視界が弾ける。普段より長く堪えていたせいか、長く重い絶頂感は身体の隅から隅までをくまなく襲う。霞んだ視界の中で、着物で受け止めきれなかった白濁が数滴畳にこぼれているのを見て、目の前が真っ暗になるような気分になった。
屈してしまった。その事実がただただ重くのしかかる。しかし深く絶望している暇もなく、異物はまだ震えを止めない。
「いや、いやだ!、あ、っ」
先程倒れ込んだ時に強く頭をぶつけたからか、くらりと目眩がする。少し出血しているのか、血の匂いが鼻腔を刺激してくる。もはや正常な思考ができなくなっているのは、誰の目から見ても明らかだった。
余韻の残る身体がまた高められていく。微かに残る理性が悲鳴をあげている。一度達した身体は素直に快感を拾い、また緩く勃ち上がり始めた自身の先端が再び擦れる感覚に、喉がひくりと痙攣する。
「……だめ……だ……っ」
これ以上、戻れないところに行く訳にはいかない。ギリ、と奥歯を噛み締め、頭の中に響く警鐘に縋り付く。
しかし、振動は止まらない。快楽を知った身体は、もはや意志を離れてそれを追い求めてしまう。
「あ、あっ……ん、や、あ……!!」
ビクンッと大きく身体が跳ね、抵抗虚しく二度目の射精を迎えようとする。もう、抗えない。諦めかけたその時、ピタ、と異物の振動が止まった。
「……え?」
急に止んだ刺激に、呆然と呟く。何故、の二文字が頭に思い浮かぶ。そんなことを考えている自分に気づき、胸を掻きむしりたくなる。しかし、逃げ場をなくした快楽は振動のようになくなることはない。ぐるぐると体内で燻る快楽は、残り少ない理性をとろとろと溶かしにかかる。ずっとこの状態で放っておかれたらどうなるのだろう。そんな恐怖を見透かすように、再び異物が動き出す。先程と比べるとかなり微弱な振動だった。
「あっ……なっ、んで……」
どうして、もっと欲しいのに。身体は勝手に期待して昂ぶっていく。
「んっ……は、あ……」
だがやはり、与えられるのは微かな快感のみ。身体の熱はどんどん溜まり、発散されることなく蓄積されていく。身体の芯がじくじくと痛む。身体はすっかり快感に従順になっていた。
「ふ……っ……う、……ん、ん……っ!」
やっと絶頂に向かって上り始めた瞬間、またもや異物は止まる。そして、今度はそのまましばらく放置される。いつの間にか息が荒くなり、身体は汗ばんでいた。身体の奥が快感を求め、切なさを訴え始める。
「なん……で…………!」
嫌だ、足りない。イキたい。気持ちよくなりたい。頭の中はそれでいっぱいになり、自分が何を考えているかも分からなくなる。
あと、ほんの少しなのに。その少しが、果てしなく遠い。少しでも身体を動かせば楽になれると分かっていても、恐怖がそれを阻んでいる。もし動いてしまったら、もう二度と戻ってこれない。
「は、んんっ……!」
落ち着こうと呼吸を整えようとしても、そのわずかな振動で擦れて視界がバチ、と弾ける。呼吸すら、だめなのか。とっさに息を潜めるが、でもそんなのは長く続かない。ひく、と喉がひきつり、より追い詰められてしまう。
上手く呼吸ができず、頭がぼんやりとしてくる。このままでは本当におかしくなる。
「はあっ……!あ……!」
無理やり深呼吸し、酸素を取り込む。でも、それは快感を産むのと同義だった。
心臓がバクバクとうるさい。気持ち悪い。助けてほしい。でも、どうすればいいのか分からない。
「う、あ……?!」
また突然、異物が大きく震えだし、強烈な快感に襲われる。
ガクガクと身体が跳ねるのを抑えられない。耐えられない、もう達してしまう。そう思うと、またピタリと振動が止まる。
「え……あっ……」
寸止めされた苦しさと焦れったさが混ざり合い、頭が真っ白になる。身体が小刻みに痙攣し、目の前がチカチカと点滅する。身体はとうの昔に屈している。もはや心が折れるのも時間の問題だった。
楽になりたい。欲を吐き出せば、楽になれるだろうか。どろどろの頭で考える。無意識のうちに腰が揺れる。
ズ、ズ、と性器の先端が擦れていく。体力の限界が近く、わずかにしか動かせない。刺激が、足りない。
「ん……んう゛っ?!……う゛あっ!」
ぎゅうと内側を締め付けてしまい、異物が敏感なところに強く当たった。容赦ない刺激に、喉から悲鳴が上がる。
「ああぁっ!!やめっ、そこ、やだっ!!」
もう何も考えられない。身体が求めるままに快楽を追う。
「いやだっ、ああ゛、あっ、いく……!!」
ようやく訪れた絶頂に、全身が歓喜する。ビクビクと身体を震わせながら、勢いよく精液を吐きだす。
「ふあ、んっ、ああっ……!」
何度も身体が痙攣し、止まらない。なかなか終わらない絶頂に、気が狂ってしまいそうだ。
「うあ゛……っ……」
ふ、と目の前が暗くなる。身体からすとんと力が抜け、急激な眠気に襲われる。ああ、意識が途切れるんだな。どこか冷静なその予感に抗いようもなく、全ての感覚がブツッと途切れた。
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キーワードタグ pkmn  ワタル(ポケモントレーナー)  R18 
作品の説明 性癖を詰め込みました。モブワタ?(モブは登場しません)
監禁・緊縛・玩具・放置の要素が含まれます。
無題
1 / 1
一体ここに連れてこられてからどれだけの時間が経ったのだろう。時間を確認したくても、窓も時計もない部屋では確認することは叶わない。なら別の部屋に行って確認すればいいのだが、足は太腿と足首を両足ひとまとめに縛られて正座の形に固定されている。ご丁寧に内側にも縄を通されているため、緩む気配は無い。
喉が乾きすぎて痛みすら感じ始めた。時折掠れた声が漏れる口を塞ごうにも、後ろ手に固くきつく縛られた腕は動かすことができない。唯一動かせる指も最初は一生懸命動かしていたが、ただ体力を消費するだけだと早々に気づいた。いつ状況が変化するか分からないのなら、少しでも体力は残しておくべきだ。
「……っう……ぐ」
ビク、と小さく身体が跳ねる。寝かされている間に尻の中に何か仕込まれたのか、体内から微弱な振動が響いている。まともに動かない身体を少しひねれば、寝巻き用の着物の裾から細いコードが伸びて、閉じ込められている座敷牢の隙間から部屋の隅のコンセントに繋がれているのが見える。
「ふ……っ」
身体をひねったことにより、中のなにかの当たりどころが変わって不愉快さに拍車がかかる。これを入れるためか下着は脱がされており、心許なさも感じてはいるがそれを気持ち悪さが塗り替えていく。
首にかけられている縄の輪と足を縛る縄が繋がれているため、身体を満足に伸ばすことが出来ない。どれだけ抑えていても、じりじりと体力を減らされわずかに、しかし確かに焦りが積もる。
(なんなんだ、何が目的なんだ)
目が覚めてから誰もおれの元に来ない。何かしら目的があるなら、脅迫をするなり拷問をするなりで来るはずだ。目的が分かればその先の対処法を練ることもできるが、これではただ耐えることしかできない。
「……っあ?!」
ガクンと大きく身体が震えた。中のものの振動が大きくなったようだった。それだけではなく、振動が大きくなったせいでまた当たりどころが変わったようで、これまでとは違う感覚に襲われる。
少しでもこの刺激を逃がそうと身じろいでも、首の縄がギリ、と音を立てて動きを阻む。何度も縄が擦れているうなじが痛みを訴えているがそれどころではない。
落ち着こうとゆっくり呼吸をしても、中の刺激で乱され、短く浅い呼吸になってしまう。
「はっ、あ、っ……んん゛……」
少しでも気を抜けばもっと漏れ出てしまいそうな声を抑えるべく唇を強く噛んだ瞬間、ピリッとした痛みと共に鉄臭さと塩辛さが広がる。だがそれに構っている暇はなく、必死に耐えようとする意思とは裏腹に、口の端からぽろぽろと声が漏れていく。無理やり声を抑えようとして足りなくなった酸素を求め、無意識に大きく開いた口からたらりと唾液が流れ落ち、ぽた、と灰色の着物の色が濃く変わる。
ふと、唾液で濃くなった場所とは違うところがじんわりと黒くなっていることに気づいた。何故……と考え、その奥にあるものを思い浮かべた瞬間、カッと顔が熱くなるのを感じる。
「……嫌だ……っ!」
心の底から沸きあがる嫌悪感から、思わず叫ぶ。しかし、自覚してしまった。先程まで全く気にしていなかったのに、意識し始めてしまった途端そこばかりに神経が集中してしまう。
中のものが動く度に押し出されるように、性器からとぷっと液体が溢れ出すのを感じる。それが恥ずかしくて悔しいのに、身体は正直に反応して少しずつ硬くなっていく。そんな自分の身体の反応すら腹立たしくて仕方がない。
「っう゛っ?!」
着物の上からでも分かるほど主張し始めた性器がズル、と布と擦れて思わぬ快感を産む。身体に力が入ったことで中のものをぐうっと締め付けてしまい、さらに刺激が増した。
自分の身体なのに、上手く制御が効かない。
身体は熱いのに、頭は冷えていく。だがそんなことは露知らず、中のものは絶え間なく敏感なところを刺激し続けている。内側からの快感は身体を止めることを許してくれず、そのせいで擦れた性器にも快感が溜まっていく。
「いや、だ、やめろ……!」
無機物に懇願しても、何も変わらないのは分かっている。でも、そうでもしないと正気を保てない。このまま欲に従ってしまえば楽になれるだろうが、そうすればきっと元に戻れないところまで堕とされる予感がする。それだけは、避けなければ。
「んあ゛っ!」
しかし、その決意を砕くかのようにもう一段階振動が大きくなる。ガクガクと身体全体が揺らされるかのような錯覚すら感じた。ズリ、と思い切り性器と布が擦れ、一瞬身体から力が抜けた。とうとう大きくバランスを崩し、その場に倒れ込む。
「あ゛、っうう゛……っ……!」
ドサ、と重い音が響く。その衝撃でついに限界を迎えてしまい、達してしまった。身体が限界まで仰け反り、頭が真っ白になり、バチバチと視界が弾ける。普段より長く堪えていたせいか、長く重い絶頂感は身体の隅から隅までをくまなく襲う。霞んだ視界の中で、着物で受け止めきれなかった白濁が数滴畳にこぼれているのを見て、目の前が真っ暗になるような気分になった。
屈してしまった。その事実がただただ重くのしかかる。しかし深く絶望している暇もなく、異物はまだ震えを止めない。
「いや、いやだ!、あ、っ」
先程倒れ込んだ時に強く頭をぶつけたからか、くらりと目眩がする。少し出血しているのか、血の匂いが鼻腔を刺激してくる。もはや正常な思考ができなくなっているのは、誰の目から見ても明らかだった。
余韻の残る身体がまた高められていく。微かに残る理性が悲鳴をあげている。一度達した身体は素直に快感を拾い、また緩く勃ち上がり始めた自身の先端が再び擦れる感覚に、喉がひくりと痙攣する。
「……だめ……だ……っ」
これ以上、戻れないところに行く訳にはいかない。ギリ、と奥歯を噛み締め、頭の中に響く警鐘に縋り付く。
しかし、振動は止まらない。快楽を知った身体は、もはや意志を離れてそれを追い求めてしまう。
「あ、あっ……ん、や、あ……!!」
ビクンッと大きく身体が跳ね、抵抗虚しく二度目の射精を迎えようとする。もう、抗えない。諦めかけたその時、ピタ、と異物の振動が止まった。
「……え?」
急に止んだ刺激に、呆然と呟く。何故、の二文字が頭に思い浮かぶ。そんなことを考えている自分に気づき、胸を掻きむしりたくなる。しかし、逃げ場をなくした快楽は振動のようになくなることはない。ぐるぐると体内で燻る快楽は、残り少ない理性をとろとろと溶かしにかかる。ずっとこの状態で放っておかれたらどうなるのだろう。そんな恐怖を見透かすように、再び異物が動き出す。先程と比べるとかなり微弱な振動だった。
「あっ……なっ、んで……」
どうして、もっと欲しいのに。身体は勝手に期待して昂ぶっていく。
「んっ……は、あ……」
だがやはり、与えられるのは微かな快感のみ。身体の熱はどんどん溜まり、発散されることなく蓄積されていく。身体の芯がじくじくと痛む。身体はすっかり快感に従順になっていた。
「ふ……っ……う、……ん、ん……っ!」
やっと絶頂に向かって上り始めた瞬間、またもや異物は止まる。そして、今度はそのまましばらく放置される。いつの間にか息が荒くなり、身体は汗ばんでいた。身体の奥が快感を求め、切なさを訴え始める。
「なん……で…………!」
嫌だ、足りない。イキたい。気持ちよくなりたい。頭の中はそれでいっぱいになり、自分が何を考えているかも分からなくなる。
あと、ほんの少しなのに。その少しが、果てしなく遠い。少しでも身体を動かせば楽になれると分かっていても、恐怖がそれを阻んでいる。もし動いてしまったら、もう二度と戻ってこれない。
「は、んんっ……!」
落ち着こうと呼吸を整えようとしても、そのわずかな振動で擦れて視界がバチ、と弾ける。呼吸すら、だめなのか。とっさに息を潜めるが、でもそんなのは長く続かない。ひく、と喉がひきつり、より追い詰められてしまう。
上手く呼吸ができず、頭がぼんやりとしてくる。このままでは本当におかしくなる。
「はあっ……!あ……!」
無理やり深呼吸し、酸素を取り込む。でも、それは快感を産むのと同義だった。
心臓がバクバクとうるさい。気持ち悪い。助けてほしい。でも、どうすればいいのか分からない。
「う、あ……?!」
また突然、異物が大きく震えだし、強烈な快感に襲われる。
ガクガクと身体が跳ねるのを抑えられない。耐えられない、もう達してしまう。そう思うと、またピタリと振動が止まる。
「え……あっ……」
寸止めされた苦しさと焦れったさが混ざり合い、頭が真っ白になる。身体が小刻みに痙攣し、目の前がチカチカと点滅する。身体はとうの昔に屈している。もはや心が折れるのも時間の問題だった。
楽になりたい。欲を吐き出せば、楽になれるだろうか。どろどろの頭で考える。無意識のうちに腰が揺れる。
ズ、ズ、と性器の先端が擦れていく。体力の限界が近く、わずかにしか動かせない。刺激が、足りない。
「ん……んう゛っ?!……う゛あっ!」
ぎゅうと内側を締め付けてしまい、異物が敏感なところに強く当たった。容赦ない刺激に、喉から悲鳴が上がる。
「ああぁっ!!やめっ、そこ、やだっ!!」
もう何も考えられない。身体が求めるままに快楽を追う。
「いやだっ、ああ゛、あっ、いく……!!」
ようやく訪れた絶頂に、全身が歓喜する。ビクビクと身体を震わせながら、勢いよく精液を吐きだす。
「ふあ、んっ、ああっ……!」
何度も身体が痙攣し、止まらない。なかなか終わらない絶頂に、気が狂ってしまいそうだ。
「うあ゛……っ……」
ふ、と目の前が暗くなる。身体からすとんと力が抜け、急激な眠気に襲われる。ああ、意識が途切れるんだな。どこか冷静なその予感に抗いようもなく、全ての感覚がブツッと途切れた。
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