角西 日似花

雑多お絵描きです。
右脹相(呪術)、右月島(金カム)、右大石(テニプリ)しかないです。
よろしくお願いします。

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投稿日:2022年10月01日 23:07    文字数:4,276

人魚島さんのネタ話

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自己満足の人魚島さんネタです。
??ですが、?⇒杉/元要素が入っていますので、苦手な方注意です!
雑ネタなのに長いのでこちらに上げます。。。何でこんなに長いの??
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【設定】
鯉登⇒人魚の王子
月島⇒人魚(王子付き近衛兵)

※鯉月ですが、鯉→杉、鶴→月の表現があります。苦手な方はご注意ください。

===========================================


鯉登はある日、難破した船で青年を助ける。名前は杉元。港町の漁師の息子。
無人島に流れ着いた杉元と色々と話す内に、彼の明るさや優しさに引かれる鯉登。これは恋だと自覚する。
でも、人魚と人間の接触は元々タブー。

「人間は殺すべきです、害しかない」
「殺さん、…街に送り届ける、」
進言する月島を制する鯉登。
「辛い思いをするのは貴方です、」
「うるさいぞ、」
月島の言葉を無視して、杉元を街へ返した鯉登。


杉元を想ってはため息を漏らす日々。
「月島ぁ…杉元に会いたい…話しがしたい…」
「そう思うのなら、陸に返さずに深海の底に閉じ込めればよかったんです、」
「そがんことはできん!」
そしてまた突っ伏す。毎日のやり取り。

しかし、この日は違った。鯉登は目を輝かせて叫んだ。
「月島!!オイは陸へ行くぞ!」
「は?」
「杉元に会いに行く!そして!オイの想いを伝えっ!」
「伝えてどうするんです?海に引きずり込むんですか?私は反対です、」
「いや、オイが人間になる、」
「?!何を…、」
「オイが人間になって杉元と一緒に暮らす!」
「何をバカなことを言ってるんですか?!貴方は王子ですよ?!!海を棄てるのですか?!ふざけるのも大概に、」
「ふざけとらん…」

鯉登の真剣な表情に押し黙る月島。
「海底の洞窟に行く、」
「?!?いけませんっ!あそこはッ、」
「人間になる薬を作れるとはあの男しかおらん、」

月島の目を盗み、海底の洞窟行く鯉登。
ここには鶴見という海の悪魔がおり、妖しげな術を使い様々な薬を作る。

「あぁ、珍しい客だな、」

整った容姿に無数の触手を従えた悪魔が鯉登を出迎える。

「何だ、今日は月島はいないのか、」
「?月島を、知っているのか?」
「…奴は言ってないのだな、では、お前には関係のないことだ、」

訝しく鶴見を睨み付ける。
「人間になりたいのだろう?」
「!?なぜそれを…」
怪しく笑いながら小さな小瓶を見せる鶴見。

鯉登は自分の声と引き換えに人間になれる薬を鶴見から受け取る。

期限は7日間。
7日目の日没までに想い人と結ばれなければ海の泡となり消える。結ばれれば、ずっと人間のままでいられる。

鯉登は迷わず飲む。苦しくなり、意識がなくなる。

次に鯉登が目覚めたときには、海岸に打ち上げられていた。足がある。しかし、声が出ない。

「…ッ、(これでどうやって杉元と結ばれろと言うのだ、)」
「立てますか?」
聞きなれた声。手を差し出したのは月島だった。
「!!!?ッ…!!!」
目を白黒させる鯉登。

「いつも勝手に行くなと言ってますよね、」
眉を寄せる月島。
よく見ると、月島には足がある。

「!!!?(なんでだ??)」
「あぁ…足と引き換えに臓物を持っていかれました…、」
服をめくると腹に痛々しい傷跡があった。
パクパクと口を動かす鯉登。言いたいことはたくさんあるが、声が出ない。

「貴方だけでは心配なので、」
言うと、月島は座っている鯉登を引っ張りあげた。
「さぁ、時間は決められてます!杉元のところに行きますよ、」
慣れない足によろめく鯉登。
そんな鯉登を支えながら歩く月島。

杉元の家の前まで来たが、勇気が出せずに、疲れを理由に撤退。港の小屋で一夜を明かす。


二日目。意を決して杉元宅へ。鯉登と月島を快く迎えてくれる杉元。杉元の家で世話になることになった。


三日目。杉元と過ごせて楽しい鯉登。ふと気づくと月島がいない。


四日目。ちょくちょく姿を消す月島が気になる鯉登。どこに行くのか後を付けると海岸で鶴見との密会を目撃。鶴見が月島の体をベタベタ触るのが不快に。声をかけようとするが声が出ず、二人を見失う。


五日目。杉元には、アシリパという想い人がいることが発覚。あえなく失恋鯉登。でも、なぜか悲しさはない。それよりも、月島と鶴見の関係が気になる。
物心ついた頃から月島は側にいて、それが当たり前だと思っていた。月島のすべてを自分は知っている気になっていたが、本当にそうだろうか?現に、月島と鶴見の関係を自分は知らない。
モヤモヤとした気持ちが渦を巻く。


六日目。
明日には泡になって消えてしまうのだ。
ぼーっと海を眺める鯉登。
果たして、杉元への想いは恋だったのか?
杉元を抱きたい、抱かれたいと一度でも思ったか?
答えは否だ。
では自分は何のために人間になったのだ??
月島まで巻き込んで…



「これを…、」
頭を抱えた鯉登に月島が渡したのは短剣だった。
「これで杉元を殺しなさい、」
「?!」

「悪魔に貰ったものです。これで杉元を殺せば、貴方は泡にならずに済む、」

杉元を殺す?
首を横に降る鯉登。
月島が鯉登の肩を掴む。

「貴方は…事の重要性が分かってない、なぜ……分かってくださらないのですか?」
悲しげに問う月島。

「俺がどんな思いでいるか…、考えたことが、ありますか?どんな気持ちで、貴方のそばにいるのか…!!」
「…(月島…)」


「分かるわけがない、この男に、」
いつの間にか月島の背後に鶴見がいた。

ゆっくりとした動きで月島の腰に手を回す。鯉登はゾワりと粟がたった。
「ッ!!!(月島に触るな!)」
「海の中でぬくぬくと育てられた男には、月島の気持ちなどわかるはずもない、」
「…やめてください、」

怪しく蠢く触手が月島の指を絡めとる。
「鯉登の王子、ひとつ昔話をしてやろう、」
「やめッ…」

青ざめた月島の声が不自然に止まる。

「月島、お前が自分の口でちゃんと言わないからだろう?自分のことを何一つ話さないのに、自分の気持ちは考えろなどと…勝手が過ぎるんじゃないのか?」

鶴見は鯉登に向き直ると妖しく笑った。

「鯉登の王子よ、お前は昔、人間に捕まったことがあっただろう?」
確かにそんなことがあったと、母から聞かされていた。記憶はなかったが。

「その時のお前を助けたのが、この月島だ。…人間だった時の、な、」
「ッ…?!」


月島は昔人間だった。
密漁者に捕まった幼い鯉登を助け瀕死の重傷を負ったが、鯉登の父の判断により、鶴見の薬を飲ませ、月島の命を救った。
しかし、月島はその影響で人魚になってしまったのだった。

しかも命は鶴見が握っている。
月島の命は鶴見のもの。それは、海の王宮では暗黙の事実だった。



「月島は、お前を慕っている、」
「ッ??」
「冷静な判断ができないほどにな、」
ぞろりとした触手が月島の腹の傷を撫でる。

「臓物など魚の餌にもならんというのに…自分で傷を付けて、」
「ッ…」

「私にすがって、どうにかお前を生かす方法を探している…健気だろう、私の月島は、」
動けないでいる月島の頬を撫でる。

「その短剣で杉元を殺せば泡にならずに済む、が、……このまま、お前の想いが成就しなくてもお前は死なん、声を取り戻し人魚に戻るだけだ、」

「ッ?!(どういうことだ?)」

「月島は、自分の心と引き換えにお前を生かそうとしているのだ……あぁ、鯉登の王子よ、お前には感謝している、これでようやく月島の全てを手に入れることができるんだからなぁ…」

鶴見はうっとりと笑った。


短剣で杉元を殺せば、鯉登も月島も人魚に戻れ、元通りの生活が送れる。
それができなければ、鯉登は人魚に戻れるが、月島は鶴見の元へ行ってしまう。そうなればきっと、鯉登のもとへ月島は戻って来ないだろう。



「明日が楽しみだ、」
そういうと、鶴見の姿は消えた。




「そういうことです、」
他人事のように月島が言う。

鯉登は、自分の感情を整理できないでいた。


「…俺は…、貴方と生きたい、」

ポツリと漏れた月島の言葉に目を見張る。自分の心臓が高鳴るのがわかった。
思わず、鯉登は月島を抱き締めた。
抱き締めずにはいられない。苦しそうに身動ぐ月島を逃すまいと締め上げる。

「…ッ苦しいですっ、」

そのまま、月島の口を塞いだ。

「んむっ、ん、んっ……」

角度を変えながら口内を貪る。逃げる舌を絡めとる。吸って甘く噛んで…
もう、月島が愛しくてしょうがない。
溢れ出る感情を押さえられなかった。



そのまま、エチ突入。何度も挿入。
~中略~



朝。
明るくなるまで、何度も月島を抱いた。
月島の声が掠れて出なくなるまで、鳴かせた。
鯉登は眠る月島の頬をそっと撫でた。

(杉元を殺そう、)

のそりとベッドから出ると、短剣を握りしめた。

タイムリミットは、今日の日没。
それまでに杉元を殺せなければ……月島がいなくなるのだ。

それだけは耐えられない。





日中、チャンスはたくさんあった。
しかし、杉元を仕留めることができない。
気持ちだけが焦る。
時間は刻々と迫っていた。



日が沈む。
「もう、いいです、」
月島が言った。

「充分です、」

その顔はどこかスッキリした表情だった。
ふざけるな、と睨めば、月島は困ったような顔をした。

「大丈夫ですよ、俺が消えたら貴方の中の俺に関する記憶も消すようにお願いしましたから、」

全然大丈夫じゃない!!!
たまらなくなって抱き締める。




日が沈んで、辺りからゆっくりと光がなくなる。
月島を悪魔に渡してなるものかと、ぎゅうぎゅう抱き締める。


「ッワイは誰にも渡さんッ!ずっとオイの側におれッ、!!」


叫んで、はたと止まる。
腕の中の月島も目を見開いていた。
「声が…!?」


「あぁ、あぁ…、来ないと思ったら…」
不機嫌な声のする方を見れば、案の定、鶴見が立っていた。

「なぜ人間のままでいる?なぜ、人魚に戻っていないのだ?」


鯉登はニヤリと笑った。

「貴様は、想い人と通じあったらと言うたな!それは何も、相手が杉元でなければならない、ということはなかったと言うことだ!!
これからは、私は月島と人間として生きる、」
「!!!!!」




この後、モスパパポセイドンが出て来て、鶴見を海に連れ帰るのでした。
愛でたしめでたし。
長々とお付き合いありがとうございました~。
了。
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    05月15日 20:00 〜 08月10日 22:00
人魚島さんのネタ話
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【設定】
鯉登⇒人魚の王子
月島⇒人魚(王子付き近衛兵)

※鯉月ですが、鯉→杉、鶴→月の表現があります。苦手な方はご注意ください。

===========================================


鯉登はある日、難破した船で青年を助ける。名前は杉元。港町の漁師の息子。
無人島に流れ着いた杉元と色々と話す内に、彼の明るさや優しさに引かれる鯉登。これは恋だと自覚する。
でも、人魚と人間の接触は元々タブー。

「人間は殺すべきです、害しかない」
「殺さん、…街に送り届ける、」
進言する月島を制する鯉登。
「辛い思いをするのは貴方です、」
「うるさいぞ、」
月島の言葉を無視して、杉元を街へ返した鯉登。


杉元を想ってはため息を漏らす日々。
「月島ぁ…杉元に会いたい…話しがしたい…」
「そう思うのなら、陸に返さずに深海の底に閉じ込めればよかったんです、」
「そがんことはできん!」
そしてまた突っ伏す。毎日のやり取り。

しかし、この日は違った。鯉登は目を輝かせて叫んだ。
「月島!!オイは陸へ行くぞ!」
「は?」
「杉元に会いに行く!そして!オイの想いを伝えっ!」
「伝えてどうするんです?海に引きずり込むんですか?私は反対です、」
「いや、オイが人間になる、」
「?!何を…、」
「オイが人間になって杉元と一緒に暮らす!」
「何をバカなことを言ってるんですか?!貴方は王子ですよ?!!海を棄てるのですか?!ふざけるのも大概に、」
「ふざけとらん…」

鯉登の真剣な表情に押し黙る月島。
「海底の洞窟に行く、」
「?!?いけませんっ!あそこはッ、」
「人間になる薬を作れるとはあの男しかおらん、」

月島の目を盗み、海底の洞窟行く鯉登。
ここには鶴見という海の悪魔がおり、妖しげな術を使い様々な薬を作る。

「あぁ、珍しい客だな、」

整った容姿に無数の触手を従えた悪魔が鯉登を出迎える。

「何だ、今日は月島はいないのか、」
「?月島を、知っているのか?」
「…奴は言ってないのだな、では、お前には関係のないことだ、」

訝しく鶴見を睨み付ける。
「人間になりたいのだろう?」
「!?なぜそれを…」
怪しく笑いながら小さな小瓶を見せる鶴見。

鯉登は自分の声と引き換えに人間になれる薬を鶴見から受け取る。

期限は7日間。
7日目の日没までに想い人と結ばれなければ海の泡となり消える。結ばれれば、ずっと人間のままでいられる。

鯉登は迷わず飲む。苦しくなり、意識がなくなる。

次に鯉登が目覚めたときには、海岸に打ち上げられていた。足がある。しかし、声が出ない。

「…ッ、(これでどうやって杉元と結ばれろと言うのだ、)」
「立てますか?」
聞きなれた声。手を差し出したのは月島だった。
「!!!?ッ…!!!」
目を白黒させる鯉登。

「いつも勝手に行くなと言ってますよね、」
眉を寄せる月島。
よく見ると、月島には足がある。

「!!!?(なんでだ??)」
「あぁ…足と引き換えに臓物を持っていかれました…、」
服をめくると腹に痛々しい傷跡があった。
パクパクと口を動かす鯉登。言いたいことはたくさんあるが、声が出ない。

「貴方だけでは心配なので、」
言うと、月島は座っている鯉登を引っ張りあげた。
「さぁ、時間は決められてます!杉元のところに行きますよ、」
慣れない足によろめく鯉登。
そんな鯉登を支えながら歩く月島。

杉元の家の前まで来たが、勇気が出せずに、疲れを理由に撤退。港の小屋で一夜を明かす。


二日目。意を決して杉元宅へ。鯉登と月島を快く迎えてくれる杉元。杉元の家で世話になることになった。


三日目。杉元と過ごせて楽しい鯉登。ふと気づくと月島がいない。


四日目。ちょくちょく姿を消す月島が気になる鯉登。どこに行くのか後を付けると海岸で鶴見との密会を目撃。鶴見が月島の体をベタベタ触るのが不快に。声をかけようとするが声が出ず、二人を見失う。


五日目。杉元には、アシリパという想い人がいることが発覚。あえなく失恋鯉登。でも、なぜか悲しさはない。それよりも、月島と鶴見の関係が気になる。
物心ついた頃から月島は側にいて、それが当たり前だと思っていた。月島のすべてを自分は知っている気になっていたが、本当にそうだろうか?現に、月島と鶴見の関係を自分は知らない。
モヤモヤとした気持ちが渦を巻く。


六日目。
明日には泡になって消えてしまうのだ。
ぼーっと海を眺める鯉登。
果たして、杉元への想いは恋だったのか?
杉元を抱きたい、抱かれたいと一度でも思ったか?
答えは否だ。
では自分は何のために人間になったのだ??
月島まで巻き込んで…



「これを…、」
頭を抱えた鯉登に月島が渡したのは短剣だった。
「これで杉元を殺しなさい、」
「?!」

「悪魔に貰ったものです。これで杉元を殺せば、貴方は泡にならずに済む、」

杉元を殺す?
首を横に降る鯉登。
月島が鯉登の肩を掴む。

「貴方は…事の重要性が分かってない、なぜ……分かってくださらないのですか?」
悲しげに問う月島。

「俺がどんな思いでいるか…、考えたことが、ありますか?どんな気持ちで、貴方のそばにいるのか…!!」
「…(月島…)」


「分かるわけがない、この男に、」
いつの間にか月島の背後に鶴見がいた。

ゆっくりとした動きで月島の腰に手を回す。鯉登はゾワりと粟がたった。
「ッ!!!(月島に触るな!)」
「海の中でぬくぬくと育てられた男には、月島の気持ちなどわかるはずもない、」
「…やめてください、」

怪しく蠢く触手が月島の指を絡めとる。
「鯉登の王子、ひとつ昔話をしてやろう、」
「やめッ…」

青ざめた月島の声が不自然に止まる。

「月島、お前が自分の口でちゃんと言わないからだろう?自分のことを何一つ話さないのに、自分の気持ちは考えろなどと…勝手が過ぎるんじゃないのか?」

鶴見は鯉登に向き直ると妖しく笑った。

「鯉登の王子よ、お前は昔、人間に捕まったことがあっただろう?」
確かにそんなことがあったと、母から聞かされていた。記憶はなかったが。

「その時のお前を助けたのが、この月島だ。…人間だった時の、な、」
「ッ…?!」


月島は昔人間だった。
密漁者に捕まった幼い鯉登を助け瀕死の重傷を負ったが、鯉登の父の判断により、鶴見の薬を飲ませ、月島の命を救った。
しかし、月島はその影響で人魚になってしまったのだった。

しかも命は鶴見が握っている。
月島の命は鶴見のもの。それは、海の王宮では暗黙の事実だった。



「月島は、お前を慕っている、」
「ッ??」
「冷静な判断ができないほどにな、」
ぞろりとした触手が月島の腹の傷を撫でる。

「臓物など魚の餌にもならんというのに…自分で傷を付けて、」
「ッ…」

「私にすがって、どうにかお前を生かす方法を探している…健気だろう、私の月島は、」
動けないでいる月島の頬を撫でる。

「その短剣で杉元を殺せば泡にならずに済む、が、……このまま、お前の想いが成就しなくてもお前は死なん、声を取り戻し人魚に戻るだけだ、」

「ッ?!(どういうことだ?)」

「月島は、自分の心と引き換えにお前を生かそうとしているのだ……あぁ、鯉登の王子よ、お前には感謝している、これでようやく月島の全てを手に入れることができるんだからなぁ…」

鶴見はうっとりと笑った。


短剣で杉元を殺せば、鯉登も月島も人魚に戻れ、元通りの生活が送れる。
それができなければ、鯉登は人魚に戻れるが、月島は鶴見の元へ行ってしまう。そうなればきっと、鯉登のもとへ月島は戻って来ないだろう。



「明日が楽しみだ、」
そういうと、鶴見の姿は消えた。




「そういうことです、」
他人事のように月島が言う。

鯉登は、自分の感情を整理できないでいた。


「…俺は…、貴方と生きたい、」

ポツリと漏れた月島の言葉に目を見張る。自分の心臓が高鳴るのがわかった。
思わず、鯉登は月島を抱き締めた。
抱き締めずにはいられない。苦しそうに身動ぐ月島を逃すまいと締め上げる。

「…ッ苦しいですっ、」

そのまま、月島の口を塞いだ。

「んむっ、ん、んっ……」

角度を変えながら口内を貪る。逃げる舌を絡めとる。吸って甘く噛んで…
もう、月島が愛しくてしょうがない。
溢れ出る感情を押さえられなかった。



そのまま、エチ突入。何度も挿入。
~中略~



朝。
明るくなるまで、何度も月島を抱いた。
月島の声が掠れて出なくなるまで、鳴かせた。
鯉登は眠る月島の頬をそっと撫でた。

(杉元を殺そう、)

のそりとベッドから出ると、短剣を握りしめた。

タイムリミットは、今日の日没。
それまでに杉元を殺せなければ……月島がいなくなるのだ。

それだけは耐えられない。





日中、チャンスはたくさんあった。
しかし、杉元を仕留めることができない。
気持ちだけが焦る。
時間は刻々と迫っていた。



日が沈む。
「もう、いいです、」
月島が言った。

「充分です、」

その顔はどこかスッキリした表情だった。
ふざけるな、と睨めば、月島は困ったような顔をした。

「大丈夫ですよ、俺が消えたら貴方の中の俺に関する記憶も消すようにお願いしましたから、」

全然大丈夫じゃない!!!
たまらなくなって抱き締める。




日が沈んで、辺りからゆっくりと光がなくなる。
月島を悪魔に渡してなるものかと、ぎゅうぎゅう抱き締める。


「ッワイは誰にも渡さんッ!ずっとオイの側におれッ、!!」


叫んで、はたと止まる。
腕の中の月島も目を見開いていた。
「声が…!?」


「あぁ、あぁ…、来ないと思ったら…」
不機嫌な声のする方を見れば、案の定、鶴見が立っていた。

「なぜ人間のままでいる?なぜ、人魚に戻っていないのだ?」


鯉登はニヤリと笑った。

「貴様は、想い人と通じあったらと言うたな!それは何も、相手が杉元でなければならない、ということはなかったと言うことだ!!
これからは、私は月島と人間として生きる、」
「!!!!!」




この後、モスパパポセイドンが出て来て、鶴見を海に連れ帰るのでした。
愛でたしめでたし。
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