ログ置き場
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2016年04月06日 00:49マンガにしようとして挫折した三条太刀×歌仙みたいなもの。
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一振り、姿の見えない刀剣を探しに行こうかと踏み出した時だった。
「歌仙、鬼遊びを致しましょう」
「はい?」
その名とは真逆の大きな身体を持つ刀からの一言に歌仙は眉を寄せた。
「小狐丸殿、何を仰っているのです」
「何、暇つぶしよ。
それに、今回の遠征はこれにて仕舞いでしょう」
時刻は酉の刻である。
小狐丸の言う通り、暮れて行く空を眺め、帰りの時がくるまでそれぞれが好きなように時間を潰していた。
「それはそうですが・・・」
この度の遠征は池田屋の出陣から外れた太刀主流の顔触れである。
鬼遊びを好む短刀は一振りも居らず、何故としか言い様がない。
戸惑う歌仙を置いて小狐丸はただ笑うばかりである。
「ならば、問題あるまいて。
ほら、歌仙。私が鬼を務める故、」
「待って下さい、小狐丸殿」
問題しかない!と言いたい気持ちでいっぱいである。
この刀を始め、今姿が見えない同じ刀派の一振りも何故こうも突拍子もない行動をするのだろうかと、頭の痛い思いで歌仙は口を開いた。
「これから三日月殿を探しに行こうかと思っていたのです」
「三日月?」
「はい、そろそろ戻らねばならぬ刻が迫っているのに、はぐれては厄介です」
三日月の名を口にした瞬間、そのふさふさとした耳のようなものがぴくりと反応したのに歌仙は気付かなかった。
不意に一歩近寄られ、怪訝に思いながら見上げた先を認め歌仙は思わず走り出していた。
「・・・ふむ。まぁ、良い。」
***
「・・・っ?!」
弾かれるままに小狐丸の元から走り出したは良いものの、
何故、己は逃げているのだろう。
幾ばくかの離れた所でその足を止めた歌仙は後ろを振り向く。小狐丸の姿は見えなかった。
見上げた先のあの瞳に何故だか逃げねばと体が反射的に動いていた。
冷静になって見れば誘いを断った己への意趣返しか、その反応を楽しまれただけだろう。
「まったく、小狐丸殿も何が楽しいのやら・・・」
じゃり、っと地を蹴る音に体が僅かに反応する。
揶揄われたと思いつつもあの、紅い瞳には有無を言わさぬ何かがあった気がした。
それが、何故だかこわいと歌仙は認めたくは無かった。
「おや、歌仙。こんな所で何をしておるのだ?」
振り向いた先、薄暗い向かいの道からやって来たのは瞳に月を飼う男であった。
「三日月殿・・・いえ、特に何かをしていた訳では無いのですが」
彼の狐で無かった事と、探す手間が省けた御仁の好々爺とした雰囲気にふっと安堵の息が漏れる。
にこにこと近寄って来た三日月がふと空を見上げた。
「そうか・・・だが、気を付けねばならぬよ。
陣からそれ程離れては居らぬがこの暗さだからなぁ」
「そうですね、申し訳ありません。急ぎ戻りましょう」
そろそろ星が瞬き始める程に空は暗さを増していた。
三日月の咎めるようなそれに、先の件もあり誰のせいとも言えず、慌てて歌仙は帰り道へと踵を返した。
そのせいで、彼の口元が妖しく弧を描いたのにまたしても気づけなかったのである。
「誠、逢魔時は気を付けねばならんぞ」
「出なければ、鬼に捕まってしまうからなぁ、歌仙」
細い三日月がただ、ただ見下ろしていた。
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2016年04月05日 02:27元人(赤髪)の歌仙ちゃんが、鬼な三日月様に見初められて毎夜毎夜抱かれて鬼化してくれないかな、って妄想から出来たss。
字書きでもないのに鬼パロがしたかった。
モブとの絡み有で首がどうのこうのしてるので注意。
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男が一人、しんと静まりきった邸を進む。
見る者全てが振り返るだろう容姿を持ったその男は、正に優美を体現したかのようである。
しかし、その美しさはただただ妖しく、また月明かりもない暗闇を悠々と歩く様は不気味であった。
「おや、悪い子がいるな」
御簾越しに声を掛けた先には、乱れた寝具が一組。
その上で気だるげに身を起こしたのは奇異な事に藤色の髪をしていた。
「ふふ・・・何を仰いますか
僕をこのようにしたのは何処のどなた様でしょう」
こちらを見下ろす美しい男に、さもおかしいと笑う藤色の髪の男は瞳も天色であった。
まろい白い肌に女の着物を羽織ったその姿は花のようで、しかし淫靡な雰囲気を纏わせていた。
「それに、あなた様も充分に愉しまれたようで」
揶揄うように笑うその男の瞳が言外に責めているように感じられ、見下ろしていた男は傍に転がっていた男の首を蹴飛ばし御簾の内に進む。
「ふむ、腹は膨れたがやはり人の女は生臭くて適わんな
やはりお前と交合いが一番だ」
首の無い男の体も無造作に蹴飛ばし、褥に座る男に口付ける。
それを享受していた藤色の髪の男はくすくすと笑いながら、男に身を預けた。
「恐悦至極・・・しかし毎夜は僕の体が持ちませぬ」
またその唇に口付けを落とした男は、ほんの僅かにその顔を歪ませた。
「故にお前の戯れを見逃しておるのだ
俺の気が馴染むまでとはいえ、お前の肌に俺以外の者が触れるのはいい気はせぬが」
憎々しげに先程蹴りやった首を眺める男にまた一つ笑い声が上がる。
拗ねて子どものような顔をした三日月の浮かぶ瞳を覗き込んだ。
「ふふふ、ならば今宵もどうか心行くまであなた様の気をお与え下さい」
その言葉に機嫌を浮上させた男に押し倒された。
翌朝、そこには邸の主人だった男の首だけが残されていた。
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