最終更新日:2020年10月01日 00:47

ROUND-ROBIN

非会員にも公開
TRICKSTER~江戸川乱歩「少年探偵団」より~
視聴記録・考証ログhttps://pictbland.net/blogs/detail/173から派生
二次創作用
総当たり的にCP組ませてます
リバあり
思いつきエロや、ワンシチュ的な文字数少ないSS
サムネはきゃらふとで作った井上先輩


【SS目次】
新→旧の昇降順


花崎←小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/734905
花崎+小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/420051
花崎+井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/414205
花崎←井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/407846
花崎+明智 https://pictbland.net/blogs/view_body/408449
勝田×井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/388232
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/387734
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/383207
晴彦×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/382669
井上勝田花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336124
大友→花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/342808 
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/341450
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336125
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/346078
  慈雨
  • 2017年06月24日 16:48

    セックスしないと明智が助からない部屋に入れられた2人
    事務所に家宅捜索が入った後
    井上×花崎の両片思いDTコンビ
    のちのちリバ展開しそう
    2981字
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     目が覚めると、明るい部屋にいた。ドアも窓も照明もない。天井も壁も白く、ぼんやりと発光しているようだ。
     井上と花崎は手の届くところをのべつまくなしにコツコツ叩き、突破口になりそうな場所を探した。強化ガラスを二重にしているため、空洞ばかりで戸口になりそうな場所が見つからない。
    「わっかんねえよ!」
     音を上げた花崎はベッドに飛びこむ。
    「騒ぐな。体力を削るだけだ」
    「わかってるよ」
     花崎の声がかすれている。
     井上は、人ひとり分空けて、花崎の隣に座った。ブレザーを脱いで、ベッドに放り出す。
     捕われる前、二人は別の場所にいた。どうやって気を失い、拉致されたのか覚えていない。
     先に目覚めた井上は、目の前で眠る花崎に動転した。白く広い部屋に、大きなベッドがひとつあるだけだった。そこに花崎と二人だけというのは、都合の良い夢のようだった。
     二人の間に置かれたバスケットのカバーを外して、井上は目を剥いた。カバーをかけ直し、二つ折りのカードを開いて、拍動の速さで心臓が破れそうになった。
     息を整え、顔の表面温度が下がったのを見計らって、花崎を起こした。花崎もバスケットの中身とカードに動揺し、出口を探しはじめた。それが数分前のことだ。
    「何もしなかったら、おれたちここで死ぬの?」
    「知るか」
     飲食物はない。時間が来たら差し入れられるとは思えない。この異常な状況を作った張本人に、通常の接待を期待してはいけない。
    「どうすんの? これ、嘘だと思うけど」
     花崎が転がったままカードに手を伸ばした。
    『明智を解放したければ、セックスすること』
     カードにはそう書いてあった。
    「先生が捕まるわけないじゃん」
    「当たり前だ」
     二十面相と同一人物であると目された明智は、警察に追われる身となった。解団を告げて、明智は行方をくらました。野呂が探っている警察の動きから、逃げ切っていると信じている。まして、二十面相やその他の小者に捕まるような男ではない。
    「男同士って、やっぱ挿れたりすんの?」
     花崎はバスケットのカバーの端をめくる。中にはローションや避妊具が入っている。
     色気のかけらもないが、花崎も十五歳だ。その程度の知識があって当然だった。
    「おれはいいよ」
    「何が?」
    「セックス」
     井上はぎょっとして花崎をかえりみた。
     腹をかばうように手を回し、細い体を丸めている。井上をちらっと見上げ、起き上がった。
    「何かアクションを起こさないと、先生のことは嘘でも、次の段階に進まない気がする」
     ジャンプスーツのジッパーを下げ、ウエスト内側の調整ボタンをはずすと、すとんと足元に落ちる。脱いだものは、井上のブレザーに重ならないように、適当に折り畳んで置かれた。
     タンクトップとボクサーショーツだけの肢体は、こどもの体を上下に伸ばしたかのように幼い。全身が薄い筋肉で覆われているのに、柳の枝がしなるように頼りない。
    「靴下も脱いだ方がいい?」
    「好きなようにしろ」
     これは罰だ。
     花崎が義兄の事件で惑乱したときも、活動停止を命じられたときも、井上は明智に言われるがまま放っておいた。花崎が探偵団を離れるはずがないと信じていた。井上が動いていれば、花崎は心が丘団地に向かうことはなかったかもしれない。事件後に連絡を取っていれば、あの夜に花崎を追っていれば、ル・ワッカの事件も起こらず、明智は事務所の奥にふんぞり返っていたかもしれない。
     弟のようだっ花崎への気持ちは、知らず知らず変容していた。小林が現れたときには気付いていた。勝田とも違うと知った。疑似兄弟にもなれない。距離感を見失って、手を離してしまった。
    「おれ、はじめてだから、寝てるだけでいい?」
    「俺もはじめてだぞ」
     自棄になって白状した。
    「マジで? 井上に任せりゃいいやって思ったのに」
    「おまえもついてない。男が相手だなんて」
    「井上はお気の毒様」
    「他人事みたいに言うな」
     もっけの幸いだと浮かれていることは、気取られたくなかった。
     ぶっきらぼうに言って、わざとらしいため息をついて見せる。
    「キスだけして、いい?」
    「ああ」
     裸足になった花崎は、井上の左足にまたがる。太腿におさまってしまうほど小さく、思ったより肉づきがいい。
     一瞬重ねるキスをして、花崎は井上の唇を指でなぞる。
    「がさがさ」
    「おまえもな」
     乾いた唇の皮がめくり上がっている。
    「早く出ないと干上がっちゃうよ。水だけでも欲しかったな」
    「アホか。こんなことする奴がそこまで気を回すか」
     兵糧攻めでじわじわ二人が衰弱していくのを、観察するつもりかもしれない。異常な状況を作りだした犯人の心理を推測して、井上は気分をそこねた。
     花崎は唇を合わせる。合わせるだけだ。胸に指が当たったと思ったら、ネクタイをほどきはじめた。井上の両脚をはさむように座り直し、ネクタイの手綱のように持った。腰をぐいぐいと押しつけて、短く持ったネクタイをくいくいと動かす。
     馬じゃねえぞと毒づきながら、下腹に当たる重みに頬がゆるむ。肘を杖にして、要求通り、肘を杖にして体を倒す。ベッドに頭をつけた合図の代わりに、舌をちらっと出して花崎の唇を舐めた。
     はずみにびくっと体を退いた花崎は、同じように井上の唇を舐めはじめる。胸をこすりつけ、腰を浮かせて井上にのしかかっている様子は、きっと犬のようだ。
     やはり花崎はこどもだ。こどもに劣情を抱き、明智や小林に嫉妬している自分はどうかしている。自分の目の届かないところで花崎と接触した、晴彦やひでも疎ましい。
     中学時代に戻りたい。自分の両脚があって、勝田と走っていくのを花崎が追いかけていたころだ。どこまでも明るい未来が拓けていると信じていた。醜い感情に惑わされることもなかった。
     花崎は顔を離し、ネクタイから手を離す。四つん這いになった手と足が、井上の肩と胴にわずかに触れている。
    「……ごめん、井上」
    「もう、いいのか?」
    「うん……あとはよろしく」
     引き際を勝手に決める態度が腹立たしい。いつも声をかける前に身を退いて、どこかに行ってしまう。花崎の体温がどれほど心地よいものか伝えようがない。
     つかまえなければ、体が冷えてしまう。
     花崎の腰を引き寄せ、自分の腹に乗せる。湿った温度は感じるが、重みはない。
    「おまえ、細いな」
    「骨は丈夫だよ。井上みたいに好き嫌いしないから」
    「俺も骨はもろくないぞ」
    「嘘つけ」
     つまらない見栄を張る井上に、花崎はのけぞって笑う。腹をこする振動が井上の官能を震わせる。
    「おれ、壊れないから。井上の好きにして」
     嘘つきはどっちだ。
     花崎が危ないことに踏みこんで、周りの身勝手な思惑に振り回されて、ぺしゃんこになっていたのは最近のことだ。辛いとか苦しいとかこぼせば、井上も声をかける隙があったのだ。強がる姿勢は許しがたい。
     タンクトップの端から背中に手を入れる。汗ばんだ肌に触れられて、花崎が吐息を洩らす。
     井上は体を返して、花崎をベッドに倒した。
     あどけない笑顔を作る花崎の瞳が潤んでいる。
    「井上、早くこんなこと終わらせよう」
     これは罰だ。
     大切なものが、大切なものを汚せと促している。花崎のみだらな姿を想像しただけでも罪であり、罪びとが何をためらうのかと、せせら笑う悪魔がくれた罰だ。
     井上は花崎を抱きしめ、胸に頭をこすりつけて、唇だけを動かす。
    『……大事にしたいんだ』





    花崎が言外に井上を好きだと言ってるのに、伝わらないケース
    すれ違いが楽しい
    周りは両片思いって気がついてると、もっと楽しい
    ひでちゃんの「恋のトライアングル」発言は面白かったな



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キーワードタグ TRICKSTER  少年探偵団  リバーシブル  雑食  R18 
ピクログの説明 TRICKSTER~江戸川乱歩「少年探偵団」より~
視聴記録・考証ログhttps://pictbland.net/blogs/detail/173から派生
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思いつきエロや、ワンシチュ的な文字数少ないSS
サムネはきゃらふとで作った井上先輩


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花崎←小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/734905
花崎+小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/420051
花崎+井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/414205
花崎←井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/407846
花崎+明智 https://pictbland.net/blogs/view_body/408449
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井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/383207
晴彦×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/382669
井上勝田花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336124
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勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/341450
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336125
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