最終更新日:2020年10月01日 00:47

ROUND-ROBIN

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TRICKSTER~江戸川乱歩「少年探偵団」より~
視聴記録・考証ログhttps://pictbland.net/blogs/detail/173から派生
二次創作用
総当たり的にCP組ませてます
リバあり
思いつきエロや、ワンシチュ的な文字数少ないSS
サムネはきゃらふとで作った井上先輩


【SS目次】
新→旧の昇降順


花崎←小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/734905
花崎+小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/420051
花崎+井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/414205
花崎←井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/407846
花崎+明智 https://pictbland.net/blogs/view_body/408449
勝田×井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/388232
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/387734
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/383207
晴彦×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/382669
井上勝田花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336124
大友→花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/342808 
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/341450
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336125
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/346078
  慈雨
  • 2017年10月04日 12:14  

    SS
    中2の花崎をベタベタに甘やかす明智
    中村の依頼でデリヘル潜入させられた花崎
    心配しつつも怒る井上
    この4、5年後、リバ気味で明智✕花崎という展開は考えた
    約3130字
    画像と2カ所違うので、文字数あいまい

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     要約すれば、花崎をデリヘルの捜査に使いたいということだった。
    「奈緒ちゃん……それは、ちょっと」
     明智は気圧されたふりをする。
     事務所に単身で乗りこんできた、中村の鼻息は荒い。
    「証拠をおさえるだけよ。危ないことは、何もない!」


     過激派幹部が、連絡手段と資金調達のために、デリバリーヘルスを経営している。派遣されるのは本物の高校生という売りで、実際は運動に勧誘された大学生が多い。
     来年の東京博を前に、警視庁はテロの可能性を潰したいのだ。地方に潜伏していた過激派が、首都に集結しつつあるという。未成年をも食い物にし、さらに強固に組織化している気配に、警察はやや逸っている。


    「こいつ、中学生よ?」
    「井上は無理でしょ」
     腹芸がおそろしく下手なのだ。海千山千の運動家に目を欺くには、井上は生真面目すぎる。


    「おれ、行くよ」
     花崎は軽く請け負う。
     ふだんは避けている性風俗がらみの依頼だ。警察から選ばれたことで、浮足立っている。相手に警戒心を持たせないと、その軽率さを見込んでの指名である。
    「マジでヤバくなったら、中村さんが助けてくれるんでしょ?」
    「当たり前じゃない。一般市民を、ましてこどもを目の前で危険にさらすわけないでしょ」
     中村の正義感は強い。警察手帳を盾に無謀なことをしでかして、周囲を戸惑わせるのが常なのだ。



         ◆◆◆◆◆



     女性の制服警官に伴われて、花崎は事務所に戻ってきた。
     デスクでファイル整理をしていた井上は、黙って天井を指さした。


     吹き抜けの上階は、明智の居住スペースだ。
     ばたばたと階段を上がった花崎は、その一室を、ノックせずに開けた。


     明智が書斎として使っている小部屋である。淡いオレンジの室内灯がひとつ、ともされている。
     脚立に腰掛けて、明智は箱に入れた紙片を読んでいた。
     花崎は、体重も重力も感じさせず、軽やかに明智の脚にまたがった。
    「重量オーバー」
     明智は書棚の隙間に小箱を押しこんで、片手で花崎を抱きかかえる。


    「セックスしたい。体洗いたい」
     コアラのようにしがみついて何をかいわんや、と明智は笑みこぼれた。
    「どっちだよ」
    「先生、セックス教えて」
     明智の胸にしなだれかかってくる。ラジカセやダイヤル式の電話の使い方を知らず、頼ってきたときを思い出させた。


    「毒気に当てられていたな。何された?」
    「変なことはされてない。服脱いで、色々訊かれただけ」
    「それだけで十分おかしい」
    「好きな子はいるのかとか、週に何回オナニーするんだとか」
    「スケベジジイの典型だな」
    「それ、警察が盗聴してた」
    「答えたのか?」
     肩口に押しつけた頭をぐりぐり振って、否を示している。
    「行くって言ったのはおまえだぞ」
    「言ったよ。ちゃんと完遂したし」
    「じゃあ、なんでダメージ受けてるんだ?」


     ぐらぐらに揺れる爪先立ちを続けて、花崎は、大人のつもりでいる。警察に寄与しようが、どぎついことを言おうが、明智に泣きつくうちはこどもだ。とことんこども扱いしてやると決めた。 
    「俺は、おまえがセックスって言葉を知ってたのが、ショックだよ」
    「おれ、もう十五歳なんですけど」
    「まだ十三でしょ。こどもこども」
     肉づきは薄くても、花崎の太腿から尻はやわらかい。数年前から格闘術を仕込んでいる体は成長期で、筋肉がつきにくい。ゆっくりと遠慮がちに、しかし確実に背丈は伸びている。


     花崎を抱えたまま、事務所に下りた。
     井上は露骨にいやな顔をする。
    「何やってるんですか?」
    「赤ちゃん返りだよな」
     デスクにもたれると、花崎も膝を天板に乗せる。幾分軽くなったが、より密着した。
    「花崎、降りろ。先生が腰痛めて動けなくなったら、大変だろ」
    「そりゃ、いいな。俺と井上、アイアンサイドとリンカーン・ライムみたい。かっこいい」
    「どっちも警察じゃないですか。先生も花崎を甘やかさないで」
    「井上、赤ちゃんにホットミルク作ってやって。うんと甘いやつ」
    「先生! 花崎も! いつまでも甘えるな」
    「……カップラーメン食べたい」
    「赤ちゃんはそんなもの食べません。井上、頼むわ」
     あやす手つきで、明智は花崎の背中を叩く。
     井上はもの言いたげな顔のまま、キッチンに向かった。


    「花崎、お兄ちゃんが怒ってるぞ」
    「井上は兄ちゃんじゃない」


     花崎が明智探偵事務所のドアを叩いたのは、義兄を捜すためだった。明智は義兄を見つけて接触していたが、花崎には話していない。
     明智は肉親に縁がなかった。花崎は似た境遇であることを知って、乗り気ではなかった人捜しもした。
     師父気取りで、花崎を育てているつもりだった。教えていないことを、花崎は勝手に覚えてくる。こどもとは、えてしてそういうものだ。わかっている。
     同世代の少年より世間の闇をのぞいているという自負が、花崎にもあるのだ。きわどい言葉を口にして、明智を鼻白ませるのを面白がっているだけだ。本気でセックスを望んでいるわけではないと、花崎の体が白状している。


    「ミルク飲んだら、井上に送ってもらって、ゆっくり休め」
    「了解」
    「探偵だからできた経験だな。ああいう悪さもあるんだって、覚えておけよ。ご苦労さん」
    「はい」
     耳元で花崎が洟をすする。
    「今日だけだぞ」
     明智は衣越しにまっすぐな背骨を撫でる。
     ぎこちなく育つ体を抱き上げるのは、これが最後かもしれない。そう思うと、もうしばらく少年の体温を惜しみたい。


    「まだやってるのか」
     井上が戻ってきた。車椅子の肘掛けに渡したトレイに、カップを並べ、胸にポットを抱いている。
    「花崎、カップ麺は何味なんだ?」
    「普通の」
    「『普通』じゃわからない」
     荷物を応接用のテーブルに置いて、井上は移動する。冷蔵庫脇の棚の下段は、パントリー代わりで、インスタント食品や菓子が詰めこまれてる。
    「自分でやれ」
     井上はデスクの端にひとつ置く。
    「井上、俺のは?」
     明智が催促すると、同じものをその上に重ねる。
    「井上、優しい!」
    「今日だけだからな。警察の人が心配してたぞ。何があったのか知らないけど、明日は気持ちを立て直してこい」
    「わかってるって」
     井上を見ながらぎゅっと抱きしめて、花崎は膝を降りた。


    「先生も、何か言ってください」
    「井上が全部言ってくれたから、何もない」
     好奇心で痛い目に遭って、傷ついているのだ。追い打ちをかけることはない。しばらくは、明智や井上の忠告を聞き入れるだろう。いい薬になった。


     井上はくどくどと続けた。
    「満員電車の女の人の方が、もっとひどい目にあってるだろうに」
     花崎は唇をとがらせて、カップ麺二つのフィルムを剥がしている。
    「別に痴漢されたわけじゃねえよ」 
    「言葉責めと視姦だよな」
     明智がからかっても、花崎はもう動じない。食べ物を前にして、頬が赤みをさしてきた。湯を満たしたカップの蓋に、机周りのものを重しにしている。
    「動画も撮られた」
    「は!?」
     気色ばむ井上が、明智にはおかしい。
     極左の資金稼ぎだと聞かされているのだ。使えるものから金を搾り取ることに思い至らないほど、井上は潔癖でも初心でもない。花崎の性的な商品価値に驚いている。


    「警察が押さえたから、外に出るようなことはないよね?」
    「流出したら、奈緒ちゃんに焼肉おごってもらおう」
    「それ、確認のために警察で見ますよね?」
     茶化してはぐらかしても、井上は目を背けることを許さない。
    「かもね。警察で花崎のファンクラブができるな」
    「サインの練習をした方がいい?」


     井上は絶句している。
     不器用すぎる井上の気遣いは伝わらない。機嫌を上向きにしたい花崎の、おもちゃにされる始末だ。
     悪ふざけで気分を逃がしてやるのも、大人の役目だ。三人揃って深刻になる必要はない。
     明智は煙草をくわえた。灰皿は、カップラーメンの蓋に乗せられていた。
     こどもたちは、接客用のテーブルに移動して、時間を待っている。テーブルには、カップが三つ置かれていた。



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ピクログの説明 TRICKSTER~江戸川乱歩「少年探偵団」より~
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花崎←小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/734905
花崎+小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/420051
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井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/383207
晴彦×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/382669
井上勝田花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336124
大友→花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/342808 
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/341450
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336125
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/346078

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