[Ⅵ番街]華焔 碧(かえん あおみどり)

※当サイトの作品は全て個人の創作したフィクションです。

※オリジナルの創作で、キャラ固定、設定非固定で好きに描いてます。

※実在の人物・団体・宗教・政治・思想・事件・歴史とは一切関係がありません。

※予告無く流血・暴力・残酷描写が含まれている場合があります。

※作品の説明とタグはネタばれやオチが判ってしまうのを防ぎたいので、必要最低限に留めています。

投稿日:2016年04月22日 05:22    文字数:478

演者と舞台。

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 ―登場人物と設定―
【枯月 景】先輩。
【木土 最】後輩。
職業:芸人

二人の会話と誰かの会話。

『袖振り逢わずとも他生の縁。また逢いましょう』
1 / 1

幸せそうな家族が一組。
男性が片腕で赤子を抱き、女性と手を繋ぎ歩いている。

ああ、懐かしい人に会ったな。

思わず顔が綻んでしまう。

そんな自分が気になったのか、隣に座る先輩が話しかけてきた。


「知り合い?」

「いえ、知らない人です」


現世ではね。

前世であの人がどんな人生を過ごしたのかをオレは知っている。

現世ではどうか、人並みの幸福を過ごせますように。


 

楽しそうに歩く二人の男性。御世辞にも売れているとは言い難い芸人だ。

仲良しな先輩と後輩だな。

妻も二人に気づき、僕に話しかけてきた。


「どうしたの?」

「なんでもないよ」


笑顔で誰かと話す様子なんて前世の彼なら絶対にありえない事だ。

前世でも舞台に立つ仕事をしていた彼が、今は人を笑わせるために舞台に立つなんて感慨深い。

どうか現世では、その手でたくさんの笑顔を…。



共に死刑台に登ったあの日を想い出した。

(最期に見た彼は冷たい眼差しで剣を振り下ろした)

(最後に見た彼は涙を流し来世の幸福を祈った)




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演者と舞台。
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幸せそうな家族が一組。
男性が片腕で赤子を抱き、女性と手を繋ぎ歩いている。

ああ、懐かしい人に会ったな。

思わず顔が綻んでしまう。

そんな自分が気になったのか、隣に座る先輩が話しかけてきた。


「知り合い?」

「いえ、知らない人です」


現世ではね。

前世であの人がどんな人生を過ごしたのかをオレは知っている。

現世ではどうか、人並みの幸福を過ごせますように。


 

楽しそうに歩く二人の男性。御世辞にも売れているとは言い難い芸人だ。

仲良しな先輩と後輩だな。

妻も二人に気づき、僕に話しかけてきた。


「どうしたの?」

「なんでもないよ」


笑顔で誰かと話す様子なんて前世の彼なら絶対にありえない事だ。

前世でも舞台に立つ仕事をしていた彼が、今は人を笑わせるために舞台に立つなんて感慨深い。

どうか現世では、その手でたくさんの笑顔を…。



共に死刑台に登ったあの日を想い出した。

(最期に見た彼は冷たい眼差しで剣を振り下ろした)

(最後に見た彼は涙を流し来世の幸福を祈った)




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