アトリ~プロローグ~
そもそも幻水1から2にかけてのレイ(うちの坊)・ルック・シーナがどのような出会いと歩みをしていたかを綴る『トライアングル』(本編)を
ベースにしている物語なのですが、そちらのリメイクはまだなにひとつ手を付けられておらず。
やむをえず本編をざっくり要約したのがこちらになります。
本編でまだ書いていないところもありますが、さらりと流していただけると幸いです。
なお、こんな感じですが、全編通してコメディです!
何も考えないでお読みいただけると幸いです!!
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~プロローグという名前のここまでのあらすじ~
とある世界、とある時代のお話。
貴族の嫡男として生を受け、生活に不自由なく、立場にさして疑問を抱くこともなく、まっすぐにすくすくと成長していた少年がおりました。
将来を有望視されていた彼ですが、ある事件をきっかけに逃亡の身となってしまいます。
次々に襲いかかってくる事態に、否応なく己の力のなさを実感させられる旅が始まりました。
それはいかに守られて育ってきたのかを痛感する日々でした。
しかし、生来の真面目さや誠実さは変わりません。
何度も挫折を考えながらも、自分を信じてついてきてくれる仲間のために歩き続けることを選びました。
そんな人を惹きつける輝くほどの魅力は、やがて彼を解放軍のリーダーに押し上げました。
彼は本意ではない立場にありながらも、人々の願いを受け、その役目を全うしようとたゆまぬ努力を続けるのでした。
少年の名は、レイ・マクドールといいました。
また、複雑な生まれと育ちにより、ひどく世を斜め下に見る少年がおりました。
彼の中にあったのは、大きな、そしてたしかな絶望でした。
それゆえに、運命に立ち向かおうとする者を愚かだと思っていたのです。
星を読む師の元で、ただ過ぎ去る時間を誤魔化すべく、自らの力を操る修行に明け暮れる毎日。
叶わぬ師の力に圧倒されるときだけ、鬱屈した心から解放されるような気がしていました。
しかし夜が更ければ、また同じ絶望が襲ってくるのです。
彼はそれに、ひたすら耐えるばかりなのでした。
ところが、ある日出会った人物は、暗く曇った目には眩く映るほどまっすぐな眼差しをしていました。
最初はそれを胡乱に思っていた少年も、半ば強制的に参加した解放軍の中で彼と言葉を交わすうち、希望というものもあり得るのではないか、と微かに思うようになりました。
少年の名は、ルックといいました。
一方、人格者の両親を持ち、衣食住になんの不安も持たず遊び惚けていた少年がおりました。
周囲の愛情を受けて育った彼は、母譲りの美貌故に、女性は自分に靡くものだという信念がありました。
そして親の金を自分のものと信じて疑わず、父の厳しさをのらりくらりと受け流し、遊学の旅と称して女性と遊びながら各地を放浪していたのです。
何も考えずその日暮らしで自由にしていることが自分に最も合っている道だと考えていた彼は、ある時、妙な人物に出会いました。
金持ちの息子であるということ、厳しい父に教えを受けているということなど、共通点を持つはず彼は、自ら遊び歩く自分と正反対の道を歩んでいました。
その不思議な光を持つ瞳は、なぜか目が離せないほど強く心を惹きつけたのです。
彼に興味があったこともあり、少年は解放軍に加わることになりました。
少年の名は、シーナといいました。
かくして、同年代ながらまったく異なった道を歩んできた3人は、解放軍の本拠地レイスフィア城にて、同じ道を辿ることになりました。
レイとルックは、言葉少なながらも信頼し合える友として。
レイとシーナは、気軽に話し合える友として。
苛烈を極めていく戦いの中で、レイにとって家族以外として仲良くなった2人の存在はとても気の休まるものでした。
ところがある日、シーナがルックと出会って一目惚れをしてしまったところから、話は大きく変わってきます。
僕は男だけど、と躱すルックに、惚れてしまったんだから構うもんかと迫るシーナ。
やがてそれはさらに飛び火し、シーナはレイにまで好きだと言い出す始末。
レイは自分だけならともかくルックにまでそんなことを言っているのかと呆れますが、2人が呆れて突き放すほどシーナの情熱は燃え上がるのでした。
いつしか、シーナが言い寄り、レイとルックが知らん顔をする、という光景が日常になっていきました。
シーナの愛情が偽物ではないことは薄々感じていた2人ですが、それぞれが抱く“紋章”という名の事情がそれを受け入れることを拒みます。
3人の関係は、友情のような、愛情のような不思議なつながりとなっていくのでした。
そして戦いが終わりました。
これ以上誰も巻き込みたくないと考えたレイは、何も告げずに解放軍から去りました。
気付いていた2人は、去っていくレイの背中を見送りました。
同時に、それはシーナとルックの別れでもあったのです。
時を経て、再びルックは戦渦に巻き込まれることになりました。
レイという希望の光を失った彼は、その戦いの中に新たな光を探します。
それはあまりにも淡い期待でした。
けれど、運命から逃れられずに親友と道を違っていくリーダーの姿に、逃れられない絶望こそが運命なのだと次第に沈み込んでいくルックの前に、またシーナが現れました。
シーナの変わりない明るさは、ルックにわずかな暖かさをもたらします。
それを理解したのかどうだか定かではありませんが、シーナもまた同盟軍に加わることになったのです。
そして、その日。
同盟軍のリーダーユウキと共に行動していたルックとシーナは、見覚えのある傷の男とすれ違います。
はっとして、男がやって来た道をさかのぼるように走る2人。
静かな泉のほとりで釣り糸を垂らしていた人は、穏やかで優しい瞳をこちらに向け、ゆったりと微笑んだのでした。
「ひさしぶり」
再会し、バイオスフィア城で生活を共にすることになった3人。
これは、そこから始まるお話です。
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