【白桃】空っぽの英雄【終】
白澤“様”と呼ぶようになった桃タロー君と白澤さんの過去の話で、色々と捏造しておりますご了承ください。
【壱】【弐】【参】を読まなくても多少読めるかもしれませんが、所々が続いています。
<注意>
・白澤さん/桃太郎君と呼びあっており、途中まで原作通りの呼び方にはなっていません。
・桃太郎君は600年間見栄張って生きていたんだろうなという自己解釈から始まった話なので、それが話の根本になっております。
桃太郎君が白澤「様」と呼ぶこと、弟子入りした経緯を考えて自分なりにこんな展開だったらなーなんて思って書いた話でした。
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英雄と囃し立てられたその者には誇りがあった
ある時
何かが ぽろりと 落ちた
彼は手を見た その手の中にはまだ残っているものがあった
何だ 何でもないじゃないか
彼は笑った
ほらみろ
まだ俺の手の中にはまだ残っているぞ
その唯一残っていたものを彼は大事に抱えた
それが何なのか
確かめることはせずに
――それが ただの見栄と気が付いたのは
からん、
手から 零れ落ちてからだった
落ちた際に軽い音
そこでようやく落としたことに気が付いた
慌てて自分の手を見る
抱えていたものが見つからない
裏を返してもう一度見る
やはり 何も見つからない
今度は手を振ってみる
かあん、かあん、
鳴るはずのない 空洞な音がそこから響いた
そこで彼は初めて気が付いた
もう 誇れるものは
彼の中に
――桃太郎の中に
何も 残っていないのだと
【一】
まだ陽が昇って間もない時刻。
桃太郎は仙桃園の中心で地面にしゃがみこんでいた。手に取るのは、自分が今まで刈った芝。
言葉を発する事もなく歩を進め、次々に芝を手に取って見つめる。
やがて背の風呂敷から一冊の本を出し、ペ―ジを捲った。それは芝の管理について書かれた本だった。
じっ、と開いたペ―ジと芝を見比べる。
暫くしてから本を風呂敷に包み傍らに置いた。本の代わりに握られたのは手に馴染んだ鎌。
微かに躊躇うような手付きで芝を手に取り、表裏を確認し無言で一列刈り取っていく。一回一回、確かめるような、丁寧な手つきで。
一列終えた所で、大きく息を吐いた彼は後ろを振り返った。
振り返った先には印象の異なる芝が並んだ。
右には昨日まで自分が刈った芝。左は先ほど刈った芝だ。
緑より下の白い部分が見え、隙間から下の土が見えているのは右側。左側は遠目にも緑色だけが均等に並ぶ。
誰の目にもどちらが綺麗に刈られているかは一目瞭然だった。
「全然、違う……」
半ば茫然と。
桃太郎はそう呟き、ただ芝を見つめた。
どれくらいその状態だっただろうか。
陽の位置が少し移動し、木々の間から漏れる陽の光が桃太郎の顔に当たる。
その光にハッと我に返った桃太郎は下に置いていた風呂敷からもう一冊本を取り出し、鎌を置いて仙桃の木に近づいた。
それは、桃の管理について書かれた本だった。
実っている仙桃に触れて顔を近づける。赤みが強いと思えても香りがほとんどしないものもある。逆に赤みが強くなくても香りが強くなっているものがある。
柔らかさ、硬さは触って分かる感触だが香りについては今まで気にならなかった事。仙桃から手を離し、改めて本を手に取り視線を落とす。
ぱらり、ぱらりと本を捲る。俯いた桃太郎の表情は前髪に隠れて見えない。
やがて本を閉じると、再度風呂敷に本を包んだ。その風呂敷に手を重ねて目を閉じる。
今まで間違っていないと思い込んでいた芝刈りも仙桃の収穫も、自分の知らない事ばかりだった。
正しいやり方と見比べてみれば、一目で分かる程の違いがあった。
そして、改めて桃太郎は実感した。
自分が、与えられた仕事を全くできていなかった事を。
目を開けて真っ直ぐ前を見る。「極楽満月」と書かれた看板が視界に入る。
その瞳が揺れて、視線が外れる。
無意識にしてしまったその行動に慌てて首を振った。
大きく息を吸い込むと、両手が勢い良く左右に延びる。
パシン!
乾いた音が仙桃園に鳴り響いた。
己の頬を打ち鳴らした両手を外さずに、ゆっくりと目を開く。
「……行くぞ」
挑むような口調でそれだけ言うと、風呂敷を背中に背負い直し。
一歩、前へと踏み出した。
その足は微かに、震えていた。
【空っぽの英雄 (終)】
扉に掛けた手が微かに震えているのを見て、口の中で小さく舌打ちをする。
落ち着け、落ち着け。口の中で唱える。
まるで呪文だなと頭の隅で思いながら大きく息を吸った。
目を閉じれば中から聞こえて来る物音。白澤がそこにいる。
瞼を開いて扉を見つめ、やがて。大きく息を吐くと、扉に掛けていた手に力を入れた。
「お、はよう……ございます」
扉を開け、声を掛けるとすぐに中に居た白澤と視線が合う。
びく、と桃太郎が肩を跳ねさせたが白澤の方はそれを気にする様子もなく、目を弧の形に細めた。
「ああ、おはよう!」
白澤から出てきたのは、全く昨日と変わらない笑顔と言葉。
それを見た桃太郎は、一瞬で頭の中が真っ白になっていた。
予想していた反応とはかけ離れた白澤の反応に次の行動に移す事が出来なくなっていた。
「ん?どうしたの桃太郎君」
入口を開けたまま微動だにしない桃太郎に白澤は首を傾げる。
白澤の表情には昨日の帰り際に見せたような複雑な感情が垣間見える様子はなく、いつもと何も変わらない。
まるで昨日の事が無かったような。そう桃太郎の心の中に言葉が浮かんだが次の瞬間、急いで首を振った。
そんなわけがないと、肩に掛かる本の重みが教えてくれている。
「――――あ、の」
辛うじて喉の奥から声が出た。
白澤は表情を変えず、微笑みを浮かべたまま「ん?」とまた桃太郎の言葉を待っている。
白澤の心境は分からない。けれど、言わなければいけない事は一つだ。
桃太郎は大きく息を吸うと、足を揃え勢いよく頭を下げた。
「本当に、すみませんでした!」
出てきた声は裏返っていて、己の耳に届いたその声のみっともなさに頬が熱くなるのを感じた。
視線を感じ、顔を上げられなくなる。どくどくと心臓から血流が勢いよく体中を巡って痛くなる。
口の中の水分を吸い取られたように、乾いてしまった舌をどうにか動かして口を開けた。
「俺、何も知りませんでした。
……知った、つもりでいました」
身体を巡る血流に針が紛れ混んでいるかのような小さな痛みを体中で感じ、顔をしかめる。
自分の間違いを認める事が、こんな痛みを伴う事も知らなかった。
下を向いている為、浮き出た汗が額から流れて床へと落ちる。
「それなのに、勝手な事を沢山、してしまっていました」
昨日の、いつもと違う表情を浮かべた白澤の姿が思い浮かぶ。
今、彼はどんな顔で俺を見ているんだろうか。
「……こんな事、また、お願いするのは、あの。
……おこがましいにも、程があるって分かっているんですが」
そこまで言って、思わず小さく息が漏れる。
あと、一言。あと、一言だ。
鼓舞するように心の中で呟き、風呂敷の結び目を握っていた手に力を籠める。
「もう一度、やらせて下さい」
そこまで言って頭を振る。
――――違う、言いたい言葉はそうじゃない。
「違う、そうじゃなくて。あの、俺にっ」
慌てて訂正の声を出せば、また声が裏返る。音も無く床へと落ちる滴を視界の端に捉えながら、深呼吸。喉の奥がひりついたように痛い。
「芝の管理と、仙桃の収穫方法を、教えてもらえませんか」
言い切った瞬間、身体を巡っていた針のような血流が少し速度を弱める。しかし、まだ刺す痛みも、乾いた口の中も変わらない。
本当は顔を見て言わないといけない、と分かっているのだがまるで固定されたように体が動かない。
かた、と前方から音がした。
また、ズキズキと針が体を巡る。下を向いた視界の端に、それまで見えなかった白澤の足が見えた。しかし、その足は桃太郎の前で止まる事なく隣を過ぎ去って行く。
――やはり、ダメなのか。
自分で思った言葉に頭をガツンと殴られたような衝撃を覚え、ふらつかないよう慌てて桃太郎が唇を噛み締める。
その時だった。
「ねえ」
隣を過ぎ去ったはずの白澤の声がすぐに後ろから聞こえ、身体が跳ねた。閉じてしまっていた瞼が開く。
「まだ昨日まで手を付けてなかった、芝の所」
いつもと変わらない柔らかい声音の白澤の声。しかし掛けられた言葉がすぐに理解ができず何度も目を瞬かせる。
――あれ、今、俺、声を掛けられてるのか
そう気が付いた瞬間、固定していた見えない力が消えて慌てて体を起こす。勢いのまま振り返ると、白澤は開けっ放しの扉から外を見ていた。後ろ姿しか桃太郎には見えず、その顔は見えない。
「今朝、刈ってきたの?ほら、昨日と刈り方が違う」
「あ、あの……。は、はい」
質問につられて返答すると、急に白澤が体の向きを変えた。桃太郎と視線が合う。
その顔に浮かんでいる表情はいつもの微笑みだった。
まさか微笑んでいると思っていなかった桃太郎は、また動けなくなる。
「偉いねぇ!」
――――偉い?
次いで掛けられた言葉は更に理解ができなかった。
口の中で反芻して、やっと言葉を理解する。しかし、その意味が飲み込めず、ただ白澤を無言で見返す。
今、この人、「偉い」って、言ったのか?
何がだ?何が、偉いんだ??
「あの刈り方は自分で考えたの、それとも調べたの?昨日の刈り方と全然違うよね」
「あ、の、本で調べて……」
しどろもどろになりながらもどうにか返事を返した桃太郎だったが、整理ができず頭の中は再度真っ白になっていた。
「よく調べてみようって思ったね」
それを、偉いと言ってくれている、のか?
整理のつかない脳内でそれだけ思い付いたが、どうもしっくりと来ない。
戸惑う桃太郎に気がついていないのか、白澤は笑顔を変えずに言葉を続けた。
「本でも知識を得られるけど、それでも僕の教えは必要?」
掛けられた言葉。
無意識に背が伸びたのが分かった。自分が問いかけた言葉と、白澤の言葉がやっと繋がった。
笑みを浮かべた表情から、掛けられた言葉の意図はわからない。でも。
「はい」
桃太郎はすぐに返答していた。
そこに迷いは無かった。
「桃源郷は、白澤さんが今までずっと管理していた所です。本には書いてない、いや、白澤さんにしか分からない事もあると思うんです」
それは昨晩、寝ずに本を読んだ上で考えていた事だった。
「勿論、自分でも調べます。それでも文字の上の情報と、実際に作業するのって違うと思って。
だから、できれば、ですけども。俺は、白澤さんから教わりたいんです」
――言えた。
何度も目を逸らしそうになるのを必死で耐えながら言い切る事ができた。
桃太郎は唇を引き結ぶ。後は、白澤の言葉を待つだけだ。何を言われても、それは自分の今までの行動の結果だ。きちんと、受け止めないといけない。
「なるほど」
しばらく桃太郎を見つめていた白澤は、ひらりと白衣の裾を翻すと入口に向き直り顔だけを桃太郎に向けた。
そして、手を上から下へと振って桃太郎見る。
その手の動きに桃太郎は思わず目を開く。
「どうしたの、おいでよ桃太郎君」
反応しない桃太郎に、白澤は手を止めると首を傾げた。
「桃太郎君?」
「――――あ、あの!」
再度自分の名前を呼ぶ白澤に、桃太郎は思わず声を上げていた。
白澤は体の向きを変えて、桃太郎に向き直る。
「……俺の、事……その。
怒らない、んですか」
恐る恐る、桃太郎は口を開いていた。
白澤はきっと、呆れる、怒る、そんな負の感情を見せるだろうと桃太郎は思っていた。
それなのに、先ほどから白澤の顔に浮かぶ表情は微笑みばかり。
負の感情が一切見えないその態度に桃太郎は逆に不安になり、思わず口に出していた。
「怒る?」
しかし、桃太郎の言葉に白澤は不思議そうに目を瞬かせるだけ。その姿に桃太郎はまた焦ってしまう。
「え、あの、だって、俺」
そこで言葉を区切ると、すぐに背から風呂敷を解いた。中から出てきたのは昨日、白澤に渡された本。それを真っ直ぐ白澤に差し出す。
「俺、芝も仙桃の事も知らないだけじゃなくて、勝手に漢方だってできるって言って。怒られるような事ばかりやったのに、白澤さん、その、そんな様子がない、から」
また口の中が乾いて舌が回らない。怒られたいわけではない。が、怒られて当然の事をしてきたのにと桃太郎は心の中で続ける。
しかし。
「君はまたここに来てくれたでしょう」
桃太郎の差し出した本を受け取りながら白澤の口にした言葉は、桃太郎の頭の中でまた理解ができず、口の中で反芻し、反芻した上で首を傾げる。
そんな桃太郎を見た白澤は、初めて感情が透けるようないつもと違う表情を見せた。
それは、嬉しそうな笑顔だった。
そんな笑顔を初めて見た桃太郎の目は、ただ何度も瞬く。
「僕と地獄は正式な契約を結んで君に来てもらったけど、僕と君は正式な契約はまだ結んでない。君は嫌になったらもう来ないって選択肢もあった」
白澤はその笑みを消す事なく、桃太郎を見つめている。
「それでも君は、またここに来て、僕に本を返すだけじゃなく僕から教わりたいって思ってくれた」
ふわ、と空気が変わる。そして浮かんだ白澤の表情に、また桃太郎は目が離せなくなった。
微笑みではなく、それはそれは楽しそうに白澤が笑ったのだ。
「僕が言った事を色々考えて、この仙桃園の事も真剣に考えてくれたこと。それが僕は凄く嬉しい」
目を開けた白澤は桃太郎と目を合わせる。
「だから、僕が怒る事なんて一つも無いんだよね」
「え、で、でも。今まで俺が刈ってた芝とか、仙桃の収穫は――」
「そんなこと」
言いかけた言葉は明るい白澤の言葉に遮られた。
「さっき君は教えて欲しいって言ってくれたでしょう。
単純な事だよ、またもう一度やれば良いんだよ」
言われた言葉に桃太郎は完全に返す言葉がなくなってしまった。
どれも想像していなかった。
教えて欲しいと願っていたが、おそらく白澤の機嫌を損ねてしまった今、断られるかもしれない。それならばせめて、謝らせてもらおう。
桃太郎はそう考えていたから、こんなに好意的な反応を返されると思わなかったのだ。
最悪、辞めさせられるのではないかと思っていたのに、白澤にその様子は全く見受けられない。
桃太郎は自分より背の高い白衣の男を改めて見上げる。
出会った頃から変わらない、笑顔を絶やさない人。そして全てを受け入れるかのような態度。
浮世離れしている、ような。
――こんな人、初めてだ。
「ほら、じゃあまずは今日刈ってくれた芝をちゃんと見に行こう」
「え、あ、ちょ、ちょっと待って下さい!」
白衣の裾を翻して外へと出て行ってしまった白澤に慌て、風呂敷をカウンタ―に置いて桃太郎はその背を追いかけた。
先に出た白澤は振り返ると桃太郎が来るのを待ち、また笑いかけた。
「ほら、おいで桃太郎君!」
その日以降、改めて桃太郎は、桃源郷の芝刈りと仙桃収穫を白澤に教えてもらいながら作業をする事になった。
朝、顔を出すと今日行う事を白澤と確認。
仕事終わりの挨拶に顔を出せば、本日の作業内容を白澤に確認。
呑み過ぎて二日酔いの状態の白澤に出くわす場合は、すでに粉末になっている黄連湯の用意を手伝って。
仕事の合間に白澤も仙桃園に来て、刈り方のコツや手入れ、仙桃の収穫のタイミングなどを都度、教えてくれる。
前よりも白澤と話す機会が増え、覚えることは毎日のようにあった。
一日の終わりは、小さなノ―トに書き取った教えてもらった内容を見返す。
そのノ―トは、白澤に勧められ貰ったものだ。
お爺さんやお婆さんに教えてもらいながら、畑仕事などを教えてもらった小さな頃を思い出す。
あの頃も毎日覚えることが多くて、それがまた楽しかった。
でも、それ以降真面目に何かを覚えようとした事があったかと思い出そうとしても何も記憶に引っかからない。
――本当に、ずいぶんと。誰かに教えてもらう事なんて、なかったんだ。
小さく息を吐いて、窓の外を眺める。
この機会を与えてくれた鬼灯に小さく感謝をして、見えないその姿へと桃太郎は頭を下げた。
* * * * * *
新しい桃源郷での日々は前よりもあっという間に過ぎて行った。
しかし、桃太郎にとってはその日々は過ぎるだけの時間ではなく、一日一日が新鮮で、また、楽しいものだった。
そして様々な事を教えてくれるようになった白澤は、桃太郎に毎日驚きを与えてくれる。
一番桃太郎を驚かせたのは、その知識量だった。
一つ聞けば、二つ返って来る。何かを確認する事もなく、どの質問にも白澤はすぐに答えて詳細な説明を付けてくれる。
まるでそれは生き字引。
白澤から教えてもらう事が増える度、桃太郎は白澤の事を自分は何も知らないんだと感じていた。
桃太郎が白澤について知っている事。
白澤という名前、中国の方の生まれであろう事、この桃源郷を管理している事、浮世離れしているような性格、お酒と女性に弱いらしいという事、漢方に詳しい事。
知っているのは、たったこれだけなのである。
白澤の事も知りたい。
そんな事を白澤の隣で思いつくのだが、仕事以外の事、ましてや白澤の個人的な事を聞くのは、桃太郎は躊躇ってできなかった。
例えば、白澤に自分がもう少し認めて貰ったら。
きちんと働く事が恩返しになっているのであれば。
その時は、白澤の事を聞いてみても良いだろうか。
桃太郎はそう考える度、いや自分はまだまだだと首を振るとノ―トに向き直っていた。
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コメント
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あまり長いコメントを考えずひとこと投稿だけでも大丈夫です。
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04月12日 12:00 〜 11月30日 00:00

