せりぜ

◾️非公式BL(男×男)中心◾️
◾️公式と無関係◾️
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原作にはない架空の恋愛関係(非公式カップリング)、主にボーイズラブ(男×男)中心で描写します。
せりぜ(@serize7b2)が趣味で制作している非公式二次創作(小説メイン、たまに絵)です。
公式とは一切関係ございません。

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20years old↑ Japanese novelist(rarely illust)
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投稿日:2021年04月03日 00:50    文字数:2,180

【ジェネセフィ】間の景色

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ジェネセフィ。ア目線で進む、まだ付き合っていない両片想いのジェネセフィの一場面。アのフォロー力がないとあの二人は関係性が発展しなさそうです。アには二人のフォローを頑張ってもらいたいところです。

※web初出…2021年4月3日
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 詩に思いを巡らせるように物事を熟慮し、都会的で優雅な優男。俺の幼馴染は大抵の人々にとってはそう見えるらしい。確かにそれは間違っていない。だが、人々はこの男の激情的な面をどこまで知っているのだろうか。恐らく大半は知らないだろう。

 神羅ビル・ソルジャーフロアのブリーフィングルーム。この部屋では今現在、任務とは全く関係ない話が繰り広げられていた。部屋には俺達三人が座って過ごしており、俺は腕を組んで背もたれに体を預けながら、目の前の親友二人のやり取りを静観する。

「セフィロス、今度こそLOVELESSの公演を俺と一緒に観に行くんだ」

「そのうちな」

 俺達三人は親友同士で、そしてこの目の前の二人の関係性は──単純であり、複雑だ。ジェネシスのセフィロスへの憧れは一部恋愛感情として変化し、猛烈なアプローチを仕掛けている。親友同士の恋愛模様を見るというのは案外慣れるもので、これまでを見ているとジェネシスはキザな言動が多いせいで、中々セフィロスに本気で取り合ってもらえない。それにジェネシスが肝心なところで素直になりきれないので、決めるところで決められない。

 セフィロスもセフィロスで、これでもマシになった方だが、元々自ら人に関わろうとするタイプではないし、人からの好意にどこか疑い深い面がある。つまり簡単に言ってしまえば、中々この二人の関係は進展しないんだ。

「そのセリフ、何回聞いたかわからないな」

「それはおまえの朗読を毎日聞かされている俺が言いたい」

 ……といった感じで、こんなやり取りが頻繁に起こる。前は高級レストランのディナーを誘っていた気がする。当のセフィロスはジェネシスの誘いに乗ったり、乗らなかったり。まるで気まぐれな猫だ。

 セフィロスがこうしたジェネシスのアプローチを本気で嫌がっているようなら俺も友として止めるのだが、俺が見た限りだとセフィロスも完全に嫌という感じではない。恐らくただ口には出さないだけで、満更ではないはずだ。所謂、この二人は親友以上恋人未満の関係と言えばいいか。

「おまえのしつこさに免じて、俺から一本取れたら一緒に行くのを考えてやってもいい」

 なんとこれは随分と譲歩した言葉が聞こえてきたな。セフィロスの顔を見てみると余裕の笑みを浮かべているので、本人としては一本取らせる気はなさそうだ。同じ1stでもセフィロスは一番強い。俺達も全く歯が立たない訳ではないが、勝ちに行くのは簡単なことじゃない。だが……。

「……言ったな? その言葉、忘れるなよ英雄」

 ジェネシスはセフィロスの余裕そうな笑みに対して挑戦的な笑みで返した。英雄への憧れと対抗心、そして難易度は高いがセフィロスからの意外な譲歩で、ジェネシスの魔晄の瞳はいつもより激しく輝いている気がした。

 それはそうだ。実はLOVELESSの公演は三人でなら行ったことがある。だがこの二人だけではまだない。だからこそジェネシスはこのことに関して最近、並々ならぬ想いを抱いている。

「アンジール! 今のを聞いたな? しっかりと見ていてくれ」

「あ、ああ……それは構わないが」

 ジェネシスが急に俺に会話を振ってくるので、たじろいでしまい、つい姿勢を正して答える。ああ、これは完全に燃えている。こうなったジェネシスは長年の付き合いのある同郷の俺でも止められない。

「先にトレーニングルームに行って待っている。二人ともすぐに来てくれ」

 そう言ってジェネシスは意気揚々にブリーフィングルームからさっさと出て行ってしまった。残るのは俺と、王者防衛戦の王者というか……英雄のセフィロスだけだ。しんと静まり返った部屋でここは一つ、余裕の英雄に一応の忠告をしようと小声でセフィロスに声を掛ける。

「おい、あんな約束をして大丈夫なのか?」

「大丈夫だ、約束は守る。勿論、あいつが一本でも取れたらな」

「それはそうだが……油断していると痛い目を見るぞ。ああいう時のジェネシスは──」

「心配するな。今日も勝つさ」

 セフィロスは俺の言葉を遮り、絶対の自信を見せた。流石は絶対王者の英雄。そしてやはりはっきりと誘いを断ってやらない辺り、脈はあるのだろう。俺としてはお似合いだからさっさとくっつけと言いたいところだ。だが、お互いそう簡単なことではないらしい。

「アンジール、おまえも準備したら早く来い」

 セフィロスは楽しそうに笑いながら先に出て行ってしまった。あっという間に一人取り残された俺は呆れ半分、笑い半分に溜め息を吐いた。あの様子じゃ、気をつけろと言っても無駄のようだ。

「まあ、たまにはセフィロスが驚く様子を見るのも悪くないかもな」

 ジェネシスの底力を舐めるな、セフィロスにはそう言おうとしたのだが言わなくて良かったのだろう。こうなったらこのままセフィロスには強者の油断をしてもらおう。俺はジェネシスの勝利を期待する。もしあいつが負けたら……そうだな。美味いものでも作って愚痴でも惚気でも何でも聞いてやるか。

「さて……」

 椅子から立ち上がり大きく伸びをした後、俺もブリーフィングルームを後にする。結果はどうなるか。今後この二人がどう進展するか。俺の役割は二人の背中を押すことだ。


『間の景色』End.
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【ジェネセフィ】間の景色
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 詩に思いを巡らせるように物事を熟慮し、都会的で優雅な優男。俺の幼馴染は大抵の人々にとってはそう見えるらしい。確かにそれは間違っていない。だが、人々はこの男の激情的な面をどこまで知っているのだろうか。恐らく大半は知らないだろう。

 神羅ビル・ソルジャーフロアのブリーフィングルーム。この部屋では今現在、任務とは全く関係ない話が繰り広げられていた。部屋には俺達三人が座って過ごしており、俺は腕を組んで背もたれに体を預けながら、目の前の親友二人のやり取りを静観する。

「セフィロス、今度こそLOVELESSの公演を俺と一緒に観に行くんだ」

「そのうちな」

 俺達三人は親友同士で、そしてこの目の前の二人の関係性は──単純であり、複雑だ。ジェネシスのセフィロスへの憧れは一部恋愛感情として変化し、猛烈なアプローチを仕掛けている。親友同士の恋愛模様を見るというのは案外慣れるもので、これまでを見ているとジェネシスはキザな言動が多いせいで、中々セフィロスに本気で取り合ってもらえない。それにジェネシスが肝心なところで素直になりきれないので、決めるところで決められない。

 セフィロスもセフィロスで、これでもマシになった方だが、元々自ら人に関わろうとするタイプではないし、人からの好意にどこか疑い深い面がある。つまり簡単に言ってしまえば、中々この二人の関係は進展しないんだ。

「そのセリフ、何回聞いたかわからないな」

「それはおまえの朗読を毎日聞かされている俺が言いたい」

 ……といった感じで、こんなやり取りが頻繁に起こる。前は高級レストランのディナーを誘っていた気がする。当のセフィロスはジェネシスの誘いに乗ったり、乗らなかったり。まるで気まぐれな猫だ。

 セフィロスがこうしたジェネシスのアプローチを本気で嫌がっているようなら俺も友として止めるのだが、俺が見た限りだとセフィロスも完全に嫌という感じではない。恐らくただ口には出さないだけで、満更ではないはずだ。所謂、この二人は親友以上恋人未満の関係と言えばいいか。

「おまえのしつこさに免じて、俺から一本取れたら一緒に行くのを考えてやってもいい」

 なんとこれは随分と譲歩した言葉が聞こえてきたな。セフィロスの顔を見てみると余裕の笑みを浮かべているので、本人としては一本取らせる気はなさそうだ。同じ1stでもセフィロスは一番強い。俺達も全く歯が立たない訳ではないが、勝ちに行くのは簡単なことじゃない。だが……。

「……言ったな? その言葉、忘れるなよ英雄」

 ジェネシスはセフィロスの余裕そうな笑みに対して挑戦的な笑みで返した。英雄への憧れと対抗心、そして難易度は高いがセフィロスからの意外な譲歩で、ジェネシスの魔晄の瞳はいつもより激しく輝いている気がした。

 それはそうだ。実はLOVELESSの公演は三人でなら行ったことがある。だがこの二人だけではまだない。だからこそジェネシスはこのことに関して最近、並々ならぬ想いを抱いている。

「アンジール! 今のを聞いたな? しっかりと見ていてくれ」

「あ、ああ……それは構わないが」

 ジェネシスが急に俺に会話を振ってくるので、たじろいでしまい、つい姿勢を正して答える。ああ、これは完全に燃えている。こうなったジェネシスは長年の付き合いのある同郷の俺でも止められない。

「先にトレーニングルームに行って待っている。二人ともすぐに来てくれ」

 そう言ってジェネシスは意気揚々にブリーフィングルームからさっさと出て行ってしまった。残るのは俺と、王者防衛戦の王者というか……英雄のセフィロスだけだ。しんと静まり返った部屋でここは一つ、余裕の英雄に一応の忠告をしようと小声でセフィロスに声を掛ける。

「おい、あんな約束をして大丈夫なのか?」

「大丈夫だ、約束は守る。勿論、あいつが一本でも取れたらな」

「それはそうだが……油断していると痛い目を見るぞ。ああいう時のジェネシスは──」

「心配するな。今日も勝つさ」

 セフィロスは俺の言葉を遮り、絶対の自信を見せた。流石は絶対王者の英雄。そしてやはりはっきりと誘いを断ってやらない辺り、脈はあるのだろう。俺としてはお似合いだからさっさとくっつけと言いたいところだ。だが、お互いそう簡単なことではないらしい。

「アンジール、おまえも準備したら早く来い」

 セフィロスは楽しそうに笑いながら先に出て行ってしまった。あっという間に一人取り残された俺は呆れ半分、笑い半分に溜め息を吐いた。あの様子じゃ、気をつけろと言っても無駄のようだ。

「まあ、たまにはセフィロスが驚く様子を見るのも悪くないかもな」

 ジェネシスの底力を舐めるな、セフィロスにはそう言おうとしたのだが言わなくて良かったのだろう。こうなったらこのままセフィロスには強者の油断をしてもらおう。俺はジェネシスの勝利を期待する。もしあいつが負けたら……そうだな。美味いものでも作って愚痴でも惚気でも何でも聞いてやるか。

「さて……」

 椅子から立ち上がり大きく伸びをした後、俺もブリーフィングルームを後にする。結果はどうなるか。今後この二人がどう進展するか。俺の役割は二人の背中を押すことだ。


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