せりぜ

◾️非公式BL(男×男)中心◾️
◾️公式と無関係◾️
意味を知らない・苦手・理解がない方の閲覧はおやめください。
原作にはない架空の恋愛関係(非公式カップリング)、主にボーイズラブ(男×男)中心で描写します。
せりぜ(@serize7b2)が趣味で制作している非公式二次創作(小説メイン、たまに絵)です。
公式とは一切関係ございません。

◾️禁止◾️
※転載、AI学習含む二次使用は禁止※
※私の作品を使わないでください。許可しません※
※Do not reupload or use※
※Do not use for AI learning※

Unofficial Fan Art(Boys Love main)
20years old↑ Japanese novelist(rarely illust)
Japanese text only

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投稿日:2023年01月03日 10:38    文字数:2,864

【ジェネセフィ短編二本】静かな雪/雪は既に解けて

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【あらすじ】全年齢
ジェネシスの長期遠征で一人で年末を過ごすことになったセフィロスの12月半ばの話と新年の話。
間の話である年末の話は2023年2月発行の個人誌にてR18版で収録いたします。既にその話は書き終えているのでジェネセフィ好きさんに読んでいただけたら嬉しいです!お楽しみに!

◆雰囲気◆
もどかしい両想い 微甘 最後は微ギャグ?

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※web初出…2023年1月3日
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 ジェネシスが長期遠征へ出てから10日目。携帯に着信は──ない。

 年の終わりまであと数週間。本来ならその頃には共に過ごせるはずだったが、ジェネシスの急な任務の関係でそれもなくなった。年末どころか年明けもジェネシスはいない。長期遠征は年を越えるからだ。

 リビングのテレビの前に設置されたソファー。それに深く腰掛けたセフィロスは携帯を取り、二つ折りの画面を開けて電話帳の画面まで操作する。十字キーの下部を押してジェネシスの名を選択し、詳細画面へと入った。電話番号を選択し、あとは決定ボタンを押すだけ。ただ、それだけだというのに。

 セフィロスは躊躇った。任務中、それも長期遠征最中の相手を邪魔をする訳にもいかない。これといった用はないのだ。連絡を欠かさないジェネシスから一切連絡が来ない中で、こちらから用がないのに電話するなど非合理この上ない。終了ボタンを一つ押して待ち受け画面に戻ったのはいいが、手は携帯から離れない。心がそう思えていないからだ。

 それでもセフィロスの本心はそれ以上の行動をさせない。アンジールの言葉を借りれば、自身の誇りだろうか。それが邪魔をしてくる。迷うなら遠慮なく心に従えばいい、同僚で親友で恋人なのだから。ジェネシスもそう言ってくれた。そう思っていても、そんな言葉を貰えていても心がそうはさせてくれない。

 セフィロスは一人、薄く笑いながら思った。我ながら難儀な性格だと。これは誇りなどと上等なものではないと。

 テレビを遠くを眺めるように流して見ていると天気予報が始まった。ジェネシスの任地の天気は……と画面の地図を辿る。見てみればその地は明日は今日以上に随分と気温が冷え込み、そして雪が降るようだ。どうやら今も断続的に雪が降っているらしい。

『明日のミッドガルは強い冷え込みが予想されます。先程ミッドガルにも雪が降り始めました。明日の朝は積雪、路面の凍結に注意が必要です』

 セフィロスはそれを聞くと確かめるべくソファーから立ち上がり、ゆっくりとリビングのカーテンの前まで歩く。夜の暗闇ではっきりと空の様子が見えないが、部屋から漏れる光でベランダに雪が落ちていくのが確認できる。これは本当に少し積もるかもしれないなとセフィロスは思った。

 落ちていく雪を見て、暖かな部屋の中の窓で暗い空を見上げる。雪が降る空を。遠い空の下にいるジェネシスを想った。今頃何をしているのだろう、と。片手に持つ携帯を少し握りしめて。

 セフィロスは暫く空を眺めた後、二つ折りで開いたままの携帯を閉じ、部屋着のポケットにそれを入れるとカーテンを閉めた。迷いの心を断つように。そしてテレビを消し、リビングの明かりを消すと寝室へと静かに姿を消した。

 暖かな部屋の外、冷え込む大地に雪は静かに降る積もる。冬のような寂しさを持つ男は心の奥で燃える心を秘めた男を求め、眠る。

 そして同じ刻。遠い空の下。燃える心を秘めた男は冷たい空気の中で白い息を吐きながら暗い空を見上げていた。心は遠くにいる恋人を想って。

 降り積もる雪はまるで二人の想いを表すかの如く──再会まであと少し。

『静かな雪』End...?
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2 / 2

 新年を迎え、セフィロスはアンジールと交代で今年初の任務が始まろうとしていた。早速プレジデントの各所への年始挨拶に同行するため、セフィロスはいつものソルジャーの服装ではなく、正装姿で自宅玄関前に立つ。

「ジェネシス、離してくれ」

「行くなセフィロス、行かないでくれ。おまえがもう仕事に行くのが耐えられない……」

 出発しようとするセフィロスを抱き締め、顔を埋めてくるのは恋人のジェネシス。その抱き締める手は離れることを拒むように強くセフィロスを抱き締めていた。セフィロスが無視して動こうとするとそのまま抱き着いて引きずられるように移動してくる。セフィロスは呆れたように溜息をついた。

 背後にいるこのなんとも面倒臭いモードのジェネシスは長期遠征を脅威のスピードと執念で終わらせ、昨年の内にミッドガルに舞い戻ってきた男だ。本来この時期は任務中で無かったはずの休暇を勝ち取り、ここにいる。そのため今日からのジェネシスはセフィロスの自宅で暫くセフィロスを見送る形となる。

「新年早々、他の奴らにおまえの美しさと凛々しさをずっと見られることが腹立たしい……」

「よくわからん」

「自覚しろ。おまえの姿は全星の人間を狂わす」

「はぁ……。何でもいいからそろそろ離れてくれ」

「嫌だ。俺のセフィロスを他の奴らに取られてたまるか。俺とこの家で新年まだまだ楽しむんだ」

「そろそろ出発したいんだが」

「少しくらい名残惜しそうにしてもいいだろう」

「大袈裟な……今夜には帰ってくる。それに時間だ」

 そう言うとジェネシスはやっと観念して離れたので、そんなジェネシスをセフィロスは仕方のない奴だと小さく呟き、優しく笑う。ジェネシスは子どものように拗ね始めた。

「ジェネシス」

 セフィロスはジェネシスを呼ぶと唇に触れるだけのキスをした。観念したジェネシスを宥めるように。

 するとジェネシスはそれでは足りないと言わんばかりに自らセフィロスの唇に唇を合わせ、舌を滑り込ませてくる。

「ん……」

 セフィロスはジェネシスの舌を迎え入れた。先程までの悪ふざけの雰囲気はどこにいったのか。別れを惜しむように二人は舌を絡ませ、口付けをする。その時、セフィロスはジェネシスが長期遠征に行く朝も確かこんなキスをしたことをふと思い出した。

 セフィロスの唇からジェネシスの唇が離れると、お互いに引き寄せられるようにそっと触れるだけのキスをした。あんなふざけたやり取りをしながらも一時の別れを惜しむ心は本当は同じなのだと、唇を重ねて確かめ合う。

「引き止めて悪かった」

「気にするな」

「素直じゃないおまえもいいが、『あの素直な』おまえがまた見たいな」

 随分と素直に謝ったかと思えば、ジェネシスはにこりと笑ってそんなことを言ってくる。セフィロスはジェネシスの言葉の意味を察し、『あの時の出来事』を思い出して思わず言葉に詰まった。が、すぐさまセフィロスは言葉を続ける。

「『あれ』は忘れろ」

 とは言ったものの、暫くジェネシスは『あの出来事』を忘れないだろうし、忘れさせてもくれないだろう。覚悟しなければならないようだとセフィロスは思った。咳払いし、扉を開ける。

「行ってくる」

 手を振るジェネシスにセフィロスは手を振り返し、扉を閉めた。そして銀色の長い髪を翻して、確かな足取りで歩みを進めた。帰ればジェネシスがいる、確かな確信を胸に。

 地上階に降り立てば昨年末に降った雪はとっくに解け、整備された道は陽の光を受けていた。

「サー、おはようございます」

「おはよう」

 そうしてセフィロスは迎えの車に乗り込んだ。

『雪は既に解けて』End.
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【ジェネセフィ短編二本】静かな雪/雪は既に解けて
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 ジェネシスが長期遠征へ出てから10日目。携帯に着信は──ない。

 年の終わりまであと数週間。本来ならその頃には共に過ごせるはずだったが、ジェネシスの急な任務の関係でそれもなくなった。年末どころか年明けもジェネシスはいない。長期遠征は年を越えるからだ。

 リビングのテレビの前に設置されたソファー。それに深く腰掛けたセフィロスは携帯を取り、二つ折りの画面を開けて電話帳の画面まで操作する。十字キーの下部を押してジェネシスの名を選択し、詳細画面へと入った。電話番号を選択し、あとは決定ボタンを押すだけ。ただ、それだけだというのに。

 セフィロスは躊躇った。任務中、それも長期遠征最中の相手を邪魔をする訳にもいかない。これといった用はないのだ。連絡を欠かさないジェネシスから一切連絡が来ない中で、こちらから用がないのに電話するなど非合理この上ない。終了ボタンを一つ押して待ち受け画面に戻ったのはいいが、手は携帯から離れない。心がそう思えていないからだ。

 それでもセフィロスの本心はそれ以上の行動をさせない。アンジールの言葉を借りれば、自身の誇りだろうか。それが邪魔をしてくる。迷うなら遠慮なく心に従えばいい、同僚で親友で恋人なのだから。ジェネシスもそう言ってくれた。そう思っていても、そんな言葉を貰えていても心がそうはさせてくれない。

 セフィロスは一人、薄く笑いながら思った。我ながら難儀な性格だと。これは誇りなどと上等なものではないと。

 テレビを遠くを眺めるように流して見ていると天気予報が始まった。ジェネシスの任地の天気は……と画面の地図を辿る。見てみればその地は明日は今日以上に随分と気温が冷え込み、そして雪が降るようだ。どうやら今も断続的に雪が降っているらしい。

『明日のミッドガルは強い冷え込みが予想されます。先程ミッドガルにも雪が降り始めました。明日の朝は積雪、路面の凍結に注意が必要です』

 セフィロスはそれを聞くと確かめるべくソファーから立ち上がり、ゆっくりとリビングのカーテンの前まで歩く。夜の暗闇ではっきりと空の様子が見えないが、部屋から漏れる光でベランダに雪が落ちていくのが確認できる。これは本当に少し積もるかもしれないなとセフィロスは思った。

 落ちていく雪を見て、暖かな部屋の中の窓で暗い空を見上げる。雪が降る空を。遠い空の下にいるジェネシスを想った。今頃何をしているのだろう、と。片手に持つ携帯を少し握りしめて。

 セフィロスは暫く空を眺めた後、二つ折りで開いたままの携帯を閉じ、部屋着のポケットにそれを入れるとカーテンを閉めた。迷いの心を断つように。そしてテレビを消し、リビングの明かりを消すと寝室へと静かに姿を消した。

 暖かな部屋の外、冷え込む大地に雪は静かに降る積もる。冬のような寂しさを持つ男は心の奥で燃える心を秘めた男を求め、眠る。

 そして同じ刻。遠い空の下。燃える心を秘めた男は冷たい空気の中で白い息を吐きながら暗い空を見上げていた。心は遠くにいる恋人を想って。

 降り積もる雪はまるで二人の想いを表すかの如く──再会まであと少し。

『静かな雪』End...?
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 新年を迎え、セフィロスはアンジールと交代で今年初の任務が始まろうとしていた。早速プレジデントの各所への年始挨拶に同行するため、セフィロスはいつものソルジャーの服装ではなく、正装姿で自宅玄関前に立つ。

「ジェネシス、離してくれ」

「行くなセフィロス、行かないでくれ。おまえがもう仕事に行くのが耐えられない……」

 出発しようとするセフィロスを抱き締め、顔を埋めてくるのは恋人のジェネシス。その抱き締める手は離れることを拒むように強くセフィロスを抱き締めていた。セフィロスが無視して動こうとするとそのまま抱き着いて引きずられるように移動してくる。セフィロスは呆れたように溜息をついた。

 背後にいるこのなんとも面倒臭いモードのジェネシスは長期遠征を脅威のスピードと執念で終わらせ、昨年の内にミッドガルに舞い戻ってきた男だ。本来この時期は任務中で無かったはずの休暇を勝ち取り、ここにいる。そのため今日からのジェネシスはセフィロスの自宅で暫くセフィロスを見送る形となる。

「新年早々、他の奴らにおまえの美しさと凛々しさをずっと見られることが腹立たしい……」

「よくわからん」

「自覚しろ。おまえの姿は全星の人間を狂わす」

「はぁ……。何でもいいからそろそろ離れてくれ」

「嫌だ。俺のセフィロスを他の奴らに取られてたまるか。俺とこの家で新年まだまだ楽しむんだ」

「そろそろ出発したいんだが」

「少しくらい名残惜しそうにしてもいいだろう」

「大袈裟な……今夜には帰ってくる。それに時間だ」

 そう言うとジェネシスはやっと観念して離れたので、そんなジェネシスをセフィロスは仕方のない奴だと小さく呟き、優しく笑う。ジェネシスは子どものように拗ね始めた。

「ジェネシス」

 セフィロスはジェネシスを呼ぶと唇に触れるだけのキスをした。観念したジェネシスを宥めるように。

 するとジェネシスはそれでは足りないと言わんばかりに自らセフィロスの唇に唇を合わせ、舌を滑り込ませてくる。

「ん……」

 セフィロスはジェネシスの舌を迎え入れた。先程までの悪ふざけの雰囲気はどこにいったのか。別れを惜しむように二人は舌を絡ませ、口付けをする。その時、セフィロスはジェネシスが長期遠征に行く朝も確かこんなキスをしたことをふと思い出した。

 セフィロスの唇からジェネシスの唇が離れると、お互いに引き寄せられるようにそっと触れるだけのキスをした。あんなふざけたやり取りをしながらも一時の別れを惜しむ心は本当は同じなのだと、唇を重ねて確かめ合う。

「引き止めて悪かった」

「気にするな」

「素直じゃないおまえもいいが、『あの素直な』おまえがまた見たいな」

 随分と素直に謝ったかと思えば、ジェネシスはにこりと笑ってそんなことを言ってくる。セフィロスはジェネシスの言葉の意味を察し、『あの時の出来事』を思い出して思わず言葉に詰まった。が、すぐさまセフィロスは言葉を続ける。

「『あれ』は忘れろ」

 とは言ったものの、暫くジェネシスは『あの出来事』を忘れないだろうし、忘れさせてもくれないだろう。覚悟しなければならないようだとセフィロスは思った。咳払いし、扉を開ける。

「行ってくる」

 手を振るジェネシスにセフィロスは手を振り返し、扉を閉めた。そして銀色の長い髪を翻して、確かな足取りで歩みを進めた。帰ればジェネシスがいる、確かな確信を胸に。

 地上階に降り立てば昨年末に降った雪はとっくに解け、整備された道は陽の光を受けていた。

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『雪は既に解けて』End.
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