秋生(鮭の丸焼き)

萌えが滾った時に細々と投稿させて頂くと思います。
好きなジャンルは多種なので、雑多になりそうですがよろしくお願いします!

なお、pixivでは投稿しずらいものをこちらに投稿させて頂こうと思っております。

投稿日:2016年07月24日 00:09    文字数:3,497

【ハルカグ】高校野球好きの、あるおっさんの話

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退勤時間のワンドロ!推敲する時間が無くて勢いだけですがやりたかったことは!できたと思う(笑)!
ハルカグ企画(http://hk60min.tumblr.com)さんの榛名誕生日ワンドロです。

趣味に走ったのでハルカグなのに榛名も加具山さんも出番がとても少ない上にタイトル捻る時間もなかったのでタイトル通りの話です(笑)

遅れたけど榛名誕生日おめでとう!
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高校野球を、延いては地元の高校を応援するようになったのはいつからだったか。

威勢の良い掛け声をグラウンドで上げる、俺よりももっとずっと年下の球児達を見つめながら腕を組む。そんなグラウンドで現在優勢なのは武蔵野第一。マウンドから轟音が響けば俺の周りで歓声が上がる。


「榛名ァ、良いゾォ!」

「打ち負かセェ!」


俺よりもかなり年上だろう、何の仕事してるんだというダミ声を上げるオヤジ達が観客席から声を掛けるのは武蔵野第一高校のエースの榛名。俺が一昨年から追いかけている選手だ。

しかし偶然見た試合でこれは面白いぞと追いかけてみれば高校野球雑誌に取り上げられたり、名実共に有名になったよなあなどと大学生顔負けな体つきを見ながら一人頷く。


「うわ、もうこんな進んでたのかよ!もう8回……おお、勝ってるじゃん!」


その時、聞こえた声。若そうな声に振り返ると童顔な少年…いや青年か?息を切らせて観客席からグラウンドを見下ろす人物が立っていた。


「あ〜〜……ダメだここで見ちまおう、大河には後で連絡すりゃ良いや!」


一人そう呟けば早足で席を歩いて俺の近くに腰を下ろす。その視線の先はマウンドの榛名の姿。年齢的にももしかして榛名の同級生だろうかと思いつつちらりと視線を遣る。

よほど急いで来たのか大量の汗を拭きながら、それでもマウンドから視線を外さない。かなり真剣に見入っている。


「またアイツでっかくなったなぁ……って、おお!アイツあんなコースも投げれるようになったのか!あと一回じゃん、勝ち進めそうだな」


また一球、榛名の投げた球はバッターの内角を抉ってキャッチャーのミットに華麗に収まり、歓声がまた上がる。攻守交代にマウンドの榛名が笑顔を見せる。すると視界の端の青年の雰囲気も柔らかくなって思わずまた横目で見てしまう。


「……やっぱアイツすげぇなあ」


しみじみと、呟くように漏れた声。同級生ではなく、この子も球児なのかもしれない。もう一度見てみると頭の片隅で誰かと被る。おや、俺は彼をどこかで見た気がするぞ。

首を傾げていればマウンドでは第一打者が走者を出していた。武蔵野第一は攻守共に良くなたよなと改めて思う。

危なげもなく走者を出し、三打席目にはまた歓声。榛名の打順だった。

するとまた隣で身を乗り出した青年。やはりその顔には見覚えがある気がして首を傾げる。


「おわ!!!」


と、意識をマウンドから外していれば青年が大きく叫び、快音がグラウンドに響いた。一拍置いてどよめきと大きな歓声。

満塁からのホームランをかっ飛ばしたことに気がついて思わず拍手をする。


「くっそー、打っても投げてもだもんな!!すげぇなあ」


隣のその一言。その時、かちりと頭の中で何かが嵌る。もしかして彼はーー


「おい、カグヤン!着いてたなら連絡くらいしろって!」

「うわ、大河⁈ごめん、連絡してる暇無くてさ、っていうか今の見た!」

「見た見た!凄いよなあ、満塁ホームランだぜ?」


カグヤン、と言われた青年。大河と言う名前の青年。頭の中でピースがかちりと嵌る。そうだ、昨年三年生だった子達だ。童顔の子は加具山。榛名と同じピッチャーだった子だ。

やはりユニフォームを脱いで髪も伸びれば分からないものだ、と思いつつ榛名と対照的だったのが印象的で名前と顔は一番覚えていた。


「流石に下位打線は続かないか、もう2アウトだ」

「いやでも粘ってるよ。前に見た時よりもボール追えてるよ皆」

「榛名はやっぱりムードメーカーだよな、盛り上がる時にはここぞと盛り上げるもんな」

「うん、すごいよ本当に榛名」


粘りつつも3アウトになり、攻守交代。相手校との点差は6点。このまま点を入れなければ武蔵野第一の勝ちだ。それを隣の加具山と大河はじっと見つめている。


「うお、またもしかして球速上がったのか⁈」

「良い音響かせるよな、榛名の球はほんと凄いよ。秋丸もちゃんとサイン出してるしな、って相変わらずサイン出してから投げるの早いけどさ」

「榛名も変わったよなぁ」

「そうだな」


これは珍しい会話を聞けてしまってるぞ、と試合を見守りつつ耳に入る会話に思わず聞き入ってしまう。確かに榛名は変わったと思う。結構荒削りな投球から正確性が加わって、球速が上がったのに丁寧になったと思う。

などと思っている間に、また鳴り響く轟音と歓声。練習試合と思えない程の拍手が球場に広がる。

サイレンの音と、大きな挨拶の声。それぞれの高校が応援席の方へと走って礼を始めるのを隣の彼らは見ていた。

すると、加具山が驚いた顔を突然浮かべる。なんだと視線を下に向ければ、一人応援席から離れたこちらへと駆けてくる姿ーーって、あれは榛名ではなかろうか。


「あいつ走ってきてるぞカグヤン」

「え、オレを何で突っつくんだよ!」

「いや完全にカグヤン目当てだって」


「カグさーん!!」


大河の言葉に何か言おうとしていた加具山の声を遮る大きな体格から発せられ大きな声。開いた口を加具山は閉じると慌ててフェンスへと走っていく。


「カグさんなんでこんなところで見てんの!つか始めから見てなかっただろ!」

「仕方ねぇだろ、どうしてもゼミの休めなかったからそれでも早く切り上げてきたんだって!ってそうじゃなくてさっさと戻れって!」

「戻るけどさ、ちゃんと見てた⁉︎」

「見てたって!!」


楽しそうに笑う榛名を見て俺は驚く。榛名ってこんな顔をするのか?初めて見た気がするぞ。そういえば、加具山とよく交代の時とかに話したりしてるのは見ていたけれどもこんなに仲良かったのか。先ほどまでエースの風格を見せていた榛名ではなく、高校生らしく屈託ない笑顔にそうだよな、高校生だったと改めて頷く。


「どうせここ近いから歩いて帰るんスけど、カグさんも来ますよね!」

「え、どこに」

「高校!」

「オレは帰るって!」

「カグさん行きましょうよー!もう監督にはいってあるし!」

「何をだよってお前言い捨てて戻るなよ、おい!榛名!!」

「諦めろカグヤン」

「……」


呆然とフェンスの先を見つめる加具山の肩に大河の手がかかる。


「つか、お前だって会う気だったろうがよ」

「へ」

「袋倒れてたから、わりぃ拾う時に見ちまった」

「うわ!」


大河の声に慌てて加具山がその手の中の紙袋をひったくるが反動でまた中が袋から落ちる。するとラッピングされた包みには「happy birthday」と印字されたカードが挟まってた。


「榛名、まあ前からだけどオレまったく見てなかったしな。カグヤン待ってたんだろうし労ってやれって。カグヤンも労う気だったんだし」

「いやあの、えーと」

「顔真っ赤になってるぞ」

「ああああちくしょ〜〜押し付けて帰るつもりだったんだよ〜〜!」


頭を抱えて唸りながらしゃがみ込む加具山に大河は笑いながらその肩を叩く。

なんとなく、思ったよりも榛名が懐いていて、加具山も加具山で後輩を可愛がってるんだな、まあ男同士だし恥ずかしいのは分かる。と思いつつ、たぶん榛名の誕生日なんだろうと予想しつつ、ちゃんとしたプレゼント買って渡すとか見たことが無くて若干驚く。

加具山はマメな性格なんだろうか。


と、そこにまたドタドタと何かの音。いやこれは走る音だ。

するとしゃがんでいた加具山が跳ねるように体を上げる。そして深いため息を吐くと今度は上へと駆け上がる。

もしかして、と見れば先から走ってきてるのはーーやはり榛名だった。


「おま!」

「カグさん、おっせーからじゃん!ほらほら!

「分かった、分かったからー」

「あれなにその袋」

「あっ!」


また言い合いを始めた2人の間にそこで沈黙が落ちる。加具山がきちんと持てていなかったのか紙袋の紐を片側しか持てていなかったので完全に覗いている中身を榛名は見つめ。しばらくすると見たこともないそれはそれは嬉しそうな笑顔を浮かべる。


「これオレの誕生日ーー」

「っだ、そう!そうだよ!だからちょ、その腕しまえよ伸ばすなオレに!先行くぞ!!」

「ちょ、待ってよカグさん!」


視線の先で嬉しそうな榛名が両手を伸ばして……加具山に抱きつこうとしていたのは気のせいだろうか。


「あいつら変わらねえなあ」


大河が頭を掻きながら走り去った二つの背中を追いかけて歩き始める。

それを見送りながら俺は腕を組んで1人頷く。

とりあえず今日わかったこと。


榛名はやはり期待の選手で今後がたのしみであること。

榛名にも高校生らしいところがあったこと。

そして。

なんか加具山とは、かなり仲が良いこと。



ーー高校生の頃、あんな風な仲のやつらって居たっけか?なんて思わないでも、ないのではあるのだが。



「カグさーん!!」



そんな俺の耳に、華々しく勝ちを演出した選手とは思えない榛名の楽しげな声が遠くからまた届いた。


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高校野球を、延いては地元の高校を応援するようになったのはいつからだったか。

威勢の良い掛け声をグラウンドで上げる、俺よりももっとずっと年下の球児達を見つめながら腕を組む。そんなグラウンドで現在優勢なのは武蔵野第一。マウンドから轟音が響けば俺の周りで歓声が上がる。


「榛名ァ、良いゾォ!」

「打ち負かセェ!」


俺よりもかなり年上だろう、何の仕事してるんだというダミ声を上げるオヤジ達が観客席から声を掛けるのは武蔵野第一高校のエースの榛名。俺が一昨年から追いかけている選手だ。

しかし偶然見た試合でこれは面白いぞと追いかけてみれば高校野球雑誌に取り上げられたり、名実共に有名になったよなあなどと大学生顔負けな体つきを見ながら一人頷く。


「うわ、もうこんな進んでたのかよ!もう8回……おお、勝ってるじゃん!」


その時、聞こえた声。若そうな声に振り返ると童顔な少年…いや青年か?息を切らせて観客席からグラウンドを見下ろす人物が立っていた。


「あ〜〜……ダメだここで見ちまおう、大河には後で連絡すりゃ良いや!」


一人そう呟けば早足で席を歩いて俺の近くに腰を下ろす。その視線の先はマウンドの榛名の姿。年齢的にももしかして榛名の同級生だろうかと思いつつちらりと視線を遣る。

よほど急いで来たのか大量の汗を拭きながら、それでもマウンドから視線を外さない。かなり真剣に見入っている。


「またアイツでっかくなったなぁ……って、おお!アイツあんなコースも投げれるようになったのか!あと一回じゃん、勝ち進めそうだな」


また一球、榛名の投げた球はバッターの内角を抉ってキャッチャーのミットに華麗に収まり、歓声がまた上がる。攻守交代にマウンドの榛名が笑顔を見せる。すると視界の端の青年の雰囲気も柔らかくなって思わずまた横目で見てしまう。


「……やっぱアイツすげぇなあ」


しみじみと、呟くように漏れた声。同級生ではなく、この子も球児なのかもしれない。もう一度見てみると頭の片隅で誰かと被る。おや、俺は彼をどこかで見た気がするぞ。

首を傾げていればマウンドでは第一打者が走者を出していた。武蔵野第一は攻守共に良くなたよなと改めて思う。

危なげもなく走者を出し、三打席目にはまた歓声。榛名の打順だった。

するとまた隣で身を乗り出した青年。やはりその顔には見覚えがある気がして首を傾げる。


「おわ!!!」


と、意識をマウンドから外していれば青年が大きく叫び、快音がグラウンドに響いた。一拍置いてどよめきと大きな歓声。

満塁からのホームランをかっ飛ばしたことに気がついて思わず拍手をする。


「くっそー、打っても投げてもだもんな!!すげぇなあ」


隣のその一言。その時、かちりと頭の中で何かが嵌る。もしかして彼はーー


「おい、カグヤン!着いてたなら連絡くらいしろって!」

「うわ、大河⁈ごめん、連絡してる暇無くてさ、っていうか今の見た!」

「見た見た!凄いよなあ、満塁ホームランだぜ?」


カグヤン、と言われた青年。大河と言う名前の青年。頭の中でピースがかちりと嵌る。そうだ、昨年三年生だった子達だ。童顔の子は加具山。榛名と同じピッチャーだった子だ。

やはりユニフォームを脱いで髪も伸びれば分からないものだ、と思いつつ榛名と対照的だったのが印象的で名前と顔は一番覚えていた。


「流石に下位打線は続かないか、もう2アウトだ」

「いやでも粘ってるよ。前に見た時よりもボール追えてるよ皆」

「榛名はやっぱりムードメーカーだよな、盛り上がる時にはここぞと盛り上げるもんな」

「うん、すごいよ本当に榛名」


粘りつつも3アウトになり、攻守交代。相手校との点差は6点。このまま点を入れなければ武蔵野第一の勝ちだ。それを隣の加具山と大河はじっと見つめている。


「うお、またもしかして球速上がったのか⁈」

「良い音響かせるよな、榛名の球はほんと凄いよ。秋丸もちゃんとサイン出してるしな、って相変わらずサイン出してから投げるの早いけどさ」

「榛名も変わったよなぁ」

「そうだな」


これは珍しい会話を聞けてしまってるぞ、と試合を見守りつつ耳に入る会話に思わず聞き入ってしまう。確かに榛名は変わったと思う。結構荒削りな投球から正確性が加わって、球速が上がったのに丁寧になったと思う。

などと思っている間に、また鳴り響く轟音と歓声。練習試合と思えない程の拍手が球場に広がる。

サイレンの音と、大きな挨拶の声。それぞれの高校が応援席の方へと走って礼を始めるのを隣の彼らは見ていた。

すると、加具山が驚いた顔を突然浮かべる。なんだと視線を下に向ければ、一人応援席から離れたこちらへと駆けてくる姿ーーって、あれは榛名ではなかろうか。


「あいつ走ってきてるぞカグヤン」

「え、オレを何で突っつくんだよ!」

「いや完全にカグヤン目当てだって」


「カグさーん!!」


大河の言葉に何か言おうとしていた加具山の声を遮る大きな体格から発せられ大きな声。開いた口を加具山は閉じると慌ててフェンスへと走っていく。


「カグさんなんでこんなところで見てんの!つか始めから見てなかっただろ!」

「仕方ねぇだろ、どうしてもゼミの休めなかったからそれでも早く切り上げてきたんだって!ってそうじゃなくてさっさと戻れって!」

「戻るけどさ、ちゃんと見てた⁉︎」

「見てたって!!」


楽しそうに笑う榛名を見て俺は驚く。榛名ってこんな顔をするのか?初めて見た気がするぞ。そういえば、加具山とよく交代の時とかに話したりしてるのは見ていたけれどもこんなに仲良かったのか。先ほどまでエースの風格を見せていた榛名ではなく、高校生らしく屈託ない笑顔にそうだよな、高校生だったと改めて頷く。


「どうせここ近いから歩いて帰るんスけど、カグさんも来ますよね!」

「え、どこに」

「高校!」

「オレは帰るって!」

「カグさん行きましょうよー!もう監督にはいってあるし!」

「何をだよってお前言い捨てて戻るなよ、おい!榛名!!」

「諦めろカグヤン」

「……」


呆然とフェンスの先を見つめる加具山の肩に大河の手がかかる。


「つか、お前だって会う気だったろうがよ」

「へ」

「袋倒れてたから、わりぃ拾う時に見ちまった」

「うわ!」


大河の声に慌てて加具山がその手の中の紙袋をひったくるが反動でまた中が袋から落ちる。するとラッピングされた包みには「happy birthday」と印字されたカードが挟まってた。


「榛名、まあ前からだけどオレまったく見てなかったしな。カグヤン待ってたんだろうし労ってやれって。カグヤンも労う気だったんだし」

「いやあの、えーと」

「顔真っ赤になってるぞ」

「ああああちくしょ〜〜押し付けて帰るつもりだったんだよ〜〜!」


頭を抱えて唸りながらしゃがみ込む加具山に大河は笑いながらその肩を叩く。

なんとなく、思ったよりも榛名が懐いていて、加具山も加具山で後輩を可愛がってるんだな、まあ男同士だし恥ずかしいのは分かる。と思いつつ、たぶん榛名の誕生日なんだろうと予想しつつ、ちゃんとしたプレゼント買って渡すとか見たことが無くて若干驚く。

加具山はマメな性格なんだろうか。


と、そこにまたドタドタと何かの音。いやこれは走る音だ。

するとしゃがんでいた加具山が跳ねるように体を上げる。そして深いため息を吐くと今度は上へと駆け上がる。

もしかして、と見れば先から走ってきてるのはーーやはり榛名だった。


「おま!」

「カグさん、おっせーからじゃん!ほらほら!

「分かった、分かったからー」

「あれなにその袋」

「あっ!」


また言い合いを始めた2人の間にそこで沈黙が落ちる。加具山がきちんと持てていなかったのか紙袋の紐を片側しか持てていなかったので完全に覗いている中身を榛名は見つめ。しばらくすると見たこともないそれはそれは嬉しそうな笑顔を浮かべる。


「これオレの誕生日ーー」

「っだ、そう!そうだよ!だからちょ、その腕しまえよ伸ばすなオレに!先行くぞ!!」

「ちょ、待ってよカグさん!」


視線の先で嬉しそうな榛名が両手を伸ばして……加具山に抱きつこうとしていたのは気のせいだろうか。


「あいつら変わらねえなあ」


大河が頭を掻きながら走り去った二つの背中を追いかけて歩き始める。

それを見送りながら俺は腕を組んで1人頷く。

とりあえず今日わかったこと。


榛名はやはり期待の選手で今後がたのしみであること。

榛名にも高校生らしいところがあったこと。

そして。

なんか加具山とは、かなり仲が良いこと。



ーー高校生の頃、あんな風な仲のやつらって居たっけか?なんて思わないでも、ないのではあるのだが。



「カグさーん!!」



そんな俺の耳に、華々しく勝ちを演出した選手とは思えない榛名の楽しげな声が遠くからまた届いた。


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