せりぜ

◾️非公式BL(男×男)中心◾️
◾️公式と無関係◾️
意味を知らない・苦手・理解がない方の閲覧はおやめください。
原作にはない架空の恋愛関係(非公式カップリング)、主にボーイズラブ(男×男)中心で描写します。
せりぜ(@serize7b2)が趣味で制作している非公式二次創作(小説メイン、たまに絵)です。
公式とは一切関係ございません。

◾️禁止◾️
※転載、AI学習含む二次使用は禁止※
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※Do not reupload or use※
※Do not use for AI learning※

Unofficial Fan Art(Boys Love main)
20years old↑ Japanese novelist(rarely illust)
Japanese text only

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投稿日:2026年01月03日 02:07    文字数:2,091

ただの平日だと思うことなかれ

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◆あらすじ◆全年齢/約2千字
「何がハロウィンだ。あんな馬鹿騒ぎして、一般兵達の仕事を増やすだけだ。下らない」

遠方任務続きのジェネシス。ジェネシスの自宅ではセフィロスが待っていた。
社畜のジェネシスにハロウィンなど無縁。世間のハロウィンムードに悪態を吐くが……?

※※※当作品は原作にはない恋愛関係(BL)を描写した非公式な二次創作です。苦手な方・ご理解のない方は閲覧をおやめください※※※

◆雰囲気◆
日常系 微甘?

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◆表紙作成ツール、使用画像◆

装丁カフェ
https://pirirara.com/

◆初出◆

2025年10月31日
1 / 1


 ジェネシス・ラプソードスという名も世間に大分広まったと思う。セフィロスという最高のソルジャーに憧れて早数年。クラス1stという神羅の花形になった。メディアを賑わし、華やかそうに見えるこの仕事だが、実態はそうとも限らない。
 
「はあ……」
 
 自宅マンション、リビング。風呂と食事を済まし、ソファーへ溶けるように沈んでいく。隣には憧れのセフィロス、俺の恋人が困ったように微笑んでいる。
 
「ジェネシス、久々のミッドガルはどうだ?」
「……もう何年も帰ってきていないような気分だ」
「恨むならラザードを恨め」
「そうする」
 
 俺は疲れた頭を片手で押さえた。この一ヶ月、殆どをミッドガル外にいた。各地を転々とする日々。俺が得意とする魔法や召喚マテリア関係の任務が大半だった。特に召喚マテリアは僻地に眠ることが多いので、必然と遠方任務となる。どうもそういった任務は俺に依頼が集中する。
 
「悪かったな、ジェネシス。疲れているところに来て」
「いや、食事を用意してくれて助かった。自分だけじゃ作る気も外で食べる気も起きなかった……」
「そうか。役になったのなら良かった」
 
 憧れの英雄が俺のために手料理を作り、帰りを待っていてくれる。そして一緒に食べてくれる。何年も付き合うとつい忘れそうになるが、これがどれ程すごいことか。だが人間とは悲しくも慣れてしまう性。倦怠期とはまた違うが、かつて抱いた誇らしさは今は当たり前の安心感と変化していた。
 俺は頭から手を下ろし、ソファー前のテーブルに置かれたリモコンに手を伸ばす。
 
「……適当に何か観るか」
 
 チャンネルを順番に回し、ニュースが映ると手を止めた。今夜のミッドガルの様子をリアルタイムで特集している。
 
「俺が帰ってくる時も随分混んでいたな」
「ああ、ハロウィンの仮装騒ぎか」
「浮かれた奴らがごった返して、遠回りさせられて……車が全然動かなくて最悪だった」
「俺たちからしたら今日はただの平日だからな」
「何がハロウィンだ。あんな馬鹿騒ぎして、一般兵達の仕事を増やすだけだ。下らない」
「それに明日から早速、クリスマス騒ぎになる」
「情緒も何もあったもんじゃない」
 
 疲れているからか、文句ばかり口に出てしまう。そんな文句だらけの会話でもセフィロスは穏やかに付き合ってくれる。食事を作ってくれたことも有り難いが、こうして隣で話してくれることが俺にとって大変な癒しだ。とは言え、その癒しに甘えてつい文句が出てしまうが。
 するとセフィロスはこう切り出した。
 
「手厳しいなジェネシス。そんな下らない日じゃ乗り気にならないか?」
 
 俺はテレビの画面から隣のセフィロスへ顔を向ける。セフィロスの表情は穏やかで、そして余裕に満ちてこちらを見つめてくる。疲れ切った頭が上手く回らず、俺は向こうからの反応を待った。
 
「わからないか? 今日と言えばトリックオアトリート、そう言うんだろう」
「ああ……そうだが」
 
 これまで散々文句を言ったハロウィン。まさかセフィロスからこんな言葉が聞けるとは。長く付き合う中でもクリスマスに恋人らしいことはしてもハロウィンに何かしたことはなかった。思わず呆気に取られる。

「セフィロス、もしかして食後の菓子が食べたいのか? 確かキッチンの戸棚にあったはず……」
「本当に疲れているんだな」
 
 セフィロスはやれやれと笑い、ソファーへ更に深く沈み込んだ。自分でも随分な返答をしたと思う。そう思った瞬間、先程まであった気怠さはどこへやら、俺は深く沈んでいたソファーを姿勢正しく座り直す。思えば、セフィロスは俺よりも倍の遠方任務をこなす。あれで根を上げるなど格好がつかない。
 
「違う。あの程度の任務、なんて事ない」
「別に無理はしなくていいぞ」
「無理などしていない」
 
 ついムキになってセフィロスに言い返す。セフィロスは相変わらずの余裕に満ちた笑みを浮かべて更に切り出した。
 
「なるほど。ついでに言うと俺は菓子を持っていない」
「と言うと……」
 
 俺がすぐに反応できないでいるとセフィロスは微笑んだまま、溜め息を吐く。
 
「なんだ、つまらないな。ハロウィンだというのに」
 
 ここまで言われて気付けない程、俺は愚かではない。普段ならただの平日。セフィロスが望むならただの平日にはしない。俺は恋人に覆い被さる。
 
「お誘いが随分遠回しだな、セフィロス。今までハロウィンに何かしたことなどないのに」
「ふん、なんのことだか」
 
 長年付き合ってきた仲、慣れが生まれる。だが、セフィロスのこうした姿は俺の胸を高鳴らせてくれる。やはり俺だけの特権、誇らしいことだと思い出させる。
 
「さあ、ジェネシス。どうする?」
「決まっている」
 
 セフィロスが望むなら悪戯など、いくらでもしてやる。むしろご褒美だ。任務の酷い疲れも流れ続けるテレビの音も気にならない。
 
「やめろと言ってもやめてやらないからな」
「今更だ。今までやめたことあったか?」
「いや、ないな」
 
 俺たちは小さく笑い合った。そうだ、何もない日も何かある日も、セフィロスが望めば下らない日なんか一日もない。セフィロスが隣にいるなら──

END

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 ジェネシス・ラプソードスという名も世間に大分広まったと思う。セフィロスという最高のソルジャーに憧れて早数年。クラス1stという神羅の花形になった。メディアを賑わし、華やかそうに見えるこの仕事だが、実態はそうとも限らない。
 
「はあ……」
 
 自宅マンション、リビング。風呂と食事を済まし、ソファーへ溶けるように沈んでいく。隣には憧れのセフィロス、俺の恋人が困ったように微笑んでいる。
 
「ジェネシス、久々のミッドガルはどうだ?」
「……もう何年も帰ってきていないような気分だ」
「恨むならラザードを恨め」
「そうする」
 
 俺は疲れた頭を片手で押さえた。この一ヶ月、殆どをミッドガル外にいた。各地を転々とする日々。俺が得意とする魔法や召喚マテリア関係の任務が大半だった。特に召喚マテリアは僻地に眠ることが多いので、必然と遠方任務となる。どうもそういった任務は俺に依頼が集中する。
 
「悪かったな、ジェネシス。疲れているところに来て」
「いや、食事を用意してくれて助かった。自分だけじゃ作る気も外で食べる気も起きなかった……」
「そうか。役になったのなら良かった」
 
 憧れの英雄が俺のために手料理を作り、帰りを待っていてくれる。そして一緒に食べてくれる。何年も付き合うとつい忘れそうになるが、これがどれ程すごいことか。だが人間とは悲しくも慣れてしまう性。倦怠期とはまた違うが、かつて抱いた誇らしさは今は当たり前の安心感と変化していた。
 俺は頭から手を下ろし、ソファー前のテーブルに置かれたリモコンに手を伸ばす。
 
「……適当に何か観るか」
 
 チャンネルを順番に回し、ニュースが映ると手を止めた。今夜のミッドガルの様子をリアルタイムで特集している。
 
「俺が帰ってくる時も随分混んでいたな」
「ああ、ハロウィンの仮装騒ぎか」
「浮かれた奴らがごった返して、遠回りさせられて……車が全然動かなくて最悪だった」
「俺たちからしたら今日はただの平日だからな」
「何がハロウィンだ。あんな馬鹿騒ぎして、一般兵達の仕事を増やすだけだ。下らない」
「それに明日から早速、クリスマス騒ぎになる」
「情緒も何もあったもんじゃない」
 
 疲れているからか、文句ばかり口に出てしまう。そんな文句だらけの会話でもセフィロスは穏やかに付き合ってくれる。食事を作ってくれたことも有り難いが、こうして隣で話してくれることが俺にとって大変な癒しだ。とは言え、その癒しに甘えてつい文句が出てしまうが。
 するとセフィロスはこう切り出した。
 
「手厳しいなジェネシス。そんな下らない日じゃ乗り気にならないか?」
 
 俺はテレビの画面から隣のセフィロスへ顔を向ける。セフィロスの表情は穏やかで、そして余裕に満ちてこちらを見つめてくる。疲れ切った頭が上手く回らず、俺は向こうからの反応を待った。
 
「わからないか? 今日と言えばトリックオアトリート、そう言うんだろう」
「ああ……そうだが」
 
 これまで散々文句を言ったハロウィン。まさかセフィロスからこんな言葉が聞けるとは。長く付き合う中でもクリスマスに恋人らしいことはしてもハロウィンに何かしたことはなかった。思わず呆気に取られる。

「セフィロス、もしかして食後の菓子が食べたいのか? 確かキッチンの戸棚にあったはず……」
「本当に疲れているんだな」
 
 セフィロスはやれやれと笑い、ソファーへ更に深く沈み込んだ。自分でも随分な返答をしたと思う。そう思った瞬間、先程まであった気怠さはどこへやら、俺は深く沈んでいたソファーを姿勢正しく座り直す。思えば、セフィロスは俺よりも倍の遠方任務をこなす。あれで根を上げるなど格好がつかない。
 
「違う。あの程度の任務、なんて事ない」
「別に無理はしなくていいぞ」
「無理などしていない」
 
 ついムキになってセフィロスに言い返す。セフィロスは相変わらずの余裕に満ちた笑みを浮かべて更に切り出した。
 
「なるほど。ついでに言うと俺は菓子を持っていない」
「と言うと……」
 
 俺がすぐに反応できないでいるとセフィロスは微笑んだまま、溜め息を吐く。
 
「なんだ、つまらないな。ハロウィンだというのに」
 
 ここまで言われて気付けない程、俺は愚かではない。普段ならただの平日。セフィロスが望むならただの平日にはしない。俺は恋人に覆い被さる。
 
「お誘いが随分遠回しだな、セフィロス。今までハロウィンに何かしたことなどないのに」
「ふん、なんのことだか」
 
 長年付き合ってきた仲、慣れが生まれる。だが、セフィロスのこうした姿は俺の胸を高鳴らせてくれる。やはり俺だけの特権、誇らしいことだと思い出させる。
 
「さあ、ジェネシス。どうする?」
「決まっている」
 
 セフィロスが望むなら悪戯など、いくらでもしてやる。むしろご褒美だ。任務の酷い疲れも流れ続けるテレビの音も気にならない。
 
「やめろと言ってもやめてやらないからな」
「今更だ。今までやめたことあったか?」
「いや、ないな」
 
 俺たちは小さく笑い合った。そうだ、何もない日も何かある日も、セフィロスが望めば下らない日なんか一日もない。セフィロスが隣にいるなら──

END

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