せりぜ

◾️非公式BL(男×男)中心◾️
◾️公式と無関係◾️
意味を知らない・苦手・理解がない方の閲覧はおやめください。
原作にはない架空の恋愛関係(非公式カップリング)、主にボーイズラブ(男×男)中心で描写します。
せりぜ(@serize7b2)が趣味で制作している非公式二次創作(小説メイン、たまに絵)です。
公式とは一切関係ございません。

◾️禁止◾️
※転載、AI学習含む二次使用は禁止※
※私の作品を使わないでください。許可しません※
※Do not reupload or use※
※Do not use for AI learning※

Unofficial Fan Art(Boys Love main)
20years old↑ Japanese novelist(rarely illust)
Japanese text only

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投稿日:2026年07月30日 23:53    文字数:3,308

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◆あらすじ◆全年齢/約3.2千字
『ミッドガル、神羅カンパニー記念コンサートホール。そこで本日はピアノコンサートが行われていた』
『僕』はとあるピアノコンサートに行く。『僕』の左隣に座ったのはあの英雄だった──

※※※当作品は原作にはない恋愛関係(BL)を描写した非公式な二次創作です。苦手な方・ご理解のない方は閲覧をおやめください※※※

◆雰囲気◆
シリアス(not暗)

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◆表紙作成ツール、使用画像◆



装丁カフェ
https://pirirara.com/

◆初出◆
2026年6月27日/Xfolio
1 / 1

 ミッドガル、神羅カンパニー記念コンサートホール。そこで本日はピアノコンサートが行われていた。
 僕はチケットに印字された文字を見て高揚する。あのソルジャー・クラス1stジェネシス・ラプソードスの初コンサートなのだ。
 高倍率のチケット抽選を勝ち抜き、手に入れたチケット。しっかり手に持って、係員のいるロビーへ。
 ロビーにはフラワースタンドが沢山飾られており、文字に目を通すと神羅カンパニーのプレジデントを始め、各部門や自身のファンクラブからのようだ。幼馴染で親友のアンジール個人からのもある!
 僕は華やかなフラワースタンドで彩られたロビーに感動しながらホールへ入った。最後尾の出入口から階段をゆっくりと下っていく。僕の席は最前列、下手側。中央席寄りの右端だ。
「ええっと……ここか」
 ここなら奏者の手の動きがよく見える。なんとも良い席に当たった。
 ジェネシスはソルジャーとして有名であるが、LOVELESS研究家としても有名だ。そんな彼が舞台LOVELESSの曲のピアノコンサートをするという。
 僕もLOVELESSは愛読しており、舞台も好きだ。ピアノで奏でる彼のLOVELESSの世界、ずっと楽しみにしていた。開演まであと一時間切った。パンフレットを読みながら過ごそうと思う。

◆◆◆

 開演5分前のベルが鳴る。観客は殆ど集まっており、盛況だ。だが僕の左隣はまだ空席だ。高倍率の抽選なのに空席など勿体無い。道が混んでいるのだろうか。
 しかし、周囲の着席状況を見るとそうでもないらしい。腕時計の分針はいくつか進み、開演までまもなくだ。折角良い席なのに勿体無い、そう思いながら僕は真っ直ぐ舞台を見る。
「すみません」
 ギリギリで空席の主が来た。低い声からして男性のようだ。間に合ってよかった。開演後に入られるよりは良い。
 彼が通れるように脚を引っ込める。僕は彼の脚元しか見ていなかった。長い脚で羨ましい。モデルのような長い脚だが逞しい。それに随分長い銀髪だ。脚元しか見ていないが視界に入る。
 どんな男性なのだろうかと僕は顔を上げた。ふと、周囲がざわついていることに気がつく。
「あ……」
 僕の左隣はあの英雄セフィロスだった。セフィロスがこうした場に来るのか。珍しい。テレビや新聞ではセフィロスをよく見るし、ファンだ。だが生で見るのは初めてだ。それもまさか僕の隣なんて!
 僕は緊張で心臓の音が隣まで聞こえてしまいそうだと思った。俯いて膝に乗せたパンフレットを見るのが精一杯だ。周囲のざわつきがどこか遠く感じる程、今ここに意識が集中する。
 すると開演のベルが鳴った。ざわつきはすぐに拍手へと変わる。僕はハッとして顔を上げた。舞台袖から正装姿のジェネシスが登場してくる。僕も拍手しなければ、そう思って急いで手を叩いた。
 左隣からも拍手が確かに聞こえる。セフィロスはどうしてここに来たのだろうか? 同僚の晴れ舞台を観に来たのだろうか。そうだとすると世間的なイメージとは異なり、優しいんだな。
 そんなあれこれを想像している内にジェネシスはピアノ椅子に着席し、鍵盤に指を乗せた。静寂、布の掠れる音や息遣いだけが聞こえる。
 その静寂、周囲を見なくても観客の注目が空気で伝わる。皆、音の開始を待っている。僕も真っ直ぐジェネシスの姿を見つめた。
 きっと彼には無数の視線が注がれ、穴が開いてしまいそうな緊張感だろう。そのくらいジェネシスの演奏に皆が期待している。その緊張を破るようにジェネシスは優雅に音を奏で始めた。
 ジェネシスは普段、研究家として論文発表を行うが、こうして音楽で表現するとは実に多才だ。ソルジャーと言えば、どうも武骨な印象が強いが、ジェネシスは知的な印象が一番強い。
 指は柔らかく、軽やかで、指がバレエを踊っているようだ。ソルジャーとして剣を握る時、彼は赤いグローブを着けている。彼の素手を見るのはかなり珍しい。
 こうして近くで見るとやはりソルジャーの指だと思った。しかしながらその指からは繊細なことが奏でられる。僕はジェネシスの奏でる世界に一気に惹き込まれた。

◆◆◆

 コンサートはあっという間に終わった。いや、短いんじゃない。あっという間と思える程に惜しいんだ。
 ジェネシスが舞台で礼をする。割れんばかりの拍手は暫く鳴り止まなかった。なんとも濃密な時間だった。
 ジェネシスがあんなにピアノが上手だとは。僕はLOVELESSが好きで、このコンサートに申し込んだが今回で多才なジェネシスの才能に惹き込まれる。ピアノの音に癒され、その音の世界に集中する世界。これだから生演奏は心地良い。
 そういえば左隣のセフィロスは……と思い、拍手をしながら横目でセフィロスを見る。その横顔は彫刻のように美しく、長い前髪で瞳はよく見えないが真っ直ぐ、とても真っ直ぐに舞台を、その視線の先にいるジェネシスを見つめている。口角は柔らかく上がっており、拍手はとても優しい。
 ジェネシスが舞台から去った後も割れんばかりの拍手は続く。セフィロスも拍手を続けていた。
 そしてジェネシスが退場し、閉場のアナウンスが流れ始めるとセフィロスはすぐに立ち上がり、誰よりも早くホールを後にする。
 その時、彼の耳に銀色のイヤリングが揺れた。まるでジェネシスが着けているようなデザインだ。もう一度見てみようとするが髪の毛の間に隠れてしまう。彼自身もすぐに視界からいなくなった。
 僕は何故か彼を追いかけたくなった。最前列の階段を駆け上り、上のロビーへ向かう。そしてあの長い銀髪を探す。
 どこにいるかとキョロキョロと辺りを見回す。随分といなくなるのが早い。まさかもう会場を出たのか?
 そう思っている内にロビーのとある扉から鳶色の整えられた髪、燕尾服の燕尾を揺らして一人の男が飛び出し、出入口へ向かっていく。ジェネシスだ。僕はその後を追う。
「セフィロス!」
 ジェネシスが叫ぶ。僕はソルジャーの高い身体能力についていくのに必死だった。するとロビーのエスカレーターを降りた先でセフィロスが振り返る。
 ジェネシスはそのエスカレーターを駆け降りて、セフィロスの下へ辿り着いた。そしてジェネシスからセフィロスへ声を掛ける。
「セフィロスの名前で花が届いてた……」
「ああ、もう気付いたのか。早いな」
 セフィロスはほんのり明るい表情で言った。
「来るなら教えてくれ。席ならオレが用意したのに。舞台に上がったらセフィロスがいるものでびっくりした。アンジールとセフィロスは今日、任務だろ?」
「サプライズになったか? ラザードへ2ndに任務を回せと言ったんだ」
「1st特権を使ったのか。しかしそれにしてもあんな良い席よく取れたな」
「チケットはプレジデントに頼んでみたんだ。ピアノのコンサートは行ったことなかったからどんなものかと思ってな」
 聞いて見ている限り、セフィロスは落ち着きながらも堂々とした声と姿だ。一方、ジェネシスはどこかソワソワとして落ち着きがない。
「ジェネシス、ファンが待ってるぞ。俺はもう帰る」
 セフィロスは僕に視線を向ける。その視線に心臓を射抜かれそうになった。ジェネシスもこちらを見て小さく「ああ……」と呟く。
「ジェネシス。良い演奏だった。また明日な」
 セフィロスはそう言ってジェネシスに背を向ける。その時、ふわりと髪の毛が広がり、髪の毛の隙間からあのイヤリングが見えた。
「セフィロス……! それ、俺が前にプレゼントしたやつ……」
 セフィロスは逞しい背を向けたまま、手を振って去っていった。ジェネシスはその背をとても惜しそうな瞳で見つめる。
 彼らのやり取りを見て、何だかひどく取り残されたような、何故か打ちのめされたような気がした。
 そして一つの疑念が浮かび上がる。ちなみに疑念の答え合わせはこの数ヶ月後に判明するんだけれども。
 交際宣言、それをテレビで観た時、あの時の出来事は付き合う前か、もしくは付き合いたてだったのだと理解した。
 僕があの時見たセフィロスの横顔は、好きな相手の演奏を見つめる熱いものだったのだ。何だかショックのような、お似合いだと納得するような不思議な感覚だ。

END

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 ミッドガル、神羅カンパニー記念コンサートホール。そこで本日はピアノコンサートが行われていた。
 僕はチケットに印字された文字を見て高揚する。あのソルジャー・クラス1stジェネシス・ラプソードスの初コンサートなのだ。
 高倍率のチケット抽選を勝ち抜き、手に入れたチケット。しっかり手に持って、係員のいるロビーへ。
 ロビーにはフラワースタンドが沢山飾られており、文字に目を通すと神羅カンパニーのプレジデントを始め、各部門や自身のファンクラブからのようだ。幼馴染で親友のアンジール個人からのもある!
 僕は華やかなフラワースタンドで彩られたロビーに感動しながらホールへ入った。最後尾の出入口から階段をゆっくりと下っていく。僕の席は最前列、下手側。中央席寄りの右端だ。
「ええっと……ここか」
 ここなら奏者の手の動きがよく見える。なんとも良い席に当たった。
 ジェネシスはソルジャーとして有名であるが、LOVELESS研究家としても有名だ。そんな彼が舞台LOVELESSの曲のピアノコンサートをするという。
 僕もLOVELESSは愛読しており、舞台も好きだ。ピアノで奏でる彼のLOVELESSの世界、ずっと楽しみにしていた。開演まであと一時間切った。パンフレットを読みながら過ごそうと思う。

◆◆◆

 開演5分前のベルが鳴る。観客は殆ど集まっており、盛況だ。だが僕の左隣はまだ空席だ。高倍率の抽選なのに空席など勿体無い。道が混んでいるのだろうか。
 しかし、周囲の着席状況を見るとそうでもないらしい。腕時計の分針はいくつか進み、開演までまもなくだ。折角良い席なのに勿体無い、そう思いながら僕は真っ直ぐ舞台を見る。
「すみません」
 ギリギリで空席の主が来た。低い声からして男性のようだ。間に合ってよかった。開演後に入られるよりは良い。
 彼が通れるように脚を引っ込める。僕は彼の脚元しか見ていなかった。長い脚で羨ましい。モデルのような長い脚だが逞しい。それに随分長い銀髪だ。脚元しか見ていないが視界に入る。
 どんな男性なのだろうかと僕は顔を上げた。ふと、周囲がざわついていることに気がつく。
「あ……」
 僕の左隣はあの英雄セフィロスだった。セフィロスがこうした場に来るのか。珍しい。テレビや新聞ではセフィロスをよく見るし、ファンだ。だが生で見るのは初めてだ。それもまさか僕の隣なんて!
 僕は緊張で心臓の音が隣まで聞こえてしまいそうだと思った。俯いて膝に乗せたパンフレットを見るのが精一杯だ。周囲のざわつきがどこか遠く感じる程、今ここに意識が集中する。
 すると開演のベルが鳴った。ざわつきはすぐに拍手へと変わる。僕はハッとして顔を上げた。舞台袖から正装姿のジェネシスが登場してくる。僕も拍手しなければ、そう思って急いで手を叩いた。
 左隣からも拍手が確かに聞こえる。セフィロスはどうしてここに来たのだろうか? 同僚の晴れ舞台を観に来たのだろうか。そうだとすると世間的なイメージとは異なり、優しいんだな。
 そんなあれこれを想像している内にジェネシスはピアノ椅子に着席し、鍵盤に指を乗せた。静寂、布の掠れる音や息遣いだけが聞こえる。
 その静寂、周囲を見なくても観客の注目が空気で伝わる。皆、音の開始を待っている。僕も真っ直ぐジェネシスの姿を見つめた。
 きっと彼には無数の視線が注がれ、穴が開いてしまいそうな緊張感だろう。そのくらいジェネシスの演奏に皆が期待している。その緊張を破るようにジェネシスは優雅に音を奏で始めた。
 ジェネシスは普段、研究家として論文発表を行うが、こうして音楽で表現するとは実に多才だ。ソルジャーと言えば、どうも武骨な印象が強いが、ジェネシスは知的な印象が一番強い。
 指は柔らかく、軽やかで、指がバレエを踊っているようだ。ソルジャーとして剣を握る時、彼は赤いグローブを着けている。彼の素手を見るのはかなり珍しい。
 こうして近くで見るとやはりソルジャーの指だと思った。しかしながらその指からは繊細なことが奏でられる。僕はジェネシスの奏でる世界に一気に惹き込まれた。

◆◆◆

 コンサートはあっという間に終わった。いや、短いんじゃない。あっという間と思える程に惜しいんだ。
 ジェネシスが舞台で礼をする。割れんばかりの拍手は暫く鳴り止まなかった。なんとも濃密な時間だった。
 ジェネシスがあんなにピアノが上手だとは。僕はLOVELESSが好きで、このコンサートに申し込んだが今回で多才なジェネシスの才能に惹き込まれる。ピアノの音に癒され、その音の世界に集中する世界。これだから生演奏は心地良い。
 そういえば左隣のセフィロスは……と思い、拍手をしながら横目でセフィロスを見る。その横顔は彫刻のように美しく、長い前髪で瞳はよく見えないが真っ直ぐ、とても真っ直ぐに舞台を、その視線の先にいるジェネシスを見つめている。口角は柔らかく上がっており、拍手はとても優しい。
 ジェネシスが舞台から去った後も割れんばかりの拍手は続く。セフィロスも拍手を続けていた。
 そしてジェネシスが退場し、閉場のアナウンスが流れ始めるとセフィロスはすぐに立ち上がり、誰よりも早くホールを後にする。
 その時、彼の耳に銀色のイヤリングが揺れた。まるでジェネシスが着けているようなデザインだ。もう一度見てみようとするが髪の毛の間に隠れてしまう。彼自身もすぐに視界からいなくなった。
 僕は何故か彼を追いかけたくなった。最前列の階段を駆け上り、上のロビーへ向かう。そしてあの長い銀髪を探す。
 どこにいるかとキョロキョロと辺りを見回す。随分といなくなるのが早い。まさかもう会場を出たのか?
 そう思っている内にロビーのとある扉から鳶色の整えられた髪、燕尾服の燕尾を揺らして一人の男が飛び出し、出入口へ向かっていく。ジェネシスだ。僕はその後を追う。
「セフィロス!」
 ジェネシスが叫ぶ。僕はソルジャーの高い身体能力についていくのに必死だった。するとロビーのエスカレーターを降りた先でセフィロスが振り返る。
 ジェネシスはそのエスカレーターを駆け降りて、セフィロスの下へ辿り着いた。そしてジェネシスからセフィロスへ声を掛ける。
「セフィロスの名前で花が届いてた……」
「ああ、もう気付いたのか。早いな」
 セフィロスはほんのり明るい表情で言った。
「来るなら教えてくれ。席ならオレが用意したのに。舞台に上がったらセフィロスがいるものでびっくりした。アンジールとセフィロスは今日、任務だろ?」
「サプライズになったか? ラザードへ2ndに任務を回せと言ったんだ」
「1st特権を使ったのか。しかしそれにしてもあんな良い席よく取れたな」
「チケットはプレジデントに頼んでみたんだ。ピアノのコンサートは行ったことなかったからどんなものかと思ってな」
 聞いて見ている限り、セフィロスは落ち着きながらも堂々とした声と姿だ。一方、ジェネシスはどこかソワソワとして落ち着きがない。
「ジェネシス、ファンが待ってるぞ。俺はもう帰る」
 セフィロスは僕に視線を向ける。その視線に心臓を射抜かれそうになった。ジェネシスもこちらを見て小さく「ああ……」と呟く。
「ジェネシス。良い演奏だった。また明日な」
 セフィロスはそう言ってジェネシスに背を向ける。その時、ふわりと髪の毛が広がり、髪の毛の隙間からあのイヤリングが見えた。
「セフィロス……! それ、俺が前にプレゼントしたやつ……」
 セフィロスは逞しい背を向けたまま、手を振って去っていった。ジェネシスはその背をとても惜しそうな瞳で見つめる。
 彼らのやり取りを見て、何だかひどく取り残されたような、何故か打ちのめされたような気がした。
 そして一つの疑念が浮かび上がる。ちなみに疑念の答え合わせはこの数ヶ月後に判明するんだけれども。
 交際宣言、それをテレビで観た時、あの時の出来事は付き合う前か、もしくは付き合いたてだったのだと理解した。
 僕があの時見たセフィロスの横顔は、好きな相手の演奏を見つめる熱いものだったのだ。何だかショックのような、お似合いだと納得するような不思議な感覚だ。

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