秋生(鮭の丸焼き)

萌えが滾った時に細々と投稿させて頂くと思います。
好きなジャンルは多種なので、雑多になりそうですがよろしくお願いします!

なお、pixivでは投稿しずらいものをこちらに投稿させて頂こうと思っております。

投稿日:2017年10月06日 23:18    文字数:2,914

【ハルカグ】とあるテレビのお話

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ハルカグ企画さん(http://twpf.jp/hk60min)(http://hk60min.tumblr.com)毎回ありがとうございます!
ということで年に3回のワンドロです。毎回遅刻な上にギリギリです。いつものことです、すみません。

お題:自由

ということで、おお振りの舞台化おめでとう!!榛名出ると思ってたけどまさかの加具山さん出るとか夢かこれ?マジで?マジで、いやっほーい!!!!!!!!
という想いで書きました。いつもの勢いだけの話です。そんな話です。
来年楽しみですね!!!

追記。
プロになった榛名と、社会人加具山さんです。なんも説明してなかったや本文。
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「カグさん、そう言えばオレ。ドラマになるってさ」
「はい?」

久し振りに会えることになった、ある日の午後。オレの部屋の何倍だよとか毎回部屋に入る度に思ってしまっていたところに聞こえた言葉。思わず振り返ると、いつもと変わらない表情の榛名が立っていた。
「……えーと。ドラマ?」
「そう、ドラマ」
「……お前が? ドラマに?」
いまいち要領が得ず、おうむ返しに聞き返すと榛名は大きく頷く。いや、頷くんじゃなくてだな。
「もう少しオレに分かるように話せよ、説明が雑なんだよお前は!」
「いって! カグさん、そーやってすぐ暴力訴えるの禁止!」
「それ言うなら、もうちょっと相手に分かるように話できるようになれ、お前は!」
軽く叩いたってのにわざとらしく叩いた箇所を摩る榛名。相変わらず言葉が足りないヤツに手が出るのは教育的指導だとオレは思ってる。たぶん。
「だーかーらー、オレがドラマになるんだってさ。オレが主役の、オレの話」
「……へ⁈ お前が主役って……お前が演技すんの……?」
「あー違う違う。あ、飲み物持ってくから座っててよ」
「お、おう」
ポンポンと出会い頭に聞きなれない単語のオンパレードでオレの頭の容量は一杯になってるんですが、と心の中でツッコミしつつ座り慣れた大きなソファに座る。当の榛名は大きなペットボトルを冷蔵庫から取り出して足で閉めれば、雑な感じで形もバラバラなグラスを持って歩いて来た。
「再現ドラマっつーの?  スペシャルドラマとかなんとかで。だから、オレの名前で誰かが演技すんだってさ」
「あ、あー……。 つか、それってオレもう聞いて良かったのか? 発表とかまだなんだろ?」
「こういうの、一番にカグさんに言いたいじゃん。それにカグさん、口固いっしょ?」
オレの顔を覗き込んで歯を見せて笑う姿に一瞬目を奪われて。次の瞬間、それに気がつけば思わずまた手が出ていた。
「いって、なんでまたデコピンされたのオレ⁈」
イケメン顔が崩れたことにちょっと安心しつつ(何度見ても近距離で見る顔に、毎回こうなるのは悔しすぎて絶対に言わねーけども)、喚く榛名を無視してペットボトルを持ち上げる。二人ぶんの飲み物を注ぐのがちょっとした罪滅ぼし。
「で、お前の役は誰がやんの?」
「えーと……なんだっけ。ドラマとか見ねーからわかんねぇや」
榛名はそう言うと立ち上がり部屋のあちこちに散乱している書類を持ち上げ始めた。あーあ、また部屋の片付けしなくちゃなと思っていたところ、変な形でクセのついた紙を榛名が持ち上げた。
「あった、これこれ。役者とかの一覧表」
「へー……」
ソファに戻ってきた榛名から紙を受け取って、すぐに見つけた榛名の名前。その隣に並んでいる別の名前にオレは思わず固まる。
「ーーって、これ今流行ってるドラマに出てる役者じゃん! オレだって知ってるよ!」
「え、そーなの? 芸能人わかんねぇや」
飄々としてる榛名の顔を見つめて、また紙に目を落とす。イケメンと呼ばれる部類の、オレでもカッコいいなと思う役者。それが榛名をやるらしい。
「お前……ほんと大きくなったな……」
「え、何で賞取った時よりもそんな反応なの⁈」
「いやだってさ、再現ドラマとかってレベルじゃないぞこれ、本気じゃん役者! お前の話でドラマが出来るってなんか本当に縁遠い世界っていうーー」
榛名役だけじゃない、オレでも知っている役者の名前が次々に並ぶ紙の上を滑っていた視線。それが一点に止まり、そしてオレの動きも止まる。
「ーーカグさん?」
聞こえた声に我に返り。それから思わずその部分を指差していた。
「これーー⁈⁈」
語彙力は全て消えていた。
「え、何。って、ああ。そうそう高校時代もしっかりやるってさ」
「はあ⁈ って、え、だって」
そう、そこにあったのは。
『加具山直人』
どう見てもオレの名前で。そしてその隣にはやっぱりオレじゃない名前があった。
「カグさんも出るよ、もちろん」
「え、えーー⁈」
今まで生きていて混乱したことはあれど、こんなに混乱するのは初めてかもしれない。っていうか、オレ? オレも登場すんの?
「カグさんだってドラマデビューすんだよ、じゃあ縁遠い世界じゃないじゃん」
榛名の言葉に顔を上げれば、どこか楽しそうな榛名の姿。やられた。こいつ、こっちがメインだったんじゃないか。ドラマの話は勿論だけど、オレも出るっていう。これ。
「ドラマの為の取材って色々聞かれたから、話したけど。やっぱり高校生活が一番語ったなー」
楽しそうに言う目の前の、高校の時よりも遥かに大きくなった姿。それなのに、こうやって楽しそうに笑う顔があの頃とあんまりかわらないのは。なんか、ズルイよなあと思う。高校の話をする時に楽しそうに笑うの、やっぱりなんかオレも嬉しくなってしまう。
「あ、もちろんカグさんとの思い出を沢山語ったからね!」
ーーが、次に聞こえた言葉に色々な思いが吹き飛んだ。
「はい?」
「初めての勝利の時とかさ! 合宿も覚えてる? 夜に追加練習したりさ。 部活対抗のリレーとかもーー」
「え、そんなのも話したのか⁈」
「そりゃそーでしょ、高校の思い出はカグさんとの大事な思い出だし」
さくっと言われる言葉に顔が熱くなる。そんなことさらっと言われるとーー
「あ、もちろん。カグさんとちゃんと話しができるきっかけになった時の話もしたよ、一番食いつきよかったなー周りの!」
「へ? え? それって……まさか、お前」
「ほらカグさんが辞めるとか言い出した時」
「はあーーーー⁈」
熱くなった顔は一気に氷点下まで下がった気分になる。いやいやいや? いやいやいや? なんだって。なんだって⁈
「え、なんでいや、お前」
「あれ大事だもんオレにとって」
「いやオレにとっても大事なのはっ、てそうじゃなくて」
「あそこもドラマになんのかなー」
「ウソだろ⁈」
他の思い出ならいざ知らず。オレの黒歴史的にそっと四人の心の中にしまって置いて欲しかった思い出。それをあっけらかんと他の人に伝わってしまった事実に頭を抱える。
「なんでそんなショック受けてんの? オレとカグさんとの思い出的に一番大事じゃん」
「大事だけど、いやっていうか、あのお前、ああああ」
「大事って言ってくれた」
「そこでそういう笑顔見せんなよ、もー!!」
怒るべきなのか照れるべきなのか、久しぶりの逢瀬になんでオレはずっと叫んでるんだと喉の奥からうめき声みたいのが漏れた、うららかな昼下がり。






その半年とちょっと後。
無事にオンエアされたドラマでは榛名が熱く語ったせいなのか、周りで反応良かったという榛名の話から察するべきだったのか。
榛名はオレと付き合ってることは言っていないとは言っていたのだが。
何故か妙にオレと榛名のシーンが色々とドラマチックに描かれてしまい。
オレの名字も珍しく、番組内で昔の写真が流れてしまったせいで職場で「あれ加具山くんだよね⁈ あんなことあったの⁈」としばらく色々と聞かれるハメになる未来が待ち構えていることをこの時のオレは知らなかった。
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【ハルカグ】とあるテレビのお話
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「カグさん、そう言えばオレ。ドラマになるってさ」
「はい?」

久し振りに会えることになった、ある日の午後。オレの部屋の何倍だよとか毎回部屋に入る度に思ってしまっていたところに聞こえた言葉。思わず振り返ると、いつもと変わらない表情の榛名が立っていた。
「……えーと。ドラマ?」
「そう、ドラマ」
「……お前が? ドラマに?」
いまいち要領が得ず、おうむ返しに聞き返すと榛名は大きく頷く。いや、頷くんじゃなくてだな。
「もう少しオレに分かるように話せよ、説明が雑なんだよお前は!」
「いって! カグさん、そーやってすぐ暴力訴えるの禁止!」
「それ言うなら、もうちょっと相手に分かるように話できるようになれ、お前は!」
軽く叩いたってのにわざとらしく叩いた箇所を摩る榛名。相変わらず言葉が足りないヤツに手が出るのは教育的指導だとオレは思ってる。たぶん。
「だーかーらー、オレがドラマになるんだってさ。オレが主役の、オレの話」
「……へ⁈ お前が主役って……お前が演技すんの……?」
「あー違う違う。あ、飲み物持ってくから座っててよ」
「お、おう」
ポンポンと出会い頭に聞きなれない単語のオンパレードでオレの頭の容量は一杯になってるんですが、と心の中でツッコミしつつ座り慣れた大きなソファに座る。当の榛名は大きなペットボトルを冷蔵庫から取り出して足で閉めれば、雑な感じで形もバラバラなグラスを持って歩いて来た。
「再現ドラマっつーの?  スペシャルドラマとかなんとかで。だから、オレの名前で誰かが演技すんだってさ」
「あ、あー……。 つか、それってオレもう聞いて良かったのか? 発表とかまだなんだろ?」
「こういうの、一番にカグさんに言いたいじゃん。それにカグさん、口固いっしょ?」
オレの顔を覗き込んで歯を見せて笑う姿に一瞬目を奪われて。次の瞬間、それに気がつけば思わずまた手が出ていた。
「いって、なんでまたデコピンされたのオレ⁈」
イケメン顔が崩れたことにちょっと安心しつつ(何度見ても近距離で見る顔に、毎回こうなるのは悔しすぎて絶対に言わねーけども)、喚く榛名を無視してペットボトルを持ち上げる。二人ぶんの飲み物を注ぐのがちょっとした罪滅ぼし。
「で、お前の役は誰がやんの?」
「えーと……なんだっけ。ドラマとか見ねーからわかんねぇや」
榛名はそう言うと立ち上がり部屋のあちこちに散乱している書類を持ち上げ始めた。あーあ、また部屋の片付けしなくちゃなと思っていたところ、変な形でクセのついた紙を榛名が持ち上げた。
「あった、これこれ。役者とかの一覧表」
「へー……」
ソファに戻ってきた榛名から紙を受け取って、すぐに見つけた榛名の名前。その隣に並んでいる別の名前にオレは思わず固まる。
「ーーって、これ今流行ってるドラマに出てる役者じゃん! オレだって知ってるよ!」
「え、そーなの? 芸能人わかんねぇや」
飄々としてる榛名の顔を見つめて、また紙に目を落とす。イケメンと呼ばれる部類の、オレでもカッコいいなと思う役者。それが榛名をやるらしい。
「お前……ほんと大きくなったな……」
「え、何で賞取った時よりもそんな反応なの⁈」
「いやだってさ、再現ドラマとかってレベルじゃないぞこれ、本気じゃん役者! お前の話でドラマが出来るってなんか本当に縁遠い世界っていうーー」
榛名役だけじゃない、オレでも知っている役者の名前が次々に並ぶ紙の上を滑っていた視線。それが一点に止まり、そしてオレの動きも止まる。
「ーーカグさん?」
聞こえた声に我に返り。それから思わずその部分を指差していた。
「これーー⁈⁈」
語彙力は全て消えていた。
「え、何。って、ああ。そうそう高校時代もしっかりやるってさ」
「はあ⁈ って、え、だって」
そう、そこにあったのは。
『加具山直人』
どう見てもオレの名前で。そしてその隣にはやっぱりオレじゃない名前があった。
「カグさんも出るよ、もちろん」
「え、えーー⁈」
今まで生きていて混乱したことはあれど、こんなに混乱するのは初めてかもしれない。っていうか、オレ? オレも登場すんの?
「カグさんだってドラマデビューすんだよ、じゃあ縁遠い世界じゃないじゃん」
榛名の言葉に顔を上げれば、どこか楽しそうな榛名の姿。やられた。こいつ、こっちがメインだったんじゃないか。ドラマの話は勿論だけど、オレも出るっていう。これ。
「ドラマの為の取材って色々聞かれたから、話したけど。やっぱり高校生活が一番語ったなー」
楽しそうに言う目の前の、高校の時よりも遥かに大きくなった姿。それなのに、こうやって楽しそうに笑う顔があの頃とあんまりかわらないのは。なんか、ズルイよなあと思う。高校の話をする時に楽しそうに笑うの、やっぱりなんかオレも嬉しくなってしまう。
「あ、もちろんカグさんとの思い出を沢山語ったからね!」
ーーが、次に聞こえた言葉に色々な思いが吹き飛んだ。
「はい?」
「初めての勝利の時とかさ! 合宿も覚えてる? 夜に追加練習したりさ。 部活対抗のリレーとかもーー」
「え、そんなのも話したのか⁈」
「そりゃそーでしょ、高校の思い出はカグさんとの大事な思い出だし」
さくっと言われる言葉に顔が熱くなる。そんなことさらっと言われるとーー
「あ、もちろん。カグさんとちゃんと話しができるきっかけになった時の話もしたよ、一番食いつきよかったなー周りの!」
「へ? え? それって……まさか、お前」
「ほらカグさんが辞めるとか言い出した時」
「はあーーーー⁈」
熱くなった顔は一気に氷点下まで下がった気分になる。いやいやいや? いやいやいや? なんだって。なんだって⁈
「え、なんでいや、お前」
「あれ大事だもんオレにとって」
「いやオレにとっても大事なのはっ、てそうじゃなくて」
「あそこもドラマになんのかなー」
「ウソだろ⁈」
他の思い出ならいざ知らず。オレの黒歴史的にそっと四人の心の中にしまって置いて欲しかった思い出。それをあっけらかんと他の人に伝わってしまった事実に頭を抱える。
「なんでそんなショック受けてんの? オレとカグさんとの思い出的に一番大事じゃん」
「大事だけど、いやっていうか、あのお前、ああああ」
「大事って言ってくれた」
「そこでそういう笑顔見せんなよ、もー!!」
怒るべきなのか照れるべきなのか、久しぶりの逢瀬になんでオレはずっと叫んでるんだと喉の奥からうめき声みたいのが漏れた、うららかな昼下がり。






その半年とちょっと後。
無事にオンエアされたドラマでは榛名が熱く語ったせいなのか、周りで反応良かったという榛名の話から察するべきだったのか。
榛名はオレと付き合ってることは言っていないとは言っていたのだが。
何故か妙にオレと榛名のシーンが色々とドラマチックに描かれてしまい。
オレの名字も珍しく、番組内で昔の写真が流れてしまったせいで職場で「あれ加具山くんだよね⁈ あんなことあったの⁈」としばらく色々と聞かれるハメになる未来が待ち構えていることをこの時のオレは知らなかった。
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