投稿日:2018年01月30日 23:51 文字数:2,362
【ハルカグ】初めましての誕生日
ステキ数は非公開です
ハルカグ企画さん(http://twpf.jp/hk60min)(http://hk60min.tumblr.com)毎回ありがとうございます!
今回遅刻レベルの遅刻じゃないんですけど参加したかった。気持ちはまだ年始です!
ワンドロらし勢いだけの話です。タイトルをワンドロで思い付かない。タイトル通りのハルカグ日常話です。
大学生カグさんと、プロ榛名みたいなふわっと設定です。
舞台でハルカグ喋るかなー!!!!
今回遅刻レベルの遅刻じゃないんですけど参加したかった。気持ちはまだ年始です!
ワンドロらし勢いだけの話です。タイトルをワンドロで思い付かない。タイトル通りのハルカグ日常話です。
大学生カグさんと、プロ榛名みたいなふわっと設定です。
舞台でハルカグ喋るかなー!!!!
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「カグさーん! ただいま!」
「おう、榛名お帰り」
勢いよく扉が開いて入ってきた姿に思わず笑う。笑われた方は普段は鋭い眼光が身を潜め、きょとんと目を開いて首を傾げた。
「んな抱えて持ってこなくても大丈夫だろ」
「何言ってんスか! 前に片手で持って帰ってきたら崩れてたじゃん。オレは同じ失敗は絶対しないの」
オレの言葉に速攻で首を左右に振り、入ってきた榛名に手を差し出す。
「あんがと。その心遣い、嬉しいよ」
「その腕は抱きつきたいってこと?」
「バーカ、その手の荷物を受け取るってことだよ!」
「ちぇー」
くだらない言葉の応酬をしつつ、受け取ったのはさっきまで榛名が抱えていた真っ白な箱。それをテーブルの中央に置けば、コートを脱いだ榛名も隣に来ていた。
「ほらほら主賓はさっさと座る!」
「おわっ」
肩を上から押され、いつのまにか後ろに引かれていた椅子に座り込む。ニカッと音がしそうな程に快活な笑みを浮かべた榛名は向かい側の席に座った。
「ほい、ビール」
「サンキュ」
手際良く二つ並べていたビール缶を開けて差し出されれば受け取る。それだけでもニカッと笑うのでこちらも笑ってしまう。
「ではでは。はい、カグさん誕生日おめでとう!」
「おう、あんがと」
そしてビール缶をぶつけ合った。
そう、今日は一月三日。榛名が祝いたいなどと言ってくれたのはオレが卒業して二年目だったか。
正月でお互い帰省してても三日には戻ってきて、榛名の一人暮らしの部屋でささやかな誕生日会を開くようになっていた。
「お互いあんま甘いの得意じゃないから、昨年のホールケーキは最後辛かったんで」
「そうだな、最後の方はヤケで食ってたな」
ビールを一口煽った際に聞こえた声。ビールを飲み込み前を見れば、真ん中に置いた白い箱を榛名が開けるところだった。
「ということで、今年は! 一人サイズのホールみたいなケーキ!」
「へえ、すごいこんなんあるのか」
ジャン、などと効果音を口で言いながら箱を開けた榛名の手の中。そこには、本当にホールケーキに見えるけれど手のひらくらいの小さなケーキが一つと。それと、コーヒーゼリーやシュークリームが入っていた。
「確かにオレら生クリームたっぷりのケーキばかり食べられない胃だからな。英断」
「ッス!」
また効果音がしそうなほどに快活な笑顔の目の前の男。なんでそんな嬉しそうに笑うんだよ、と心の中でツッコミするが、その笑顔が好きなんだよなあと頬を掻く。
「はい、じゃあこれカグさんの」
大きな手がその小さなホールケーキをゆっくり掴んで小皿に乗せる。そうだ、と小さく呟いた榛名は箱の隅に手を伸ばす。黒いのを掴んだと思えば、小皿の上に乗せられた。それはチョコにホワイトチョコで「BIRTH DAY!」と描かれたプレートだった。
「これも用意してくれたのか」
「やっぱりこういうのあってこその誕生日ケーキでしょ〜」
あっという間に誕生日仕様になった小皿を受け取ってまじまじと見つめる。
「実はさ、言ってなかったんだけど」
「何スか?」
小皿を自分の前に置いてから榛名に視線を戻す。
「誕生日にケーキくれたの、榛名が初めてなんだよ」
「へ? 初めて? ウッソだ、カグさんとこ家族仲良いじゃないスか!」
「いや仲は悪くないと思うけど、そうじゃなくてな。オレの誕生日は1/3。んで、だいたい三が日とか言うしその期間ってまだ正月気分だろ?」
「ああ、言われてみれば確かに」
オレの言葉に驚いた顔した目の前の顔だったが、その説明に合点がいったようで大きく頷いた。
「小さい頃はケーキ食べたいとか言ってたんだけど、おせち食べながらケーキ食べたいの? って言われるとそれもなんか変な気がしてな。今考えると上手く丸め込まれたような気もする」
「それで、今までケーキは無かったと」
「そういうこと」
改めて小さなケーキを見つめる。昨年、思わずワンホール食べたいと言ったのはそういうことだった。
「だからさ、初めて誕生日にケーキ食べて嬉しかったし。つか、そもそも正月真っ只中なのにこうしてオレのために時間割いてくれんだなって改めて思うと」
顔を上げてオレをじっと見つめている精悍な顔を見つ返す。
「それがめちゃくちゃ嬉しいとか、思ってさ」
「なんだよもーカグさん、カグさん誕生日なのにオレ毎回なんか嬉しい言葉もらってんスけど! 」
嬉しくなってそんなこと言ってみれば、榛名はそう言うと突然立ち上がった。なんだなんだと見上げる。自分は座ってるせいで余計に背が高く見える姿は、その長身に似合わないこれまた屈託なさそうな笑みを浮かべていた。
「よし、じゃあ来年はさ。一緒にケーキ作ろうよ」
「作るって、手作りってことか? オレ、お菓子なんて作ったことねーぞ⁈」
「オレだって作ったことないけど、カグさんのケーキなら作ってみたいじゃん。売ってるケーキが初めてなら、作ったケーキ貰うのも初めてでしょ? カグさんの初めて、沢山オレにくださいよ」
「初めてくださいって、お前」
そこまで言って、見下ろしてくるその姿があることを思い出させて一気に顔に熱くなる。
「あ、顔が赤い。何考えたのカグさん!」
「うっさい! いつまでも見下ろしてんなよ、もー!」
近づいてくる榛名を片手で追い払うようにしても、向こうからは楽しそうな笑い声が聞こえるばかり。
負けてるようで悔しいけれど。でも、お前の軽口も突破のない提案も、なにもかもが榛名らしくて。こうしてお前と過ごせて嬉しい、なんて思う。
「榛名のバーカ!」
「なんでここでその言葉⁈」
オレが素直に口にできるのはもう少し待ってくれと心の中では詫びながら憎まれ口を叩いてみたが、それでも榛名はオレの好きな快活な笑顔を向けていた。
「おう、榛名お帰り」
勢いよく扉が開いて入ってきた姿に思わず笑う。笑われた方は普段は鋭い眼光が身を潜め、きょとんと目を開いて首を傾げた。
「んな抱えて持ってこなくても大丈夫だろ」
「何言ってんスか! 前に片手で持って帰ってきたら崩れてたじゃん。オレは同じ失敗は絶対しないの」
オレの言葉に速攻で首を左右に振り、入ってきた榛名に手を差し出す。
「あんがと。その心遣い、嬉しいよ」
「その腕は抱きつきたいってこと?」
「バーカ、その手の荷物を受け取るってことだよ!」
「ちぇー」
くだらない言葉の応酬をしつつ、受け取ったのはさっきまで榛名が抱えていた真っ白な箱。それをテーブルの中央に置けば、コートを脱いだ榛名も隣に来ていた。
「ほらほら主賓はさっさと座る!」
「おわっ」
肩を上から押され、いつのまにか後ろに引かれていた椅子に座り込む。ニカッと音がしそうな程に快活な笑みを浮かべた榛名は向かい側の席に座った。
「ほい、ビール」
「サンキュ」
手際良く二つ並べていたビール缶を開けて差し出されれば受け取る。それだけでもニカッと笑うのでこちらも笑ってしまう。
「ではでは。はい、カグさん誕生日おめでとう!」
「おう、あんがと」
そしてビール缶をぶつけ合った。
そう、今日は一月三日。榛名が祝いたいなどと言ってくれたのはオレが卒業して二年目だったか。
正月でお互い帰省してても三日には戻ってきて、榛名の一人暮らしの部屋でささやかな誕生日会を開くようになっていた。
「お互いあんま甘いの得意じゃないから、昨年のホールケーキは最後辛かったんで」
「そうだな、最後の方はヤケで食ってたな」
ビールを一口煽った際に聞こえた声。ビールを飲み込み前を見れば、真ん中に置いた白い箱を榛名が開けるところだった。
「ということで、今年は! 一人サイズのホールみたいなケーキ!」
「へえ、すごいこんなんあるのか」
ジャン、などと効果音を口で言いながら箱を開けた榛名の手の中。そこには、本当にホールケーキに見えるけれど手のひらくらいの小さなケーキが一つと。それと、コーヒーゼリーやシュークリームが入っていた。
「確かにオレら生クリームたっぷりのケーキばかり食べられない胃だからな。英断」
「ッス!」
また効果音がしそうなほどに快活な笑顔の目の前の男。なんでそんな嬉しそうに笑うんだよ、と心の中でツッコミするが、その笑顔が好きなんだよなあと頬を掻く。
「はい、じゃあこれカグさんの」
大きな手がその小さなホールケーキをゆっくり掴んで小皿に乗せる。そうだ、と小さく呟いた榛名は箱の隅に手を伸ばす。黒いのを掴んだと思えば、小皿の上に乗せられた。それはチョコにホワイトチョコで「BIRTH DAY!」と描かれたプレートだった。
「これも用意してくれたのか」
「やっぱりこういうのあってこその誕生日ケーキでしょ〜」
あっという間に誕生日仕様になった小皿を受け取ってまじまじと見つめる。
「実はさ、言ってなかったんだけど」
「何スか?」
小皿を自分の前に置いてから榛名に視線を戻す。
「誕生日にケーキくれたの、榛名が初めてなんだよ」
「へ? 初めて? ウッソだ、カグさんとこ家族仲良いじゃないスか!」
「いや仲は悪くないと思うけど、そうじゃなくてな。オレの誕生日は1/3。んで、だいたい三が日とか言うしその期間ってまだ正月気分だろ?」
「ああ、言われてみれば確かに」
オレの言葉に驚いた顔した目の前の顔だったが、その説明に合点がいったようで大きく頷いた。
「小さい頃はケーキ食べたいとか言ってたんだけど、おせち食べながらケーキ食べたいの? って言われるとそれもなんか変な気がしてな。今考えると上手く丸め込まれたような気もする」
「それで、今までケーキは無かったと」
「そういうこと」
改めて小さなケーキを見つめる。昨年、思わずワンホール食べたいと言ったのはそういうことだった。
「だからさ、初めて誕生日にケーキ食べて嬉しかったし。つか、そもそも正月真っ只中なのにこうしてオレのために時間割いてくれんだなって改めて思うと」
顔を上げてオレをじっと見つめている精悍な顔を見つ返す。
「それがめちゃくちゃ嬉しいとか、思ってさ」
「なんだよもーカグさん、カグさん誕生日なのにオレ毎回なんか嬉しい言葉もらってんスけど! 」
嬉しくなってそんなこと言ってみれば、榛名はそう言うと突然立ち上がった。なんだなんだと見上げる。自分は座ってるせいで余計に背が高く見える姿は、その長身に似合わないこれまた屈託なさそうな笑みを浮かべていた。
「よし、じゃあ来年はさ。一緒にケーキ作ろうよ」
「作るって、手作りってことか? オレ、お菓子なんて作ったことねーぞ⁈」
「オレだって作ったことないけど、カグさんのケーキなら作ってみたいじゃん。売ってるケーキが初めてなら、作ったケーキ貰うのも初めてでしょ? カグさんの初めて、沢山オレにくださいよ」
「初めてくださいって、お前」
そこまで言って、見下ろしてくるその姿があることを思い出させて一気に顔に熱くなる。
「あ、顔が赤い。何考えたのカグさん!」
「うっさい! いつまでも見下ろしてんなよ、もー!」
近づいてくる榛名を片手で追い払うようにしても、向こうからは楽しそうな笑い声が聞こえるばかり。
負けてるようで悔しいけれど。でも、お前の軽口も突破のない提案も、なにもかもが榛名らしくて。こうしてお前と過ごせて嬉しい、なんて思う。
「榛名のバーカ!」
「なんでここでその言葉⁈」
オレが素直に口にできるのはもう少し待ってくれと心の中では詫びながら憎まれ口を叩いてみたが、それでも榛名はオレの好きな快活な笑顔を向けていた。
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『コメントって何を投稿したらいいの・・・」と思ったあなたへ。
コメントの文字制限は140文字までとなり、長いコメントを考える必要はございません。
「萌えた」「上手!」「次作品も楽しみ」などひとこと投稿でも大丈夫です。
コメントから交流が生まれ、pictBLandが更に楽しい場所になって頂ければ嬉しいです!
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