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2018年08月18日 22:05うちぐだくんと夏イベ2018~じゃいあんとばべっじ!
※イベネタバレあり
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もう何周したのだろうか。
描きたいものを手当たり次第に本にしてきたけれども、そろそろ新鮮なアイデアもなくなってくる。
さて今回の本はどうしようとホテルで顔を見合わせたところで、ジャンヌオルタはうんざりした顔で手を振った。
「あぁ、だめ。ちょっとアンタ、マスターちゃん?アシなら何かアイデア出しなさいよ」
「えっ、俺の希望言っていいの?」
そんなぁと困り顔をするのが見たくて言ったものの、予想に反してマスターの瞳はきらきらと輝いている。
「な、なによ。意外ね。アンタも描きたいものあったの?」
「うんっ!オルタはあんまり興味ないみたいだから言わなかったけど、今までと趣向を変えて挑戦できるし、何より絶対!ウケる、売れると思う!」
「マスターがそこまで熱意をこめて語るたぁ、こりゃすんごいアイデアかもしれませんぜ?」
「……そうね、いいわ。そこまで言うなら乗ってあげる。聞かせてみなさいよ、アンタの魂のシャウト(と書いてプレゼンと読む)をね」
力強く頷いたマスターは、立ち上がり拳を握る。そこそこ平和なルルハワ生活でほにゃ~と一般人の顔をしていた最近、久々に見るキリリと引き締まった真剣な表情には思わずちょっとキュンとした。ちょっとよ、ちょっと。マシュほど盲目じゃないから。
「それは、少年が世界を救う物語。最強の敵、数多の試練、挫折を繰り返しながらも、頼もしい仲間たちの力で困難を乗り越えていく、絆ほとばしるスペクタクル長編。その名もーーー」
全員がごくりと息を呑んだ。そう、それはまさに。
「ジャイアント・バベッジ!!!!!!」
「…………何でよ!!!」
「そういえば先輩はロボットが大好きでしたね。盲点でした!」
「私は絡繰りのことはわかりませぬが、なるほど。主殿のお話を聞いて何やら胸が熱くなるものがありました」
「だよね!絶対、これで優勝!間違いなしっ!」
「ねぇ?そこのおとぼけトリオちゃん、聞いてます?何でそこでそういくわけ?」
「あー、まぁ言いたいことはわかりますけどね。とりあえずオタクにこのマスターの熱意を越えるアイデアがないなら、ここは一つ聞き入れてやってくださいよ」
きゃっきゃと盛り上がる三人は、ジャイアント・バベッジの大きさはね、主人公はやはり先輩をモデルに、私も仲間として出演したく!などと既に設定を練り始めている。
半目のジャーマネに宥められて、ジャンヌオルタはやけくそで叫んだ。
「あぁっもう、わかったわよ!わかりましたよ!竜の魔女に二言はないわ。その代わりマスター、ロボの設計には当然こだわるんでしょうね?中途半端じゃ許さないんだから!」
ああやこうやと妙に凝ったディティールの設計図を囲む四人の背中を見ながら、ロビンは深くため息をついた。
こりゃ今回もループ確定だわ。
とりあえず自身の豚化を避けるためにも、どのあたりで見切りをつけさせるか、よく目を光らせておかなければ。
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