ぶつくさ
※男男以外にも男女・女女のカップリングにも触れます。
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2015年10月30日 20:38らくがきまとめました
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2015年10月28日 00:24イドが存在しない世界と、「俺」が存在しない世界の話。
触手と俺の話が始まらない。
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二人の望みってとどのつまりこういうことなんですが、
やっぱりリンイドが成立しない時点でBADENDだなと思いました。
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2015年10月28日 00:16一次創作SS/リント
××と俺の話。
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寂しい夜道のお供として、青年は異国の歌を口ずさみながら歩いていた。遠い地の言葉なので詩の意味は知らないが、耳心地の良いメロディを気に入って何度も繰り返していた。
深夜でも明るく賑わう中心地から、遠く離れた閑静な町外れ。
宵空には月も星もなく、生活感の溢れるごみごみとした住居地域に灯りは一つもない。
「……?」
ふと青年は呼び止められたように振り返った。
道端に放置されたごみの山に足を向ける。生ごみや廃材が不法投棄された一角を見回し、悪臭に顔を歪めることなく灰色のポリバケツの前に立つ。
「……あれ?」
ポリバケツを覗き込みながら、太陽光を吸収した日天草をランプの代わりにしてバケツの底を照らす。
ごみは一つも入っていなかった。
そこには何もない。空っぽだ。
「……おかしいな。気のせいか?」
こんな暗い夜は、淫魔が鍵のかかっていない戸口を探して徘徊すると言う。不用意に出歩く人影は青年以外に見当たらず、街はすっかりと寝静まっている。辺りを見回しても淫魔の気配すら感じ取れない。
気のせいか、ともう一度つぶやいてみる。けれど、そんなはずはないと否定する声が体の奥底から湧き上がる。直感のようであり、胸騒ぎのようでもある。
(……何なんだろう)
いつの間にか日天草の明かりが消えていた。それだけ長くここに立ち尽くしていたのだろう。それほど長考しても、やはり自分がこんな心持ちになった原因が思い当たらない。どうして、月が見えない心地良い夜なのに。
何か大切なものをなくしてしまったような違和感が胸の奥にわだかまる。
とうの昔に自分を自分たらしめるものをなくして、そのときは何にも感じなかったのに、今さらこんな思いをするなんて。
(……考えても答えなんて出ないか)
星も月も見えぬ夜。
青年は日天草をゴミ箱の中に落とすと、諦めて再び夜道を歩き出した。着古した白衣の裾を夜風に遊ばせて異国の歌を口ずさみながら。
その詩の内容を、彼が知ることはない。
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2015年10月27日 23:59一次創作SS/リント
「僕」が存在する世界の話。
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「うー……んん……?」
頭がぼんやりして視界が安定しない。焦点を定めるために瞬きを何度も繰り返して、どうしてこんな真夜中に構内のベンチに一人で座っているのか記憶をたどる。
(ああ、そうだ……)
今夜は新入生歓迎会で半ば強引に飲まされたんだ。アルコールは苦手なのに。それで酔いが回って記憶が途切れて、気がついたらキャンパス内の片隅に一人きり。幸い白衣のポケットに財布があったのでベンチ脇の自販機で温かいコーヒーを購入する。自販機の内側から紙コップが出てきて、白い湯気をくゆらせてコーヒーが注がれた。
それを慎重に持ち上げてベンチに戻り、一口呷る。おいしい。思わず吐息がこぼれ落ち、肩の力が抜けて天を仰ぐ。曇天の宵空には星も月もない。
(……懐かしいな)
こういう闇の深い夜、故郷の森に行くと日天草がたくさん咲いていた。太陽光をいっぱいに吸収して光るそれらが一面に咲き乱れる様は星空を連想させ、暗い夜道はランプの代わりに一本摘んで持ち歩いたものだ。
きっと、今夜も故郷の森では幾つもの淡い光が咲いているだろう。
故郷から離れて五年以上も経つのだと、ふいに感慨深くなる。この学園は研究機関を兼ねているため、卒業した後そのまま研究者として就職する者が多い。自分もその一人で現在は新薬の開発をしている。
学園と呼ばれているものの敷地内には様々な共用施設が充実しており、キャンパスから出なくても生活に困ることはない。
「……」
仕事はやり甲斐があるし、今夜の飲み会も何だかんだ楽しかったし、何一つ不自由はない。
今は仕事のことで手一杯だけど、いつか誰かを好きになったら、両親に孫の顔を見せてやりたいなあと思う。そういう平凡な未来が当たり前のようにやってくる、と思えること。それが、人並みだけど幸せというものなんだろう。
「おーい、リント。そんなとこで何してんの。もう寮に戻るよー」
「あ、うん。僕も行くよ!」
遠くから友人に呼びかけられ、慌ててコーヒーを飲み干して自販機の横のごみ箱に投げ込む。しかしうまく入らなかった。それを拾ってごみ箱にきちんと落としてから、友人のいる方に駆け出す。
そのとき、ふと目の前が俄かに明るくなって、思わず呼び止められたように振り返る。
雲のすき間から綺麗な満月が顔を覗かせていた。
「……」
「リントー、置いてっちゃうよー!」
遠吠えをする狼のように月を仰いでいると、再び友人に呼びかけられた。
後頭部で結んだ髪を揺らしながら僕は急いで足を動かす。
紙コップを投げ捨てたごみ箱にも、暗闇の中に影を落とす銀の月にも、もう振り返ることはなかった。
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2015年10月22日 00:41リントパパのやさしい人狼講座
人を餌にする人狼が、人間の女と結婚するのはけっこう苦労したのでは
人を餌にする触手が、半分人間の男と付き合うのも同じ条件だけど
イドが触手であることをまっっったくハンデだと思わないリントの価値観はこういう両親を見て育った影響かもしれない