屋根裏と地下室
オリジナル/サンリオ男子/あんさんぶるスターズ
Tw300字ss
「はめ殺し」https://pictbland.net/blogs/view_body/1159319 オリジナルというかコッペリア二次
「つぼみのまま」https://pictbland.net/blogs/view_body/1266036 オリジナル百合
「十一番目の息子」https://pictbland.net/blogs/view_body/1310317 オリジナル歴史
「月夜にトロリー」https://pictbland.net/blogs/view_body/1347123 オリジナル
「をとこもすといふ」https://pictbland.net/blogs/view_body/1385661 オリジナル
「サギとカササギ」https://pictbland.net/blogs/view_body/1481026 オリジナル
「無重力でバタフライ」https://pictbland.net/blogs/view_body/1527226 二次サンダーバード
「アウギュステ前夜」https://pictbland.net/blogs/view_body/1527237 二次グランブルーファンタジー
「下り17:09発」https://pictbland.net/blogs/view_body/1586964 オリジナル
「となりのおばさん」https://pictbland.net/blogs/view_body/1636153 オリジナル
折本フェア用オリジナル「六月が終わる」https://pictbland.net/blogs/view_body/1559911
ペーパーウェル04用オリジナル「小5男子のペンケース」https://pictbland.net/blogs/view_body/1472997
オリジナルFT「きみの明日がぼくのすべて」https://pictbland.net/blogs/view_body/382709
サンリオ男子「康太、明かりをつけて。」祐康https://pictbland.net/blogs/view_body/538052
「ずるいともだち」祐康https://pictbland.net/blogs/view_body/651336
「ずるいともだち2」祐康https://pictbland.net/blogs/view_body/651339
※サンリオ男子は今後こちらhttps://pictbland.net/blogs/detail/160
あんさんぶるスターズ みどちあ二人が王子設定パロhttps://pictbland.net/blogs/view_body/730662
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2020年04月05日 04:13
https://pictbland.net/blogs/view_body/1347123
「月夜にトロリー」のプロトタイプはこんな感じ
344文字
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◆ ◆ ◆ ◆ ◆
満月はまだ低いところにあった。空と海のあわいは、藍色に溶けて見分けがたい。波間に浮かぶ月影は、失敗したオムレツのようだ。
十二、三の少女が、トロリーバッグを引いて崖を上がっていく。
数歩後ろを、いくつか年上の少年がついてくる。月光に冴え返る少女の長い金髪に目を伏せ、彼女の影の濃さから顔をそむける。
少女は、端の手前でバッグを開いた。ストラップをはずして靴を脱ぎ、スカートの裾を気にかけながら、バッグのなかに胎児のように横たわる。
「それじゃね、カーミット」
カーミットは、彼女の髪のほつれを直しておやすみを言い、バッグに錠をかけた。
「おやすみ、チャーリー」
バッグに額を当ててもう一度囁いた。
そして、彼は、靴を片手に、トロリーバッグを崖の際に転がしていく。鍵を捨てる場所も探さなければならなかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
少女小説名作選みたいなものを読んでいたこどもが、厨二を発症すると、こういうものを描いてしまうという例
この二人の話を書いていたのは高校卒業前後だったはず
二人とも異能者とかではなく、ちょっと変わった生い立ちというだけ
トロリーバッグは、古い革張りのトランクにキャスターがついているものをイメージ(それは作中で描写すべき)
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2020年04月04日 21:06
Twitter300字SS
3月課題「鞄」
タイトル「月夜にトロリー」
4/4投稿
300文字
オリジナル
後でちょっと修正したものも上げよう
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満月はまだ低いところにあった。空と海のあわいは、藍色に溶けて見分けがたい。
十二、三の少女が、トロリーバッグを引いて崖を上がっていく。月光に彼女の金髪は冴え返り、地面に落ちた影は濃い。数歩後ろを、いくつか年上の少年がついてくる。
少女は、端の手前でバッグを開いた。靴を脱ぎ、スカートの裾を気にかけながら、バッグのなかに胎児のように横たわる。
「それじゃね、カーミット」
カーミットは、彼女の髪のほつれを直しておやすみを言い、バッグに錠をかけた。
「おやすみ、チャーリー」
バッグに額を当ててもう一度囁いた。
そして、彼は、靴を片手に、トロリーバッグを崖の際に転がしていく。鍵を捨てる場所も探さなければならなかった。
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