mskg中心壁打ち
パック×プロメテ中心に妄想、SS、イラスト等を呟くページです。
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2023年04月01日 21:57☆パクメテ小話
『エイプリルフール』
イチャイチャしてるだけでギリ健全。以下折り畳み。
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「最近のエイプリルフールってさ、家族や友達に嘘をつくよりも、色んな企業の悪ふざけを見て楽しむイベントになってるよね」
タブレットであちこちネットサーフしながら少年が言う。この冗談は趣味悪い、なんか変なゲームあるからやってみよ、などと楽しそうにしている少年の隣で、俺もまたぼんやりとスマホを眺める。
俺の部屋のソファでグダグダと過ごす、いつもの休日。すっかりくつろいで肩を預けてきている少年の、その賢い脳の詰まった頭をゆったり撫でる。
「面白い嘘もあんまり思いつかないし、脅かされるのもちょっとねぇ。俺も老い先長くないし、寿命を縮めるイベントはあまり参加したくないね」
俺のボヤきを聞いて少年は頬を膨らます。
「またそれ。冗談でもやめてよね、ビョーキで早死にとかそういうやつ」
「冗談なら、良かったんだけど」
低い声に皮肉を滲ませたつもりだ。少年がビクリと肩を震わせて、俺を振り返る。
「……冗談、でしょ?」
その目に怯えを見て取り、満足した俺は破顔する。
「エイプリルフールだからね」
そのひと言でネタばらしすれば、少年は一転して目尻を釣り上げ、手にしたタブレットを振り上げた。
「ホンッッット最低。もう倒れても看病してやんないから」
タブレットをバシバシと胸にぶつけてくる少年に「痛い痛い」と俺は笑い、スマホの画面を見せてやる。
「大丈夫だいじょーぶ、おじさん簡単には死なないから。ほら、これはエイプリルフールじゃなくてマジの検査結果。先週の分がさっき送られてきた」
少年はタブレットを手放して俺のスマホを奪い取り、鋭く視線を走らせた。画面をスクロールするその表情が見る見るうちに変わっていく。
「わぁ、あの数値が良くなってる。こっちも改善? うん、そっかそっか……よかったぁ」
花咲くように明るい顔になった少年が、先ほどあれほど叩いた俺の胸へと、頬を寄せるようにして抱き着いてきた。
「へへ、まだまだ一緒にいられるね」
そう言って本当に幸せそうに少年が微笑むので、俺は天を仰ぐ。俺の天使はちょっと天使にも程がないか。悪い冗談を言った罪悪感はどこかへ消えて、代わりに別の感情が急速に湧き上がった。
少年のほっそりした肩を両手で掴み、俺の胸から引き剥がして、正面から顔を見つめる。
「ごめん、急にキスしたくなった。押し倒して良い?」
「前半と後半で要求の度合いが違くない? まぁ……良いけど」
少年が目を逸らすので、俺は額と額をくっつけるように顔を寄せた。
「前半と後半どっちの答え?」
少年は耐えきれないように小さく噴き出して、俺の頬を両手で包み込んできた。
「いちいち言わせんな、馬鹿」
そのまま唇を重ねながら共に重心を傾けた。爪で引っ掻いた跡のあるソファが、少年の背中の下でギシリと音を立てた。
この情動だけは嘘ではない本物で、唯一のものだと証明するように――俺は、少年の腰へと手を滑らせた。
◇END
2023/04/01
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