最終更新日:2020年10月01日 00:47

ROUND-ROBIN

非会員にも公開
TRICKSTER~江戸川乱歩「少年探偵団」より~
視聴記録・考証ログhttps://pictbland.net/blogs/detail/173から派生
二次創作用
総当たり的にCP組ませてます
リバあり
思いつきエロや、ワンシチュ的な文字数少ないSS
サムネはきゃらふとで作った井上先輩


【SS目次】
新→旧の昇降順


花崎←小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/734905
花崎+小林 https://pictbland.net/blogs/view_body/420051
花崎+井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/414205
花崎←井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/407846
花崎+明智 https://pictbland.net/blogs/view_body/408449
勝田×井上 https://pictbland.net/blogs/view_body/388232
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/387734
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/383207
晴彦×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/382669
井上勝田花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336124
大友→花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/342808 
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/341450
井上×花崎 https://pictbland.net/blogs/view_body/336125
勝田×大友 https://pictbland.net/blogs/view_body/346078
  慈雨
  • 2018年10月25日 16:07  

    山田くんと七人の魔女パロ
    中の人つながり
    小林が花崎と手もつなげないのが可哀相で、やまじょ設定だったらどうにかなるのではないかと軽率に考えて、どうにもならずに挫折したものをサルベージ
    花崎←小林・井上・大友・山根
    約2800字

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       ◆◆◆◆◆

     打ち合わせを終えると、ピッポちゃんは帰った。
    「井上、さっきの件、ちょっといい?」
     花崎が、ふらふらとデスクに近付いてくる。
     事務所には、野呂を除いた団員が揃っていた。人手が足りないので、あまり現場には出ない大友も、珍しく頭数に入っている。
     明日、ある宗教本部から信者数名を連れだす。依頼人は、信者家族と元信者が作った被害者の会である。
    「俺と小林は、別ルート考えておいた方がよくない?」
    「代案はあるんだろうな」
     井上はパソコンのモニタを地図に切り替える。花崎はスクロールさせながら、適当な場所を出した。
    「タイミングがよかったら、地下鉄で移動して、合流できそうな地点はここ。井上が車で拾えねえ?」
     指を指す花崎に生返事をして、井上は時刻表を調べる。 
    「悪くないな」
    「やった」
    「状況次第では使えるが……花崎?」
     ほめられて調子に乗らないように、花崎に釘を刺しておこうと、井上は振り仰いだ。
     花崎が間近に立っている。胸元しか見えない。
     圧迫感に眉をひそめた井上の肩に手を置き、花崎は唇を重ねた。ふっと呼気を吹きこむように軽いキスだった。
     ソファでメロンパンを食べていた小林が、あっと声を上げる。
    「何やってるんだ!?」
     井上は怒りをぶつけようとして、あっけにとられた。声は花崎のものだった。
     視界も変わっていた。困ったような自分を見下ろしていることに、井上は憮然とする。
     先日、花崎が珍妙な能力を身につけた。キスをした相手と人格が入れ替わってしまう。物真似する器用さのない小林から、花崎の口調で申告されて、疑うべくもなかった。
    「……ごめん、井上」
    「ごめんねぇ、井上」
     飄々と大友が躍り出てきた。花崎に入れ替わった井上の眼鏡を額に上げて、キスをした。
     井上は目をそらし、三秒数えて怒りをこらえられず、「おまえら」と言いながらにらんだ。
     大友と、花崎の入った井上の体は、まだキスをしている。体ごと逃げようとする大友の腕をつかんでいるのは、井上だ。
     目元を赤らめて息が上がっている自分の顔を、井上は直視できない。
    「……しつこい」
     大友が顔を離した。口元を手の甲で拭きながら肩で息をつく。
    「これは、どういうことだ?」
     花崎の声では怒りが上滑りしているようで、井上はますます苛立つ。
     大友が入った井上は、椅子ごとくるっと向き直る。
    「井上の体に興味があってさ」
     肘掛に頬杖をついて脚を組み、大友は顔を明るくした。
    「何だ、結構動くんじゃん」
    「悪いか」
    「いや。可動領域が思ったより広くてびっくりしてる。痛みもないね」
     大友は立ち上がって、右脚を上げたり曲げたりしている。
     井上は、はっとして、数歩歩いた。
     右足が床を踏む感覚がある。体が軽い。中学時代に戻ったようだ。膝も足首も不安を持たなくていい。
     どこまで花崎の体を自由に動かせるのか、井上は試したくなった。
     山根が止める声も聞かず、屋上に上がる。
     手すりにワイヤーのアンカーをかけた。ためらいなく手すりに乗り、後方に飛び降りる。
     体で覚えたことは忘れないというが、他人の体はやはり勝手が違う。想定より宙に浮いている時間が長い。
     事務所の強化ガラスに足をつきそうになった。ワイヤーを手繰り、逆さになりそうな姿勢で窓枠に爪先をつく。広い壁面に両足を休めてひと息つき、滑るように地面に下りた。
    「しばらくこの体でもいいな」
     皆の元に戻って、井上は言った。
    「俺もかまわないけど、花崎はどう?」
    「大友の体だと、何か面倒がありそうだからなあ」
    「そうか、井上の体なら面白いこと色々できるな」
     大友は花崎ととぼけた会話をして、手元の電話をかけはじめた。長い沈黙の後、口を開いた。
    「……かっちゃん、会いたい……さびしい」
     最後まで言わせず、井上はフックを押した。
    「勝田を巻きこむな」
    「代弁してあげただけじゃない。もう、井上先生ってば素直じゃないんだから」
    「通信記録チェックされているかもしれない」
    「警察って、プライバシーないの?」
    「で、明日このままで仕事すんの?」
     大友は長い足を組み替える。
    「それでもいいな。これなら自由に動ける」
    「俺、保護対象乗っけて車運転するのは不安あっけど?」
     花崎がさして不安はなさそうに言う。花崎は運転はできるが、無免許だ。過失があれば、失点は大友につく。
    「じゃ、俺と花崎は替わるか」
    「井上になっても、運転しにくいのは同じじゃね?」
     事務所名義のセダンは、井上の体に合わせて改造されている。ペダルやシフトレバーの勝手が、他の車と違う。何より、花崎が心配しているのは、他人の体をうまく扱えるのかということである。
    「そんなに俺の体が気に入った?」
    「よく動けるからな」
    「別にその体使ってもいいけど、うちは食事残したら、結構大事になっから」
     花崎はため息をつく。
    「全部食べないと、異物が入ってたんじゃないかってシェフやメイドが大騒ぎだし、なかったら体がおかしいって医者呼ばれるし、気分で残したら赤石さんに叱られる」
    「大変だね、お坊ちゃんは」
    「体が違うなら味蕾も違って、何でも食べられるかもしれない」
     井上は理屈をこねる。
    「いつまでごちゃごちゃやってるんだ!」
     小林がわめきだした。
    「花崎! さっさと元に戻れ」
    「ごちゃごちゃ言ってるのは、俺じゃなくて井上」
     大友に入っている花崎は、自分の体を指した。
    「なあ、小林少年。このまま戻らなかったら、どっちの花崎につくんだ? 体? 心?」
     常には見せないにやにや笑いをする井上を、小林は気味悪そうに見る。心と体が一致していないと思い出して、小林は、怒鳴った。
    「両方揃ってる方に決まってんだろ!」
    「超論理、たまんないねえ」
    「本当に戻ってくださいよ。僕も混乱してきました」
     山根も苦笑いしている。
    「山根、現状を楽しみなよ」
    「井上先輩の顔に、大友先輩の言葉がミスマッチです。生理的に受けつけません」
    「探究心とか遊び心とか、わかってないよね。だから、山根はダメなんだよ」
     にこやかに忌憚なく意見する後輩に不満を洩らし、大友はちょいちょいと花崎を指で招く。
     井上は、大友と事も無げにキスする自分から目をそらす。
    「小林、来いよ」
     自分の声がラフに小林を呼ぶことも、井上は聞くに堪えずに顔をしかめる。
     小林はいぶかしがりながら近付いてきた。手をつかまれて、小林は井上の左足に馬乗りに座らされた。
    「井上と俺の交換に慣れたら、きっと楽しいぞ。ずっと一緒にいられる」
     小林は怪訝そうに言い返す。
    「今だって、かなり一緒にいるぞ」
    「学校行ったり、家帰ってる時間も」
    「花崎、調子に乗るな」
     井上がさえぎった。
    「仕事のときだけだ」
    「井上の都合のいいときだけ交換? フェアじゃないよ」
     大友がまぜっかえすわ、自分の体は小林を抱き締めるわで、井上はむっとしている。我が身は棚に上げて、自分の体が軽佻浮薄な言動をすることは我慢ならないのだ。
    「ずっと一緒にいたいよな、小林?」
    「別に。おまえ、花崎じゃないし」
     小林はぐいぐい井上の体を押しやり、膝から下りた。
    「花崎は僕を抱っこしたりしない」
     大友の体に入ったままの花崎は、細い体をのけぞらせて笑っている。




       ◆◆◆◆◆


    花崎の体←井上の人格
    大友の体←花崎の人格
    井上の体←大友の人格 が入っているということ
    次に読み返すときは、自分でもわからなくなっていそうなのでメモ


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  • 2018年10月21日 23:29

    00のショックから立ち直れない
    返却期限が近いからあと1回くらい見ようと思っても、気が重い
    勝田が退団してから、井上が勝田への信頼を失くさなかったことと、花崎がそれに気付いて井上に気遣っていたであろうことを思うと、胃が痛い
  • 2018年10月14日 04:26  

    テスト
    キャラ名も入れてみようかと思ったけどこれでいいかな
  • 2018年10月09日 19:04

    テニスコートの金網越しに指からめたりキスしたりしてるはずだから、勝井は
    夢子はそれを見ているはずだから!絶対!!
    それでも夢子は井上を好きなんだよ
    夢子の夢は夢厨の夢
  • 2018年10月07日 01:01

    00で解釈変わったっていうのは
    今まで勝田井上でエロいことになっても、井上は右脚出すのをいやがるし、勝田も無理強いはしないけど、お互い遠慮がちにエッチはするだろうなと思っていたのが
    勝田は井上をがんがん脱がせるし、井上も恥じらいながらも全部許すというイメージになったということ
    リバ厨の自分が勝田×井上一択しかないと絶望したくらい、00の衝撃は大きかった
  • 2018年10月06日 23:21

    まだ放映開始から2年しか経ってないのか・・・
    大友本から手はじめにと思っていたけど、メディバンでクーポンもらったから、とりあえず今まで書いたものを手直しせずにつっこんでしまおう
    その上で推敲して、あらためて3冊に仕立て直そう
    とか考えて表紙だけ作った
  • 2018年10月05日 13:21

    00の記憶を反芻しては、勝田井上と明智の人物像が変わってしまったことに打ちのめされている
    勝田と井上、地下水路で誤解を解消して、テニスの大会を見に行くまでの間に、エロいことしてると思った
    観戦に来た井上、愛されてる自信に満ちて落ち着いている
    6話で小林のお誕生会がスムーズだったのは、勝田が裏で手綱とっていたからだ

    そういえば、中2大友は、あのなかで一番変貌が大きかった
    1年間で20㎝背が伸びちゃったって感じの、首の細い美少年だった
    花崎と体型は同じくらい?
  • 2018年10月05日 01:13

    勝田も井上しか見えていない
    勝田は、井上より、家族や将来や社会などもろもろ見えているかと思っていたので、00で印象が変わった
  • 2018年10月04日 23:43

    00の井上と勝田の関係が、想像していたものと違った
    事故前の井上は、自立心が旺盛で、キャプテンシーのある人だと思っていたので、あそこまで勝田の存在に支えられていると思わなかった
    井上が勝田を立てていたのは、優位の余裕ではなくて、完璧な尊敬と信頼からのように感じた
    勝田の「あきらめない」は、これはTVの回想で井上が「(テニスも探偵も)あきらめない」と呼応しているんだよね?
    あそこでは、大会が近いという話だったと思うので、5話アバン回想→ODA→事故の順番になるのかな
    1回流しただけで、メモもとっていないけど、ファーストインプレションはこんな感じ


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