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素振り 壁打ち 球拾い

非会員にも公開
とりあえずいろいろ
動画視聴記録やら萌えメモ

進撃関連 https://pictbland.net/blogs/detail/164
SS https://pictbland.net/blogs/detail/11447
ウテナ https://pictbland.net/blogs/detail/3123
トリックスター https://pictbland.net/blogs/detail/173
トリックスターSS https://pictbland.net/blogs/detail/178
銀英伝 https://pictbland.net/blogs/detail/176
サンリオ男子 SS https://pictbland.net/blogs/detail/160
アイコンはきゃらふとさんで作りました

マシュマロ https://marshmallow-qa.com/nana6ru


6/16静岡文学マルシェポストカードギャザリング参加の関連作
『鳥のうち』https://estar.jp/novels/24472976
前日譚『雨より遠く』https://estar.jp/novels/24447402
  慈雨
  • 2014年11月29日 14:22
    修正
    ID65849(3段上・11/20投稿)

    実写版進撃キャスト
    國本さんって誰だよ!?
    ◯國村さん

    國村隼さん
    「相棒」長谷川。制服だと貫禄が倍増するなあと思った。
  • 2014年11月22日 13:48

    実写版進撃に三浦貴大がいる件
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    反逆の刃・ジャン役の三浦くん
     ↑
    レジスタンスかい! としか思わなかったけど
    どなたかが投下してたネタに吹いた

    百恵ちゃんに「ババァ!! ノックしろよッ!!」

    実の母親である山口百恵にジャン母を演じてもらって、あの嘘予告を再現してよ、という話
    いいなあ、リアル三浦家がジャンの家族を演じるの
    当分この妄想で楽しめるわw

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  • 2014年11月22日 04:05

    寝耳に水とはいうけれど寝しなに情報拾っちゃいけない

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    2016年アニメ2期始動公式発表


    当初の予定より伸びるというから、原作とアニメの最終話がほぼ同時に終わるように放映するのかな、と考えてみる
    2016年4月9日が19巻の発売日なので、このあたりに放映開始……とか予想立ててたら目が冴えてきた

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  • 2014年11月20日 21:57
    【リポビタミンD】

    リポDとリポDスーパー購入。
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    近所のドラッグストアに、各1個だけあった…けど、あれ? アルミンがいない。リポDおまけのコースターはエレンとアルミンの絵柄のはず。どこに雲隠れしたんだ? 
    リポD恒例のクローズド懸賞告知も出た。賞品にリヴァイフィギュア付スマホが入ってるけど、キャラクターものは珍しい。本当に相手選ばずだな。



    それと映画版進撃のキャスト発表。
    衣裳が頑張ってるなあというのが第一印象。ジャケットの厚みやミカサの年季の入ったマフラーにときめきwときめきポイントが変だ。
    滝と國本さんが生々しくてかっこいいことにもときめいてる。大丈夫、まだ生身の人間にも興味はあるぞ。
    ところで。
    シキシマって、日本の別名であったはず。その辺含んでの命名? それともミカサに合わせての戦艦由来? 他のオリジナルキャスト見るかぎり、名前に深い意味はなさそうだけど、まさか最強の男の名前にメッセージをこめていないはずはない。
    封切まで小出しにされる情報を楽しみつつ待機。

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  • 2014年11月20日 04:00
    【布施英利 『「進撃の巨人」と解剖学』】

    11/19 TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」24時台
    『人気マンガ「進撃の巨人」から読み解く美術解剖学!!』ゲスト布施英利 のメモ。ポッドキャストでも聴けない部分もあるので。
    『「進撃の巨人」と解剖学』は21日発売。ブルーバックスは同じ版元。まだまだ攻めるのか。
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    布施英利
    1960年生
    養老孟司教授の研究室で人体解剖学(美術系)を学ぶ。
    高校生のお子さんが中学生の時、進撃を読んでいたのがきっかけ。「筋肉がファッションを作っている。筋肉の時代が来た!」と思ったとか。

    布施さんの興味は骨と筋肉のみ。仕切り上手のチキさんが、内臓や血管に話題を振っても、筋肉の話に戻してしまう。特に、女型巨人の大胸筋と縫工筋のなまめかしさを熱弁。
    布施さんは絵柄の巧拙について言及していない。描写そのものが解剖学に沿っているか逸脱しているか無知か、が論点。
    超大型巨人の頭部造形が変化したのは、作者が解剖学を勉強して、筋肉描写が豊かになったためと推測。著作のなかでは、巨人だけでなく人体のパートもあるようで、巻を追うごとに服装の下の肉体が生々しくなっていると発言。
    アニメについて感想を求められても、資料として見ただけと素気ない。クロッキーやデッサンのようなよりシンプルな表現で、作者の手の動きが感じられる漫画を支持する、という理由。「漫画には詳しくないので無理して頑張って書いた」とはご本人の弁。


    布施さんが「巨人しばり」で選曲したのが
    ①eye-water(アニメ進撃のサントラ)
    ②マーラー 交響曲第1番第3楽章(繊細な巨人のイメージであるらしい)
    ③鯨の歌(鯨の鳴き声)
    チキさんは「イェーガー(紅蓮の弓矢)をかけると思ってたのに」と愚痴をこぼしていたけど、布施さんはアニメ版には思い入れがないという証拠でしょうね。

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  • 2014年11月15日 06:34
    【ブルータスNO.790】

    ブルータス、おまえもか
    と誰もが思った進撃特集
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    セブンイレブンの限定のイラストカードは表紙絵
    ジャンだけスタバか? とか
    制服の着こなし方が違うのに皆ローファー履いてるのが不思議 とか
    色々妄想できる一枚絵

    進撃の巨人展は行くつもりなかったけど読んでて行きたくなったなあ
    上野の森美術館のあの階段を使って、地下道・地下室疑似体験ができるという点にときめき

    比較的若い研究者たちが専門分野からアプローチしてる記事が面白かった
    石原さとみ他の、ライターの手がほとんど入っていないであろうコメントが笑える
    ツッコミどころ満載だけど、とりあえず一度寝てからつっこもう

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  • 2014年11月09日 01:16
    進撃SS
    ひとつ前ID:63177の前日譚
    現パロというかパラレルというか。ちょい転生がらみ。
    ピクニックといえば、汎ヨーロッパ・ピクニック(1989年8月19日)。
    メインは東独在住のペトラ一家。ハンガリーにやってきたペトラ父にリヴァイが接触。

    最後のエルリパートは蛇足。自己満足な予告。エルリ+エレンの前振り。エレンの話は時代背景は関係ないです。ほのぼのやるんだ、ほのぼの……て思いつつ手をつけてない。早く書こう。
    リヴァイ/ペトラ・ラル一家/リヴァイ班/エルヴィン・スミス
    2014年3月31日支部投稿
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    「ピクニックに行こう」


     そのポスターは奇妙だった。
     違和感の正体を見きわめるべく、ラルは前のめりで樫の木に貼られたポスターを凝視した。
    「――なんだ、ピクニックか」
     背後から聞こえたのは、ハンガリー語だった。
     ラルは、はっと振り返った。
    「コンサートか、映画かと思った」
     黒髪の小柄な青年は、ドイツ語で語りかけるように言った。
     ここは、ハンガリーだった。バラトン湖畔のキャンプ場だ。
     ポスターは、ドイツ語で書かれていた。キャンプ場周辺の施設はドイツ語で事足りるとはいえ、違和感はぬぐえない。
     東ドイツ国民にとって、ハンガリーやチェコスロバキアは出国しやすい。「東側」といわれる社会主義国にしか国外旅行は許されないといっていい。とはいっても、ラルに今回の許可が下りたのは、申請一ヵ月後だった。当局から何か疑われるようなことをしたのかと、申請後十日を過ぎたあたりから、ラルはひやひやしていた。
    「コンサートなんかあるのかい?」
    「先月、カラヤンが死んだからね。追悼のミニコンサートがあったりする」
     ヘルベルト・フォン・カラヤンは、ベルリン・フィルの首席指揮者だった。ラルも名前だけは知っている。
    「コンサートなら、こんな物騒な絵は描かないだろう」
     ラルは、その絵をなぞった。有刺鉄線に白い薔薇が添えられている。
    「そう、だから、映画かもと思った」
    「映画って?」
    「『白薔薇』っていう映画が、何年か前にあったので」
     ぽかんとするラルに、青年は肩をすくめてみせた。
    「コンサートや映画なら、デートに誘いやすい」
     ハンガリーは、東側で最も表現の自由が許されているという。難しいハンガリー語は読めないラルにも、雑誌のレイアウトから開放的な気風は伝わってくる。
    「……なあ、兄さんは、ハンガリーの人?」
     青年は頷いた。
    「これは、政治集会だよな?」
     ピクニックに誘ってはいるものの、目的はヨーロッパの将来を語る集会と、大々的に謳っている。黒と赤で刷られたシンプルなポスターに、力強い活字が躍っている。
    「こんなもん貼って、大丈夫なのか?」
    「駄目なら、とっくに破り捨てられてる」
    「それもそうか」
    「ドイツ語だから、ハンガリー人は関係ない」
     ラルは苦笑いをした。
     青年は開催地を指した。
    「そこはいいところだ。森と湖があって、旅行者も少なくない」
    「兄さんもキャンプかい?」
    「いや、ナンパ。カタリナ・ビットみたいな美人がいないかと思って」
     青年は、そわそわと見回す。
    「見ないねえ」
     ファミリー層の多いキャンプ場だ。河岸が違う。東ドイツの誇る銀盤の女王が、一人で歩くような場所ではない。
    「ブロンドのグラマーでもいいんだ」
    「見つけたら、教えてやるよ」
    「頼んだよ」
     お互い名乗らずに別れた。旅先の会話は、えてしてその場限りのものだ。



     ほどなくして、キャンプ場は、ピクニックを取り沙汰する囁きに満ちてきた。
     ピクニックの主催は、民主フォーラムという政党だった。ハンガリーは、共産党一党主義を脱し、多党政治がはじまっていた。
     遡ること三ヶ月前、ハンガリーは、オーストリア国境の鉄条網を撤去している。国境警備隊が庭仕事をするようにペンチで切るのを、ラルは本国のニュースで見た。
     あのニュースが、今回のバカンスを決めた。自由のにおいのする国は、六歳の娘を遊ばせるには、うってつけに思えた。
    「ねえ、あなた、地図を出して」
     炊事場から戻ってきた妻が、開口一番にせがんだ。
    「飯の支度は?」
    「その前に……ぺトラのいないところで」
     娘は、キャンプ場でできた友達と、鬼ごっこをしている。
     妻は夫を車に押しこんだ。愛車のトラバントは独身時代に購入予約して、娘が三歳のとき、やっと納車された。
     ダッシュボードの陰で地図を広げると、「ここ」と妻が指さす。
    「ショプロン……?」
    「ピクニックの行き先」
     ハンガリーの国境にある土地だ。オーストリアに、若い山羊の角のように張り出している。
     妻はそこから西に指を滑らせる。
    「ボンの伯母さんを頼れないかしら?」
    「――おい……何の話だ?」
    「大きな町だもの。仕事も見つかると思う」
     妻の言わんとしていることはわかる。西ドイツへの亡命を提案している。ショプロンに人が殺到すれば、国境警備隊は応対に追われる。行きずりの青年は、森があると言っていた。彼のいう「旅行者」とは、旅券のない不法侵入者のことではないかと思い当たる。
    「どこにいても不満は残ると思うのよ。だったら、よりよい方を選びたい」
    「西側がよいと思うのか?」
    「選ぶ自由があるだけ、ましだわ」
     妻の親族は、西ドイツ各所に散らばっている。西から届くクリスマスカードは、デザインや色使いから豊かさを感じさせた。
    「あなたが行かないなら、ぺトラと二人で行く」
    「そんな簡単なものじゃないだろう!」
     東ドイツは、夫妻が生まれ育った国だ。二人が生まれたときには国境線が引かれていた。ティーンエイジャーのころ、ベルリンの壁が築かれた。西ドイツは経済自由化のため貧富の差が拡大し、失業者があふれていると聞かされ、東ドイツが国家としていかに優れているか教えこまれた。
    「私、最初からそのつもりだった」
    「最初って?」
    「あなたがハンガリーに行こうって言った時から、亡命の意思があると思った」
    「そんなこと、考えたことない」
     思い出のある品は、部屋に置いたままだ。歯科技工士の仕事も、仕上げていないものがある。これでは亡命ではない。夜逃げだ。
    「……ドレスデンには、何も言ってない」
     両親や兄弟は、ドレスデンに住んでいる。もう二年ほど会っていない。
    「私だって、ママには言ってない。何も知らない方がいいのよ」
     秘密警察から関与を疑われたとき、年老いた親が激しい責めに耐えることを考え、胸が痛んだ。知らぬ存ぜぬが通る相手ではない。
    「これからのことを考えて。ハンガリーは、私たちの味方だわ」
    「わかんねえだろ、そんなこと」
    「白い薔薇だもの」
     妻は地図を丁寧に畳む。
    「ポスターに描いてあったでしょう?」
    「ああ……あれ……」
    「反ナチの運動の象徴だわ」
    「……ああ、そういうことか」
     どこかちぐはぐなポスターだと感じていた。
    「アルバムは持ってきた。手紙もね」
     妻は、最後通牒を突きつけたのだ。



     ピクニック当日、ラル一家は電車でショプロンに入った。
     トラバントはキャンプ場に置き去りにしてきた。荷物のほとんども積んだままだ。いざというときぺトラを抱えて走るために、夫婦の手荷物はそれぞれひとつまで減らした。ぺトラはテディベアを抱きしめている。
     緊張感にみなぎる軽装の家族は、彼らだけではなかった。一大事を知らされているのか、青ざめたこどももいる。やたら饒舌な若者のグループがあって、もしや彼がいるのではないかとラルは目で追ってしまう。
     ぺトラは鼻歌を歌っている。
     娘には、ピクニックとだけ伝えている。大勢の人がいるので浮かれているぺトラは、行き先は知らない。
     風に乗って若い女性の演説が聞こえてくる。足を止めて、耳を傾けるものはいない。野原のなかの轍をたどって進んでいく。
     道の脇には、国境警備隊が立っている。彼らは、武装していなかった。制服のシャツも色違いで、揃っているものといえば、制帽だけだった。
     二歳くらいだろうか、腰に紐をつけた男の子が転倒した。誰もが先を急いでいる。他人の子にかまっている余裕がない。
     小柄な警備兵が、男の子を抱きあげた。
     息を飲む音が、そこここから聞こえる。空手とはいえ、相手は兵士だ。東ドイツでは国境に地雷が埋められ、亡命者は即銃殺される。
     警備兵は男の子を肩車した。こどもは怖がりもしない。上機嫌で片言で話しかけている。
     一心不乱の行列を逆走するこどもがいた。十歳くらいの少年だ。
     肩車されていたこどもが歓声を上げた。
    「――オルオ!」
     少年は名前を呼び、警備兵の前で両手を広げる。警備兵に引き渡された男の子は、少年にぎゅっと抱き締められ、地面に下ろされると頭をぺしっと叩かれた。男の子は不満げな奇声を上げる。
     少年が緊張した声で、兵士に礼を言った。
    「ビッテ」
     短い兵士の声に、ラルは立ち止まった。
     帽子をかぶり直そうとした警備兵と、目が合った。黒髪の青年だった。
     彼もラルに気付き、口元をほころばす。
     軽口が、ラルの口をついて出た。
    「カタリナ・ビットは見つかったかい?」
    「いや、いないもんだね」
     警備兵はにやりとして、帽子を目深にかぶり直した。
     ぺトラは、振り返りつつ兵士に小さく手を振った。
     目の前では、弟の紐をつかんだ少年が走っている。
     誰もが、森を目指していた。
     1989年8月19日、遅い午後の出来事だった。




    [newpage]


     ワゴンで運ばれてきたお茶のにおいに、金髪の男は苦笑いした。
     ドアでワゴンを受け取ったのは、ハンガリーの警備兵だった。サマーニットを身につけた彼は、小柄で童顔であることも相まって学生のように見える。。
     トリノのホテルの一室で、彼らは昼前のお茶会をはじめようとしていた。
     薄いカーテンを通した陽射しは、コーヒーテーブルにつく彼らの輪郭をやわらかく包んでいる。ことに金髪は光輪を放つようで、男の相貌を一層浮世離れしたものに見せていた。
    「わざわざ淹れさせたのか?」
    「たまに飲みたくなるんだよ、四年に一回くらい」
    「オリンピックと同じ周期で?」
    「薬効もねえのに、こんな馬糞臭えのを、毎日飲めるか」
     黒髪の警備兵は、慣れた手つきでお茶を給仕する。
    「ハンガリーはどうだった?」
    「ソ連が動かないのが、気味悪い。駐屯兵は夜な夜なバーを占拠してた――いや、それはいいんだ。密約があったとか考えれば、納得できる。本当に気味が悪いのは、ホーネッカーだ」
     エーリッヒ・ホーネッカーは、東ドイツの国家主席だ。ピクニックの一週間前、緊急入院した。
    「タイミングがよすぎねえか。ホーネッカーのお茶に何か仕込んでたか?」
     金髪の男は一口飲んで咳きこんだ。
    「まずいよな?」
    「いや……そんなにひどくない」
    「俺には合わねえな。名前もひどい」
     深緑の缶の表示は『ロシアン・キャラバン』とある。 
    「赤嫌いが命名したのか?」
    「パンクとコミュニズムは、ロンドンのファッションだ――本当は、ロマンチックなストーリーがあるらしい。リヴァイが騒ぐから、本店で訊いてしまったじゃないか」
    「またひとつお利口になったな。口直しのコーヒーもある」
     コーヒーポットを掲げるリヴァイに、金髪の男は両手を広げた。
     リヴァイは彼の膝に乗り、金色の頭を抱いた。
    「今日こそチロルに帰らねえと」
    「いいじゃないか」
    「エレンが……」
     男は腰を撫でる手を止めて、リヴァイを見上げた。
     エレンは、リヴァイがチロルで育てている男の子で、七つになる。
    「十日も預けっぱなしで、先方に悪い」
    「俺が一人でいい子にしていられると?」
    「山羊のベルを付け替えたり、仔牛に乗ったりするのか?」
    「しないな」
     エレンは、牧歌的な風景のなかで、微笑ましいやんちゃを仕掛けているらしい。リヴァイが詫びを入れているかと思うと、金髪の男は二度おかしい。リヴァイの腹に顔をうずめて、笑いをかみ殺している。
    「でも、違うものの下着をはずしたり、乗ったりしてるだろう?」
     風向きが変わった。
     リヴァイが金髪に指を入れて、顔を仰向かせようとしている。
    「まあね。オリンピック周期でしか逢えない本命相手に、腕が鈍らないように」
     前回逢ったのは、半年前の日本だ。天皇崩御の直後でも、政治的には大きな混乱はないように見えた。
    「ま、練習は必要だ」
    「基礎の反復は大切だからね。成果を見せるよ、リヴァイ」
     どちらからともなく、唇を合わせた。
    「……コーヒーがさめる」
     この期に及んで、リヴァイは気をそらした。
    「紅茶も」
    「あれは、さめるとましになる」
    「さめるまで、時間を潰そう?」」
     男はリヴァイを抱えて、ベッドに下ろした。
    「さめるまでだ……エルヴィン」
     エルヴィンは、念を押す唇をついばんだ。結構よく喋る男は、それだけで黙った。
     二人は、熱いものを求めあいながら、滅びた帝国の名前を持つお茶が冷えていくのを待った。
                                           〈了〉

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  • 2014年11月09日 01:01
    1989年11/10ベルリンの壁崩壊(物理)
    検問が開けられたのが11/9 開けたのはイェーガー中佐、と今知った
    この件がらみの進撃SS
    BLではないのでスレッドに上げます(恋愛要素なし)

    転生なしパラレル。年齢操作あり。
    東独から亡命してきたこどもハンジに振り回されるモブリット。教会の「入っちゃいけないところ」に近付くと…
    ハンジ・ゾエ/モブリット・バーナー/ジャン・キルシュタイン/サシャ・ブラウス/コニー・スプリンガー
    2014年3月22日支部投稿
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    「魔女の教会」

     秘密警察がまぎれこんでいる。
     まことしやかな噂が流れているのは、ブタペストのズグリゲット教会だった。現在、千を超える東ドイツ国民がキャンプ生活を送っている。
     1989年8月19日、ハンガリー国境からオーストリアへ、大掛かりなピクニックが行われた。東ドイツ国民の出国をはかったのだ。
     その前年、ハンガリー人民共和国の新内閣が発足した。アメリカ留学経験のあるネーメト首相をはじめ、閣僚は若手改革派が多く占めている。
     元々、ハンガリーは、東側でもっとも自由だといわれていた。言論の自由も保障され、東側諸国ではじめて西側への国外旅行を許した国だ。
     さかのぼること四か月前、ハンガリーは、オーストリア国境の鉄条網を撤去した。ネーメト首相はソビエトに予告していたが、ソビエト駐留軍が踏みこむことはなかった。
     ハンガリーとオーストリアを隔てていた350㎞の国境線がなくなったことは、東側諸国の朗報だった。ハンガリー経由で、歩いて西側に出られるかもしれない。日に日に東ドイツをはじめ、東側諸国からの旅行者は増え、八月の汎ヨーロッパ・ピクニックに至った。
     ピクニック後も、亡命希望者は増えていた。オーストリア出国時に保護された東ドイツ国民は、国境警備隊に誘導されて、この教会に集められていた。
     ズグリケット教会の敷地内はもちろん、目の前の公園も、東ドイツからの旅行者であふれかえっている。千人もいれば、秘密警察がまぎれこんでいても不自然ではない。ピクニックに先だって、西ドイツ大使館は閉鎖されている。保護を求める東ドイツ国民に応対しきれなくなったためだ。ひとところに集められたのは、一斉に本国に引き渡されるためだと囁かれている。
     大人たちの不安は、こどもに伝播する。
    「秘密警察? いるかもね」
     鼻で嗤ったのは、八歳くらいの女の子だ。
    「あいつら、どこからでも湧いてくるものね」 
     反体制分子の嫌疑がかけられれば秘密警察は、あからさまに盗聴や尾行を仕掛ける。こどもにも容赦はしない。
     母親たちは、水場で洗濯をしながら、愚痴を言い合っている。車中やテントで過ごす日が伸びて、誰もがストレスを溜めこんでいる。小競り合いは日常茶飯事だ。こどもたちは、大人の顔色をうかがいつつ、九月のバカンスを楽しんでいた。
    「でも、この教会には、もっと面白いものがいると思う」
     女の子は、顔を真っ赤にして力説した。
    「魔女だよ!」
     こどもたちは、一瞬、女の子の気勢にそがれた。
    「いや……いないんじゃないかな」
    「教会だよ?」
    「魔女なんてそもそもいないよ」
     三人のこどもたちは、口々に否定する。
    「聞いてよ! 推測したんだ。教会の、入っちゃいけないところがあるでしょ?」
     女の子は、へこたれない。ますます声を張り上げた。
    「神父様のお部屋」
    「そう! 夜の間、ずっと明かりがついてた」
     女の子が指さしたのは、教会堂に続く右翼の建物だ。モダンな教会の外観に合わせた、神父や職員の住まいであり、事務所になっている。 
    「……で、どうして、魔女がいるって?」
     いくつか年かさの男の子が、ため息まじりに問う。
    「見られないものがあって、夜活動するっていったら、教会にいちゃいけないものがいるってことだよ」
    「で、魔女?」
    「たぎるよね?」
    「飛躍しすぎだ。異端だ」
     眼鏡をかけた男の子が、断定する。
    「イタンって何?」
     一番小さい女の子が、臆せずに訊く。
    「そこにあっちゃいけないもの――だったら、魔女じゃなくて、ヒンズーの絵かもしれない」
    「異教の偶像なんて、研究のために置いてましたって言えばすむじゃない。それより、悪魔的なものの方が面白いでしょ」
     女の子こそ、異端だ。奔放な言動で、周囲をヒヤッとさせる。
    「突撃するぞ!」
     女の子は、やにわに駆け出したかと思うと、立ち止まり、振り返った。
     誰もついてこない。
    「皆、来ないの?」
    「叱られる」
    「やだもん」 
     昨日、彼らは、人目を忍んで逢うカップルにどれだけ近付けるかという競争をして、こっぴどく怒鳴りつけられた。それでも、女の子は「面白かったねえ」と意に介さなかった。
    「じゃ、弱虫部隊は、そこで待機。先遣班突入!」
     女の子は、勢いよく教会の裏手に消えていった。
     入れ替わりに、おとなしそうな男の子がやってきた。少しくたびれたボールを手にしている。
    「ねえ、サッカーやらない?」
    「ボール、どうしたの?」
     昨日まで、彼はボールを持っていなかった。
    「ボランティアの人がくれた。皆で仲良く遊びなさいって。リフティング勝負でもする?」
    「ゲームしたいな」
    「広いところ、探そうか。誰、誘う?」
     遊ぶ仲間は、自然に決まってきた。この教会ではじめて知り合って、なんとなく一緒にいる。
    「ハンジは?」
     男の子はきょろきょろと見回した。
    「魔女狩りに行った」
     年かさの男の子が説明する。
    「しょうがないなあ」
     男の子は、ボールを女の子に預けた。
    「ハンジが魔女狩りにあっちゃうよ。場所取り、頼む」
    「怒られそうになったら、ハンジなんて捨てて、逃げろよ」
    「わかった」
    「本当に逃げろよ、モブリット!」
     モブリットは手を振って、教会のなかに入った。
     教会は開放されている。こどもたちが、調理場や写経所を探検してもお目こぼしされる。
     司祭の自室にいたる階段を上がっているところを見つかれば、静かにとがめられる――ここから先は、立ち入ってはいけないよ。神の御使いがお仕事をしているから。
     4階の、西に長く伸びる廊下は、人気がなかった。
     階段を上がると広いがあり、重厚な扉が奥に控えている。まだ蒸し暑い庭とは別世界のように、薄暗く、ひんやりとしている。
     ハンジは、今しも扉に近づこうとしていた。
     モブリットは息も整わぬ間に駆け寄り、彼女の襟首をつかんだ。
    「――やあ、モブリット」
     ハンジは紅潮した顔で見上げる。
    「だめだよ」
    「魔女がいるかどうかだけ、確かめさせてよ」
    「だめだって」
     モブリットは、ハンジの両脇に手を入れて引っ張る。女の子相手でも、ハンジは別だった。一度決めたら頑として引かないし、いやならてこでも動かない。口が達者で大人びたことを言うくせに、五歳の子どもより我慢がきかない。
    「魔女がいたからって、どうするんだよ?」
    「どうもしない。純粋な探究心だよ。二十世紀の世の中に、どんな魔女がいるのかなっていう、単純な好奇心。動物園にライオンを見に行くのと同じ」
    「全然違うよ! 魔女はいるかどうかわからないじゃないか」
    「動物園だって、ライオンがいるかどうかわからないよ」
     モブリットも、動物園の空っぽの檻を見たことがある。食費のかかる動物は処分されると耳打ちしたのは、誰だっただろう。
     ハンジは、重心を低くして抵抗する。モブリットもしゃがみこんで、大きなかぶを抜くような姿勢になる。
    「――何してる?」
     若い男が、背後からドイツ語で問いかけてきた。
     モブリットは、ハンジから飛びすさった。気配も足音にも気付かなかった。
     尻もちをついたハンジは、すぐに立ち上がった。
    「立ち入り禁止だ」
     なめらかなドイツ語だった。神父でも、キャンパーでもないらしい。シャツの皺は少ないし、スラックスはプレスされている。モブリットの父親よりは若いようで、ひどく目つきが悪い。
    「ごめんなさい! 今、行きます! 今! ほら、行くよ!」
     ハンジの手首をつかんで、引っ張った。
    「――魔女じゃないんだ?」
     彼女はしょぼんと肩を落としている。
    「――魔女?」
     男はモブリットを見る。
    「ごめんなさい。この子が、あの部屋に魔女がいるんじゃないかっって……」
     にやにやすると、男の人相はますます悪くなった。
    「いるいる。魔女いるぞ」
    「本当に?」
     ハンジは疑わしげに小首を傾げる。
    「すげえ腹ペコの魔女がいるから、ガキなんて一飲みだ」
    「見せてくれない?」
    「見せもんじゃねえよ。悪い魔女なら広場で火あぶりだが、いい魔女だから司祭がかくまってるんだ」
     こどものおねだりを、男は手で払う。
    「……おじさんは、魔女の使い魔?」
    「シュナージだ」
     男は間髪入れずに答えた。
     秘密警察は怖い。それ以上に怖いのは、密告者だ。家族ですら心を許せないというものもいる。
    「ふうん、そうなんだ」
     ハンジはしらけたことを隠そうともしない。
     モブリットは、そわそわおろおろとハンジの袖を引く。
    「そうなんだよ――わかったら、回れ右!」
     こどもたちは、くるっと回る。
    「前進して、階段を下りろ」
    「すみませんでした!」
     こどもたちが階下に消えるのを見送って、男は扉を開けた。。
     壁に十字架をかけた風除室を抜け、続きの部屋に入る。簡素な書棚と机ばかりの部屋の床には、蓋を開けられた段ボール箱がいくつも置かれている。
     なかでは、彼と同じ年頃の男女が休憩していた。
    「誰かいたんですか? 話し声が聞こえましたけど」
     女がたずねた。
    「ヘンゼルとグレーテル」
     男は自分のコーヒーを淹れる。
    「お菓子の家はないのに」
    「年中腹へってる魔女ならいるだろうが」
     男二人は、意地の悪い笑みを浮かべる。
    「魔女って、私!?」
    「サシャしかいねえな」
    「西の悪い魔女だ」
    「胃袋を異端審問にかけねえとな」
    「働きものの、いい魔女です!」
     サシャは、カップに砂糖を二つ入れて、窓の方を見やる。
    「――まだ、増えますよね?」
     窓際に寄せられた書き物机には、濃緑のパスポートが積まれている。
     大使館閉鎖後、西ドイツ政府は、ズグリゲット教会に難民キャンプの設営を依頼した。大使館職員も秘密裡に移動した。職員は、待機中の東ドイツ国民のための、西ドイツのパスポート発給の準備に追われている。西ドイツ政府が独自の判断で行ったことで、ハンガリー政府は関与していない。
     裏庭から、こどもの歓声が上がった。
     男性職員二人がのぞきこむと、こどもたちがサッカーをしていた。
    「あいつら、次のワールドカップは、西ドイツを応援するんだぜ」
    「まだ、出場は決まってねえよ」
     人相の悪い男が揚げ足を取る。
     来年のFIFAワールドカップの最終予選は、これから行われる。東ドイツは、すでに敗退している。
    「ベッケンバウアーだぞ。できるに決まってる」
     小柄な職員が、食ってかかった。
    「プレーするのは選手。監督じゃねえよ」
    「リティがいて、ドイツが負けるかよ」
    「当たり前だろ。ブッフバルトがいるんだからよ」                 
    「予選も、応援してくれますよ。西も東も同じドイツなんだから」
     サシャはポケットからチョコレートバーを取りだし、三口でたいらげた。



     翌週、ハンガリーに滞在中の東ドイツ国民は、濃緑のパスポートを手に、オーストリアに出国した。
     十月までに、ハンガリーに流入した東ドイツ国民の総数は、七万人に上ったという。ハンガリーとの国交が泥沼化するなか、東ドイツは、建国四十周年式典を開く。一方、ハンガリーは、第三共和国として体制転換を宣言した。
     さらに翌月、11月10日、ベルリンの壁が崩壊する。西ドイツがFIFAワールドカップの出場権を得るのは、その一週間後のことである。

                                               〈了〉


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  • 2014年11月08日 15:28
    【反撃の翼】

    「強襲!未知の巨人-最終防衛戦-」
    10/30~11/6
    壁内に巨人が同時襲来! 三兵団連携での攻防戦・後編。

    誕生日ウィークということでスポットが当てられても、不憫なアルミン。
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    ベルトルトはアニの共謀者と嫌疑をかけられているため、アルミンはトラップにかけようとするも空振り。嘘をついて尻尾をつかもうとした相手に、「仲間だから」と助けられるのは、リコちゃんの皮肉より辛かろうと思う。
    リコは、壁内の交戦のたびにアルミンが関与しているため、人間を人格のない駒と見なしているのではと疑念を提示。更に、死傷者を目の当たりにしたアルミンに、覚悟のなさをせまる。実際には、新兵の素案をそのまま実戦に移行するはずはない。指揮権のないアルミンに責任は負わせないというのが、現段階の調査兵団のスタンスなのだろうけど、リコにはそれがスポイルしているようで歯がゆいんだろうな。
    一方、ミカサはリヴァイと共闘。このシークエンスものすごく好き。
    リヴァイといえば、ナイルさんとエルヴィン談義。このくだりが昔の女と現女房のようで、赤面。エルヴィン愛されてます。

    原作を逸脱した形のシナリオで、面白かったなあ。
    批判したい部分もあるにはある。まあ、それはおいといて。
    リコちゃん出すなら、そろそろモブリット出してほしいなあ。ハンジさんの奔放な物言いは、モブリットくんのツッコミがあってさらに活きるのに。

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  • 2014年11月08日 15:26
    我ながら誤字ひどいなあ……

    来週GyaO!でも進撃13話まで配信するのか
    ニコ動だけかと思ってわ
    視聴の時間を確保しなくては
  • 2014年11月05日 04:08
    【リヴァイとオルオ】SS

    自分には珍しい現パロ。上司と部下@ファミレス編。
    誕生日ネタなので後でもいいかと思ったけど、勢いで。アルミン誕生日に何も用意できなかった後悔と反省を踏まえて。
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    「……決まったか?」
     グランドメニューをめくりながら、リヴァイは顔も上げずに訊く。
    「兵長は決まりました?」
    「牡蠣フライ」
     同じものを頼もうとしていたオルオは、第二候補に下げた。
    「それだけで足りるか? デザートは? 俺はチョコレートケーキ頼む」
     言いながら、リヴァイは店員を呼んでいる。
    「……じゃ、チーズケーキで」
     年の瀬も押し迫り、あといくつか寝るとお正月だ。学生たちばかりか一般企業も休暇に入っている。ランチタイムを過ぎたファミリーレストランに、スーツ姿の客は彼ら二人だけだ。リヴァイに襟首をつかまれていなければ、今もオルオはクレーム対応に追われているところだった。ギフトシーズンのクレームは倍増で、小用に立つ暇もない。
     女性スタッフは注文を復唱した。
    「――以上でよろしいでしょうか?」
    「……このバースデーサービスって、どんなこと?」
     リヴァイはメニューの隅を指して、スタッフを見上げる。
     女性スタッフは完璧な営業スマイルを浮かべた。
    「デザートとキャラクターのシールをプレゼント、それから店内にバースデーソングが流れて、お写真の撮影もございます」
     キッズメニューにその旨が書かれているのを、オルオは目で追う。
    「だとよ。どうする、オルオ? やってもらうか?」
    「は!? いや、大人はダメですよね?」
     オルオは慌てて、ほどよい美人スタッフに問う。
    「大人の方にもお楽しみいただいております」
     笑顔の下で、スタッフの嘲りが透けて見えたような気がした。
    「いや……結構です、注文は以上でお願いします」
     オルオは制止するように手を上げて、スタッフを追い払った。
     リヴァイは澄ました顔で、グラスの飲み口を鷲掴みにして喉を潤している。
    「……兵長、からかわないでくださいよ」
    「てめえの誕生日、近いだろうが。出勤日にしやがって、祝う相手もいないんだろう?」
     年が明けてすぐに、オルオは誕生日を迎える。誕生日休暇がある職場だが、繁忙期の生まれには恨めしい制度だ。
    「それ言うなら、過ぎたけど兵長の誕生日の方が近いじゃないですか? 兵長の誕生祝いならおつきあいしますよ」
    「祝われて嬉しい年じゃねえよ」
     他の社員がクリスマス出勤を嘆くなか、リヴァイはいつも通り定時前に出勤し、照明も暖房もつけず、コートを着たまま仕事をはじめていた。
    「俺だって、嬉しくないですよ」
     言いながら、ゆるむ口元を押さえる。リヴァイが自分の誕生日を知っていてくれたことに、喜悦がこぼれてくる。
    「誕生日はリポDでも買ってやる。レッドブルの方がいいのか?」
    「リポDがいいです。あれ飲むと踏ん張りききますよね」
    「……若いよな……俺は、もう、ドリンク剤効かねえや」
     自嘲する上司にかける言葉を、オルオは持たなかった。



    実話ネタ。
    リヴァイ班の誕生日発表。今までベルトルさんに誕生日が近かったのですが、オルオさんと数日違いになりました。
    クリスマス生まれに友人に、大晦日にやられたことを下敷きに。実際は、ファミレススタッフの前で、「あんたの誕生日祝いならつきあう」「そんな恥ずかしいことはいや」「自分のいやなことを人に押しつけちゃいかんだろう」と醜態晒した私たちです。
    リポD×進撃コラボが11/15からはじまるので、なけなしの気力を振り絞る助けになってくれると期待。ファイト一発!

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  • 2014年11月03日 00:01
    アルミン 誕生日おめでとう!
    作品で16歳を無事迎えられますように!
  • 2014年11月02日 02:59
    去年の浅野恭司原画展の記事
    別のブログに載せたのをサルベージ
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    行くつもりはなかったけど、10/4は104期生の日だし、偽イエーガーもいるということで行ってしまいました・・・

    浅野恭司さんは古河市出身のアニメーター。
    展示は
    水曜どうでしょう
    進撃の巨人
    PSYCHO-PASS
    に絞られてます。
    あと古河市のイメージキャラクターもちょこっと。

    サイコパス。
    見てません。
    作画崩壊の回があったという話ですが、これだけ美しい描線を動かしたらいやでも崩れるよって感じ。
    キャラクターデザイン 
    コンペ用のデザイン
    エンドカード1枚。

    水曜どうでしょうは
    DVD用のアニメ ラフメイン。
    藤村Pの愛されっぷりとONちゃんの愛らしさが弾けてます。

    そして 進撃の巨人。
    客の見たいものを見せてくれるラインナップ。
    新旧OP ED 
    DVDジャケット
    キービジュアル
    24話 エンドカード
    サシャにはもれなく芋とパン。
    面白かったのはコンペ用作品。デフォルメが大きくて、アクション時の体の線も、異様に歪曲。
    それと 刈り上げ。エルヴィンだけでなく、兵長もジャンもヅラっぽく見えるのがおかしかった。
    新EDのベルなんとかさんがものすごい二枚目でときめきました。
    マルコとリヴァイ班の最期の展示もありました。
    総作画監督として、重要な場面はかかわるということでしょうか。
    感想は会期が終わったら少し付け加えます。

    展覧会での楽しみのひとつは周囲の会話を聞くこと。
    60オーバーのグループにつかまったお兄ちゃんいわく
    「このアニメは、第一弾が終わったところで」
    ・・・おいおい
    進撃の巨人2期製作発表はないぞ。

    最後に原画展について。
    会期は10/6まで。
    会場の街角美術館は目立ちません。
    東武新古河駅からは徒歩20分ほど。
    ランドマークもありません。住宅街のなかにあるので、不安なら人にたずねるべきだと思います。
    JR古河駅からの方がわかりやすいようです。私は超絶方向音痴なのですが、今回、まったく迷いませんでした。完徹で、目的も明確で、余計なことを考える余裕がなかったおかげでしょうね。

    入場無料です。
    でもお土産いただきました。
    狡噛さんとエレンのしおり 各1枚。
    行ってよかった・・・

     (以下 後日別記)

    GyaO!視聴のため、原画展を見た時点で21話を見てませんでした。なので、リヴァイ班最期は、原画を先に見たという事態。
    ぺトラの顔の指定は、葉陰だと思ってました。
    オルオのそばには、装具の破片とブレードが描きこまれてたけど、放映時には草むらに隠れている。
    新EDのジャンは手が省略。
    マルコの最期は原画の方が残酷。欠けてしまった部分の描線が明確。アニメで見たとき、マルコの状態がわからなかったので(体半分に影が落ちているように見えた)迷いなく描かれた咬傷を、彩色で緩和してくれたのでしょうね。
    アニメーションが、多くの工程と人の手がかけられているということを強く感じました。

    5話のミカサに、唇プルプル指定が入ってたのがなんだかおかしかった。ときどきミカサの唇がグロス塗ったようになっているのは気になってたけど、「女性兵士のたしなみです。無様な死に顔をさらさないように」とかレクチャーされてたら面白い(平家物語でそんなのを見た覚えがある)。サシャの唇がプルプルでも、盗み食いの肉の油脂だとしか思わないけどさ。
    サシャがクリスタからパァンを貰うシーンもあったよ。食いしん坊万歳。

    そして、前回見たいものを見せてくれたと書いた件。
    お掃除兵長と「何が見える?」団長&エレンがいたことを付記しておきます。
    ヒッチさんも美しかったよ?


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