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最終更新日:2024年04月18日 09:30

素振り 壁打ち 球拾い

非会員にも公開
とりあえずいろいろ
動画視聴記録やら萌えメモ

進撃関連 https://pictbland.net/blogs/detail/164
SS https://pictbland.net/blogs/detail/11447
ウテナ https://pictbland.net/blogs/detail/3123
トリックスター https://pictbland.net/blogs/detail/173
トリックスターSS https://pictbland.net/blogs/detail/178
銀英伝 https://pictbland.net/blogs/detail/176
サンリオ男子 SS https://pictbland.net/blogs/detail/160
アイコンはきゃらふとさんで作りました

マシュマロ https://marshmallow-qa.com/nana6ru


6/16静岡文学マルシェポストカードギャザリング参加の関連作
『鳥のうち』https://estar.jp/novels/24472976
前日譚『雨より遠く』https://estar.jp/novels/24447402
  慈雨
  • 2015年01月30日 23:57
    【反撃の翼】

    「特別作戦班」
    2014 4/22~5/2(復刻版 12/4~12/11)

    エルドさん、誕生日おめでとう
    時間経って上げるきっかけなくしてたイベントのメモ
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    旧リヴァイ班編成前夜秘話
    同期4人のなれそめ、初陣で奇行種に遭遇、後日奇行種にリベンジ。特別作戦班は、エレン入団に伴って編成されたという設定。
    オルオさんが可愛い。失禁でもじもじしてたり、初陣前に酒をくすねてきたり、陰で努力したり、虚勢張りまくり。
    あと、エルドさんのプロフィールがオリジナル。父親が調査兵団で死亡、エルドさんは出奔後訓練兵団を経て調査兵団入団、リヴァイはエルドさんの父親を知っている、といった具合。ちなみにエルドさんは首席卒業。

    今まで書くのをためらっていたのは、一か所気になるところがあったので。
    初回でプレー時メール出そうか迷っていた「花街」のくだり、復刻版でもそのままだった。PG12ならともかく、全年齢対象のソシャゲで使うのはどうかな。「××ってなんですか?」と聞くこどももいれば、得意げに答えるアホもいるんだよな。
    時間が経っても、運営の姿勢が納得できないので、書いておこう。

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  • 2015年01月30日 05:17
    【DGS】

    神谷浩史・小野大輔のDearGirl~Stories~第407話(1/25放送)
    神谷浩史聖誕祭2015
    1/28は神谷さんのお誕生日でした。おめでとうございます。ますますのご清栄をお祈りします。
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    今回、小野Dはチャールズ・ブロンソンで登場。浩C、ダンディの権化であるブロンソンになろうぜ、という企画。
    いくつかの企画(はやりものの妖怪ウォッチをからめつつ)、ラストはアナ雪で締めくくり。やっぱりありのままの神谷さんでいてね、という結論。小野Dの「ありのままに」(フルコーラス)は、眠気を吹き飛ばす破壊力。
    今年の公録は、チャールズ・ブロンソンのコスプレをやるに違いない。

    そういえば、デュラララ!静雄は神谷さんと同じ誕生日だとか。
    ダースの限定版が瞬殺でびっくりでした。話のネタに通販で買うつもりだったのに、発売日のお昼には売り切れ。
    ダースといえば、跡部様のピクセルアートをやったり、グロスを作ったり、奔放さには定評があるところ。シャープの中の人と比べたら、どちらに軍配が上がるのか……と検索したら、シャープはジョン・ケージの4分33秒をツイッターで演奏するという剛腕の持ち主だった。目のつけどころがシャープだね☆ 


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  • 2015年01月22日 22:37
    【進撃の巨人SS】

    アルリヴァ
    一服盛るだけで何もない

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     就寝前に紅茶を運んできたのは、アルミンだった。
    「お茶を淹れたのはエレンです」 
     まずくはないと言外に含めて勧める。
    「少し、お話してもよろしいですか」
     ドアの前まで戻ったアルミンは後ろ手を組む。
     リヴァイは軽く頷き、カップを置いた。窓辺の物書き机に肘をつき、脚を組んで斜に部下を見る。
    「……感謝してます」
    「何のことだ?」
    「エレンと無事に再会できたことです」
     敵の懐に入るためにヒストリアとエレンを手離した後、アルミンたちは幾度となく死線を潜った。行方を見失った彼らと保護し、リヴァイ班の人員も欠けることはなかった。
    「作戦を遂行しただけだ」
    「兵士長が指揮官でなければ、無理でした」
    「事態が動きゃ、無理だの駄目だのためらってる暇はねえからな」
    「ストヘスの後、僕は離脱していたかもしれない」
    「してねえだろうが」
    「兵士長でなければ、僕はあそこで潰れてました」
    「俺は何もしてない。ここにいるのは、おまえがどうにかしたからだ」
     想像を絶する追跡だった。目が覚めるたびに景色が変わり、血のにおいが濃くなった。エレンを奪い返すために、前に進まなければならなかった。
    「……あのとき、僕を『聡い』とおっしゃった」
    「言ったな」
    「賢いとは言われてきたけど……ずる賢いとか悪賢いとか」
     自分にそんな側面がないとは、アルミンには言い切れない。身を守るために知恵をつけた。知識は、アルミンの盾にも剣にもならなかった。長口舌をふるうアルミンを、相手は小賢しいと疎んじ、弱者と断じた。
    「エレンに巻きこまれることは多かったんだろう?」
    「僕が原因だったこともありますから」
    「はじめてなのに、よく撃てた。場数を踏んで、体が危険を回避する術を知っているんだろう」
    「……僕、そんな風に褒めていただいたことがないです」
    「褒めちゃいねえよ……ただ」
     リヴァイが言い淀んだ。
    「……そう思っただけだ」
    「それでも、僕は嬉しかったです」
     リヴァイがうつむいて、額を押さえる。
    「……アルミン……すまねえが……起きたら続きを聞かせてくれ」
    「いえ、たいした話ではないんです」
     リヴァイは机に両手をついて、大儀そうに立ち上がる。立ったまま、体が動かない。
    「横になりますか?」
     アルミンが机に置いたトレイから、差し出される手へ、リヴァイは目を転じる。部下の顔を見上げようとするが、片目は開かず、もう片方のまぶたも重い。
    「手をお貸します。寄りかかってください」
    「……なあ?」
     リヴァイの指先は、まだ机の天板を離れない。
    「いい話なら……まともなときに話せ……」
    「つまらない話なんです」
     リヴァイの肩が、頭が、アルミンにもたれる。指先が宙に浮いて、体が傾いだ。
    「本当に、自分勝手な、つまらない話なんです」
     アルミンはどうすれば支えられるか考えあぐね、リヴァイの背に当てた手を動かせなかった。





    アルミンが何を言ってもほだされるでもなく、情のかけらもないのに淡々と受け入れる兵士長だといい

    当初から、リヴァイはアルミンを信頼しているような印象。トロスト区掃討作戦後の聴取で何かしら感じ取ったのかなと想像してるけど、単純に、何があっても部下を信じるというスタンスなのかもしれない。

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  • 2015年01月16日 00:01
    いい加減プレミアム入ろう
    改行間違えてるよ
  • 2015年01月15日 21:36
    【進撃の巨人SS】

    ID:77443の続き
    ユミクリ+104期生
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       小鳥の谷渡り 3


    「あ」
     夕食の席で、サシャの匙を持つ手が止まった。
     隣のミカサがちらっと見やる。
    「石でも入ってた?」
     向かいに座るアルミンが問う。
    「ナイチンゲールのことですけど」
    「……食べもの?」
     ミカサにも聞きなれないものらしい。
    「いや……あんな鳥、よっぽどひもじくなかったら食べませんよ」
     サシャはいやいやと手を振る。
     アルミンが、ミカサとエレンに、かいつまんで昼間の話をする。
    「村では別の名前で呼ばれてたんです……墓場鳥って」
    「声はいいんだろう?」
     エレンは話の肝しか興味がない。
    「夜しか啼かないんですよ! 人の死に目を告げるとか言われてるし、怖いです。どうしよう、ミカサ……クリスタのイメージにぴったりだなんて思っちゃいました」
    「啼き声がよけりゃ、名前なんてどうだっていいんじゃねえの?」
    「薔薇に別の名前がついても、香りは変わらないものね」
     ミカサは狼狽するサシャをなだめるでもなく、エレンに同意する。
    「人によっ、て怖いとかきれいだとか変わるものだわ。鶏の啼き方も」
    「違うんですか?」
    「母からはコケコッコって聞いたけど、エレンたちは違うって」
    「ココリコだって言ったろ」
     むきになるエレンを、サシャは否定する。
    「違いますね。キッキレキです」
    「僕もサシャと同じ。この話荒れるからやめよう」
     アルミンは苦い思い出し笑いをする。エレンとミカサはお互いに引かずに殴り合いになり、アルミンは側杖を食ったのだった。
     エレンと言い合いになりそうなサシャの口に、ミカサはパンを突っこんだ。珍しく今夜のパンはやわらかく、涙目になるほどおいしかった。





     日が落ちてから、ユミルは戻ってきた。  不在は半日だったのに、壁外調査から生還した兵士と恋人のように抱き合うユミルとクリスタは、周囲を辟易させる。ユミルは食事もそこそこにベッドにクリスタを連れ込み、脚を開かせる。
     右の太股は拭われて、しみひとつない。
    「おや、小鳥はどこに逃げたのかな」
    「それは、ここに」
     クリスタは左の脚を開く。
    「私の小鳥じゃないね」
    「谷の向こうのよその土地では別の名前で呼ばれてるんじゃないかな」
     クリスタは用意していた答えを述べた。
    「私の鶯は、クリスタの谷間を渡ると、ナイチンゲールになるのかい?」  
    「きっとそうだよ」
     ユミルは、クリスタの膝に額をこすりつけた。
    「……ああ、そうならいいな」
     クリスタの指が埃まみれの髪を梳くのに任せて、ユミルは彼女の膝を抱いた。 〈了〉



    元ネタは「鶯の谷渡り」でした








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  • 2015年01月15日 21:32
    【進撃の巨人SS】

    ID:77288の続き
    ユミクリ+104期生
    調査兵団入団後で104期生皆一緒にいるといいなという妄想
    ベルトルトの影も形もないけど、多分ライナーの傍にいるはず
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       小鳥の谷渡り 2


     インクで書かれたまじないは、汗で流れてしまう。
     クリスタはボトムに擦れないよう、太股に包帯を巻いていた。それでも、呪文は真っ黒な丸に変わり果てていた。
    「……どうしよう……」
     説明すれば、ユミルになぶられる。それはそれで楽しいが、浮気を疑われるのは不本意である。
    「……アルミン、訊きたいことがあるの」
     昼食後、屋外を一人で歩いているアルミンに、渡りに船とばかりに声をかけた。目を潤ませたクリスタにすがられて、断れる男子はいない。
     ざっくりと説明して、ひっそりと相談する。
    「それ、見せてくれない?」
     アルミンはあどけなく言う。
    「……え、それは……ちょっと……」
     クリスタは膝を堅く閉じた。皮に膚直接書いたとは話したが、どこに書かれたかは明かしていない。
    「汚れたから、洗い流しちゃった」
    「そうか。痕跡があれば手がかりになると思ったんだけど」
    「鳥の名前だけではわからない?」
    「きれいなさえずりか……」 
     アルミンは考えこむ。
    「……鴨とか白鳥とか?」
    「濁声じゃない?」
    「フクロウは?」
    「低音で少し怖い」
    「鶏は?」
    「ヒヨコのうちは可愛いけど」
     アルミンは首をひねる。
    「食べ物の話ですか?」
     頭の上から声が降ってきた。
     窓からサシャがのぞきこんでいる。うずくまって声をひそめても、彼女の耳は自分に必要な情報を拾う。
    「鶏はいいですよねえ。卵も産んでくれるし、お肉もおいしいし」
    「サシャ、知恵を貸してくれないか? 啼き声のきれいな鳥で、何を思い出す?」
     アルミンは上目遣いで問いかける。
    「そうですねえ……駒鳥、ヤマガラ?」
     狩猟で山野を駆けていたサシャは、さらっと答える。
    「メジロ、シジュウカラ、ツグミ、鳩、雉あたりもおいしいですねえ」
    「また食い物の話かよ」
     サシャの背後からジャンがからんでくる。
    「違いますよ。可愛い鳥の話です」
    「可愛い啼き声の鳥って言われたら、ジャンは何を思い出す?」
     クリスタはすかさず訊いた。
    「は? 鳥? ヒバリとか……燕はなんて啼くんだっっっウオッ!」
     ジャンが前のめりになった。
     コニーがおんぶの体で、ジャンの背中に乗ってた。
    「小鳥なんて、みんな啼き声一緒じゃね?」
    「情緒ねえな、おまえは」
     ジャンはコニーの頭をペシッと叩く。 
     クリスタから見れば、同期の見解は十把一からげだ。
     クリスタも鳥の名前と啼き声は一致しない。彼女は狩りをしなかったし、何くれとなく教えてくれる家族はいなかった。
    「なんだ、ケツの品評会でもしてるのか?」
     コニーの頭をぐいぐいとかいぐったのは、ライナーだった。
    「してねえよ」
     コニーはジャンの背中を下りない。
    「鳥の啼き声の話してたんです」
    「そりゃ、牧歌的だな」
    「クリスタが知りたいんだってよ」
     ジャンもコニーをおぶったままでいる。
    「何の鳥の?」
     ライナーはコニーの頭越しに窓を見下ろす。 クリスタは頭をめぐらせて、同じ話をする。
    「……雀は?」
     ライナーが出した鳥を、誰も知らなかった。
    「どんな鳥?」
    「おいしいですか?」
    「そういやこの辺りでは見ないな……このくらいの茶色の小鳥でな」
     ライナーは指を開いて大きさを示す。
    「チュンチュンって啼くんだ」
     コニーがプッと吹いて、ジャンに唾がかかった。ジャンは、またコニーの頭を叩く。
    「だってよ、ライナーが気色悪い声出すから」
    「うまいだろ」
    「似てるかどうかわかんねえよ」
     窓をはさんで明るい笑い声が上がった。
     クリスタが鈴を転がすような声で笑い、ライナーは目を細める。
    「そういえば、ナイチンゲールという鳥がいるそうだ」
    「それって、どう啼くんですか?」
     サシャは笑いをこらえている。ライナーの声真似を期待してるらしい。
    「俺も知らん。そりゃきれいらしい」
    「その鳥なら、僕も、物語で見たことがあるよ」
     アルミンが目配せをした。
    「声がきれいな人、歌が上手い人をナイチンゲールにたとえたそうだよ」
    「クリスタみたいな鳥なんですね」
     言いながら、サシャは首を傾げた。
    「……どこかで聞いたことあるような?」
    「どうせ食い物の名前だろう」
     ジャンに茶々を入れられても、サシャは強く否定できない。皆が楽しそうなので、サシャも笑みしかこぼれてこなかった。
     

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  • 2015年01月15日 00:28
    【進撃の巨人SS】

    クリスタ誕生日おめでとう
    この子見てると胸が痛くなるんだよな

    SSはユミクリ+104期生
    3回に分けて上げます
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       小鳥の谷渡り 1


     春になると、壁外調査が再開される。その年最初の壁外調査前は、いつもにまして慌ただしくなる。
     ユミルは、工科へ出かけることになった。武器や装置の運搬のためだ。
    「なあ、ほら、もっと開けよ」
     出発前夜、兵舎のベッドでユミルはクリスタのズボンを剥いだ。クリスタはシャツを引っ張って、股を隠したまま、脚を開く。
    「もっとだよ」
     ユミルは膝を外側に押して、クリスタの内股を撫でる。
    「……ねえ、何するの?」
     ユミルの手には、細い筆が握られている。
    「浮気封じ」
    「う……浮気なんてするはずないでしょ!?」
    「どうかな、おまえは淫乱だからな」
     クリスタは言葉を詰まらせた。
    「私がいない間、一人で我慢できるのか?」
    「……できるよ」
    「信じないね」
     ユミルはインクを含ませた筆で、クリスタの右の内股を撫でる。筆の感触は、クリスタに息を呑ませた。
     ユミルは内股に息を吹きかける。
     びくっとクリスタはわなないた。さらに、ユミルは、シャツを押さえるクリスタの指に息をふっと当てた。
    「や……やめてよ」
    「感じるんだ? やっぱ淫乱だねえ」
    「ユミルにだけだよ。他の人に感じるわけないじゃない」
    「可愛いこと言ってくれるじゃないか。でも、今晩は何もしないよ。せっかくのおまじないが消えるからね」
     クリスタは自分の太股をのぞきこむ。こみいった模様のようなものが書かれている。
    「……これ、何て書かれてるの?」
    「呪文だって言っただろう」
    「前史の文字?」
     ユミルは入団前の話をあまりしない。奇妙なことを知っているので、禁書でも読んでいるのかもしれないとクリスタは踏んでいる。
    「さあ? 鳥の名前だよ」
    「浮気をしない鳥?」
    「私のクリスタのような啼き声が可愛い小鳥だよ」
     ユミルはクリスタの顎をくすぐった。



     二段ベッドの下では、女性兵士数人がカードに興じていた。
    「……ねえ、あの子たち……」
     別室から遊びにきている兵士が、ひそひそと訊ねる。
     相部屋の者は、馬耳東風の術を身につけている。
    「あれであの子たちできてないのよ」
    「信じられないでしょ?」

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  • 2015年01月11日 14:39
    誤字脱字ひどい…特にジャンサシャ
    ろくに見返さず投下しちゃたもんな 反省
  • 2015年01月10日 12:15
    【FRaU】2月号

    テーマは「幸せな贈りもの2015」
    来月号は「私だけのヒーロー!」
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    来月号予告が
    「あなたの恋人にふさわしい漫画のヒーローは?」
    「少年漫画の憧れの男」
    「戦隊ヒーローの魅力」
    「戦国武将の“いい男”たち」
    ベネディクト・カンバーバッチ インタビュー
    「ヒーローの条件」阿部和重
    アメコミやハリウッドのコーナーもある、ヲタクマインドをくすぐるラインナップ
    多分進撃のリヴァイも出るんだ出るに違いない何があっても出すんだろう、と見越して予約

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  • 2015年01月09日 23:01
    【別冊少年マガジン】2月号

    寸劇の巨人の雑誌連載は続くので、漫画ボックス再掲であっても嬉しい
    398ページが今月号のハイライト
    (進撃の巨人の掲載は134ページから)

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    第65話 夢と呪い

    私的ハイライトは2つ
    エレンがミーナの名前を呼んだこと
    幼なじみではない同世代の子とコミュニケーションをとってるシーンが好きなので。口達者そうなミーナにやりこめられてるともっといい。
    それと、サシャがブレードを持っていたこと
    前回の感想でも書いたけど、彼女の本領は弓であって、血しぶきを浴びる戦闘は描かれていない。彼女の持つ刃物は、巨人と食糧にだけ向けられて欲しかったな、という感傷。

    ケニーが結構マメな人だっていうのが、なんだか微笑ましい
    苦労性というか、頼まれていない厄介事背負っちゃうタイプ。レイス卿の弟と取引もあったようで…まあこれは語られなくていいや。

    困惑してるのは、エレンとヒストリアが、今までの彼らの辞書にはなかった言葉を口にしていること。咀嚼してるけど飲みこめない。
    ヒストリアはまだ演じてるんじゃないか、と幾許かの期待はしてる
    エレンはどうなの?  個人の精神を冒すほどゆゆしい世界の秘密を知ってしまったの?
    アルミンは間に合うの?

    ……ふう……何も考えずに来月待とう
    キャラクター人気投票も出さなくちゃ

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  • 2015年01月08日 21:09
    覚え書き
    誕生日
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    1/25 ヒストリア
    1/30 エルド
    2/10 ミカサ
    2/17 ユミル
    3/22 アニ
    3/30 エレン
    4/7  ジャン
    5/2  コニー
    6/16 マルコ

    ミカサ~エレン エレン~ジャンの誕生日にかけてリヴァイのときみたいに続き物やりたい
    もうひとつスレ立てるという贅沢しちゃおうかと浮かれてる

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  • 2015年01月06日 20:55

    オルオさん誕生日おめでとう

    たしかシャーロック・ホームズも同じ誕生日だなと思って誕生日大全引っ張り出したら
    エレンってばオルオさんのソウルメイト!
    月の光に導かれ何度もめぐりあうミラクルロマンス的な仲なのね!?
    エレンはオルオさんに懐いてると信じてる私にはよい素材をありがとう!

  • 2015年01月04日 22:13
    正月と自分の誕生日は連続でSS上げてみようと意気込んだものの、元日にこけて早速落ち込んだわ
    ジャンしばりで書いてみて楽しかったけど、幸せそうなのがサシャのだけで、これもまた反省
    ジャンの幸せは、4月7日のジャン誕までの課題だな


  • 2015年01月04日 21:57
    【進撃の巨人SS】

    エレジャン
    ジャンミカ前提・妊娠・中絶・他モブNL要素あり

    自分の作風が陰鬱だという自覚はあるけど、ましてひどい
    着地点を見失って中断しているものの抄出というかメモ

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     女の体が温かいとジャンが知ったのは、十五の秋、はじめて壁外調査に出る前だった。先輩に誘われて一通りのことを覚えた。
     娯楽の少ない生活だ。誘われて悪い気はしなかったし、彼女たちに頼まれれば断れなかった。
     壁外に出るために、女性兵士は妊娠を望んでいた。自在に動くために、妊娠と堕胎を繰り返す。産み捨てて戻ってくる強者もあった。
     ミカサがそれを言ったとき、ジャンは耳を疑った。
    「エレンに頼まないのか?」
    「言えない」
     ミカサはかぶりを振った。
    「アルミンは……?」
    「あの二人では、だめ」
     媚を見せないミカサとの関係は、即物的な接合だけだった。他の女性兵士たちのように、恋人の真似事もしない。抱き寄せることもミカサは拒んだ。
     ミカサが頬を赤く腫らしていたのは、三回目の関係を持った後だった。彼女の顔に傷をつけられるものは、そうはいない。声をかけあぐねていると、ミカサが「ごめんなさい」と言った。エレンに露見したのかと訊くと、黙っている。
     エレンの胸倉をつかみに行くと、ジャンは引き倒された。
    「ミカサを殴ることねえだろ! あいつはおまえのこと守るために……!!」
     それ以上は口にできなかった。
    「頼んでねえよ! ありがたくも何ともねえよ」
    「ふざけんな! どれだけミカサが体を痛めつけてるのか、想像してみろ!?」
     上体を中途半端に起こす。
    「おまえはどうなんだよ、なあ、ジャン?」
     馬乗りになっているエレンは、静かに訊く。
    「女の道具になってるだけじゃねえか」
    「俺は楽しんでるんだよ」
     ジャンは虚勢を張った。女性兵士の都合のよい相手だと承知の上だ。ミカサには複雑な感情があったが、自分を頼ってきたことにジャンの自尊心はくすぐられた。 
    「おまえが頼まなくたって、ミカサは勝手におまえを守るんだ。俺はそれを勝手に手伝ってるだけ。俺たちの問題で、エレンは関係ねえよ」
    「オレがいやだ」
     エレンは、ジャンのジャケットをつかんだ。
     殴られると息を呑むジャンの胸元に、エレンは顔をうずめた。
    「……何かのためとか、楽しむとか、そんなの、オレがいやなんだ」
    「そりゃ……てめえの勝手だろ」
     押しやろうとしたエレンの頭が起き上がった。
    「勝手にするさ。誰よりもうまく、ジャンを楽しませてやる」
     ジャンの手首をひねり上げたエレンの手は、ひどく冷たかった

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  • 2015年01月04日 16:46
    【進撃の巨人SS】

    エレジャン(リバ)
    エルジャン・リヴァエレ前提

    去年正月に書いていたものの冒頭をそのまま
    午年だからジャンの話を書こう! として中断
    今と解釈違うなあ


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     新年早々、罰を食らった。夕食抜きである。
     エレンとジャンは、上官の従卒として内地に来ていた。身の回りの世話をするといっても、たいした仕事はない。忙しいのは、エルヴィンとリヴァイだけだ。年末から年頭にかけて、挨拶回りに飛び回っている。
     新兵二人の会話が喧嘩腰であるのは常態だ。一触即発の気配をはらんで、いつ殴り合いがはじまってもおかしくない剣呑な雰囲気がある。同期たちは、彼らが気のすむまでやらせておくか、教官の足音が聞こえるまで放っておいたものだった。
     今日もささいなことで小突き合い、胸倉をつかんだところで、上席の兵士に見つかった。
    エレンは有名人だ。ただでさえ目立つ。エレンの失点につけこんで、処罰しようと目を光らせているものもいる。自分から餌を与えるようなことをするなと、説諭された。ジャンも同罪である。
     たまたま宿舎に戻っていた団長は、「食事抜き」と言い置いて、また出掛けていった。
     元日はセレモニーが多いので、先方の顔を立てるためにも、あちこち飛び回っている。疲れている上官に、ため息をつかせたことで、ジャンは自己嫌悪に陥っていた。
    「もう俺は寝る」
     ジャンは毛布に包まった。
     明朝は早起きして、隙なく支度する。エルヴィンの朝食が終わったら、きちんと反省の弁を伝える、とイメージトレーニングをする。
     狭い部屋の壁際に、鉤に置かれたベッドの一方で、エレンは膝を抱えている。
     手燭の火は細く、頼りない。
    「まだ兵長たち、帰ってないだろうが」
    「帰りはわからないって、言ってただろ」 
     支援者たちとの交際が兵士の仕事だとは、訓練兵団では教わらなかった。出納部門の兵士がいても、資金繰りのために上官が奔走しなければならない現状は、ジャンを失望させた。
     ジャンには外出許可が出ていたが、エレンは許されていない。気晴らしもままならない、未知の場所で待つ身というのは、鬱屈がたまる一方だった。
    「兵長が戻ってくるまで起きてるのか?」
    「当たり前だろ」
     エレンは正しい。かてて加えて、要領が悪い。よく躾けられた犬でも、転寝くらいするものなのに、愚直に待とうとしている。
    「団長は先に寝てかまわないって、言ってただろ」
    「兵長は言ってない」
    「団長のが上位だから、兵長も余計なこと言わねえんだろ」
    「そんなのわかってんだよ」
     ジャンは、エレンと兵長の関係を知っている。
     エレンは、ジャンと団長の関係を知っている。
     上官と新兵が関係を持つのは、珍しいことではない。暴行まがいの話も聞こえてくる。部下が泣き寝入りすることが無言で強いられ、内規など無きがごとしだ。
     エレンとリヴァイのなれそめを、ジャンは知らない。エレンの情緒は幼くて、恋愛を理解していると思えない。リヴァイに対しては畏怖しているように見受けられる。
    「……なあ、ジャン」
    「俺は寝た」
    「ひめはじめって知ってるか?」
    「は?」
     たし算もおぼつかないこどもが、二桁のかけ算をそらで当てたような驚愕が、ジャンを襲った。
    「アルミンから聞いたんだけど」
     二度目の驚きで、ジャンの体がわなないた。アルミンとエレンの話題といえば、巨人と思い出話くらいではないだろうか。アルミンの方が幾分色気はあるかもしれない。
    「その年ではじめて、馬に乗ることなんだって」
    「……それじゃ、今日かな」
     王城では馬揃えがあったはずだ。調査兵団の馬術訓練は五日だ。
    「だから、ジャンに乗らせてくれ」
    「――はあ!? 何言ってるか、わかってんのか?」
    「馬っていったら、ジャンじゃねえ?」
     馬面だとさんざんからかわれて慣れてはいても、外見を貶められるのは気持ちよいものではない。
    「馬に乗りたいなら、明日朝駆けでもしろ」
    「馬じゃなくて、ジャンに乗りたい」
     雲行きがあやしくなってきた。

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  • 2015年01月03日 23:55
    【進撃の巨人SS】

    リヴァイとハンジ
    現パロで会社の同僚
    新リヴァイ班が猫、という妄想メモ

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     リヴァイの部屋の玄関先では、ハチワレが待っていた。ほっそりとしたロシアンブルーのミックスと、ペルシャのミックスが寄り添っている。
    「ただいま、エレン。ミカサとアルミンもお出迎え、いい子だね」
     ハンジがひょいと手を伸ばすとと、ハチワレのエレンが腰を引いた。頭を撫でられる間、エレンは体をこわばらせている。
    「メガネがかまいすぎるから、エレンが怖がってるじゃねえか」
     リヴァイは居間のドアを開けた。その後を、エレンがついていく。
    「人聞きの悪いこと言わないでほしいな。可愛がってるんだよ」
     ハンジはコートを脱ぎながら室内に入る。
     居間にも猫がいた。
     手足を伸ばして寝そべっているかぎしっぽに、三毛と茶虎がぴったりくっついている。
     部屋の隅に置かれた猫用のクッションで、ターキッシュアンゴラが丸くなっている。
    「なんだか、来るたびに猫が増えてる感じがするね」
     多頭飼いをしていても、居間は荒れていない。タワーや遊び道具に傷はついていても、壁や床に目立つ爪痕はない。
    「増えてる」
    「え、本当に?」
    「コニーははじめてじゃねえか?」
    「コニーってどの子?」
    「ジャンと寝てる虎。飼い主が病気だから預かってる」
    「……それ、クリスタじゃなかったっけ?」
    「クリスタは、飼い主が長期出張」
     台所の棚がぱたんと閉まる音に、三毛がぴょんと跳ね起きる。皿を三枚並べて、キャットフードをざらざら入れる先から、三毛は皿に頭を突っこむ。
     他の猫も集まりはじめる。最後に来たターキッシュアンゴラのために、リヴァイは皿を少し離れたところに置く。
    「リヴァイ、あなた、人がよすぎるよ」
    「別によかねえよ。他の猫と一緒でかまわないならと、こっちも条件つけてるんだ。何匹世話しようと同じ」
    「猫の躾が趣味だなんて、寂しくない?」
    「メガネに言われたくねえよ」
     インターホンが鳴った。
     配達された荷物を、リヴァイは靴箱にしまった。
    「宅配って、猫の砂だったの? 腐るものじゃないのに……」
     ハンジが夕食に誘ったとき、リヴァイは宅配を理由に断ったのだった。
    「こっちを先に予定入れたんだ。時間指定かけて重いもの運ばせてるのに、不在だなんて寝覚めが悪い」
    「……律儀というか義理堅いというか……」
     ハンジはアルミンの尻尾をつかんで、ため息をつく。
    「で、行くのか、行かねえのか?」
     リヴァイはジャケットに袖を通している。
    「行くよ! 何食べる?」
     またねとエレンの頭を荒っぽく撫でて、ハンジは飛び出した。
     駅向こうの飲食街まで、冬の夜風に吹かれて歩く。生ぬるい追い風は、年の瀬の慌ただしさを忘れさせる。
     正面から来る背の高い男が、立て続けにくしゃみをする。すれ違う時もくしゃみをこらえ、行き過ぎてクシュンと肩をすくめている。
     ハンジが含み笑いする。
    「猫アレルギーなのかな?」
    「だったら気の毒だな」
     リヴァイはちらっと振り返る。
     男も肩越しに彼らを見た。




    男はエルヴィンのつもりだったけど、ミケでもいいかなと。


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  • 2015年01月03日 23:52
    【進撃の巨人SS】

    エレンとジャン
    ジャンの方が生まれは遅い派
    数え年を採用してるんじゃないかな、と思っての年越しの話
    元日に上げたかった

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     秒読みがはじまった。
     調査兵団本部の敷地のあちこちに篝火が掲げられ、丸太を組んだ焚火もあかあかと燃えている。
     ほろ酔いの兵団員たちは、片手を挙げ、数字とともに指を立てる。
    「5……4……3……2」
     ジャンはカップに口をつけながら、指だけ出している。
     隣では、コニーとサシャがはしゃいでカウントしている。
    「――1!」
    「新年おめでとう!」
    「おめでとう!」
     拍手と歓声が上がる。
     火の手が一気に強くなった。誰かがアルコールを投げこんだらしい。
    「おめでとうございます!」
    「ジャン! 何しらけてんだよ? 新年だぞ」
     コニーがどんと肩をぶつけてくる。
    「別にめでたいことねえだろ。ただ日付が変わっただけだ」
     年が改まると同時に、彼らは等しく一歳年を加える。
     調査兵団に入ってはじめての年越しは、今までにない喜びはあった。幾度となく死線を乗り越えて迎えた日だった。
     大勢で見る焚火は、ジャンにトロスト区の惨事を思い起こさせた。 
    「……寝る」
     飲みかけのシードルをコニーにくれて、ジャンは兵舎に入った。
     屋外の喧騒と打って変わって、暗く静まり返っている。外の明かりがところどころ入って、行く手をわずかに照らす。
     二階の踊り場に、人影があった。窓に寄って、外をながめている。
     照らされた横顔を見て、迂回するのをやめた。
    「……なあエレン、何一人でたそがれてんだよ?」
     ジャンは手すりを撫でながら、階段を上がる。
    「外行きゃいいだろ。ミカサたちが探してるんじゃねえの?」
    「行けるかよ」
    「生き残って年取って、死んだ連中に顔向けできねえとか?」
     エレンが息を飲んだ。
    「図星かよ」
     ジャンは鼻で笑う。
    「……ハンネスさんが食われて、オレが戻った時のこと、思い出してた」
    「うじうじしないって言ったな」
    「言わせたのは、おまえだ」
     あの時のやりとりを、ジャンは正確に覚えていない。エレンが巨人の力を有効に使うと宣言したことは覚えていても、記憶はあいまいだ。
    「あの人たちは、新しい年を迎えられなかった」
    「お前のために死んだ人達を活かすか殺すかは、おまえ次第なんじゃねえのか?」
     ジャンは踊り場に立ち、息をついた。
     エレンがわざとらしい笑い声をあげた。
    「はは……そうだった」
    「行けよ。ミカサが探してる」
     エレンと新しい年を祝うために、必死になって名前を呼んでいるはずだ。 
    「ジャンは行かないのか?」
    「もう寝るんだよ」
     朝になれば、片付けが待っている。それまで、ジャンの名前を呼ぶものはいない。
    「それじゃな、ジャン」
    「おう」
    「新年おめでとう」
     エレンは一言挨拶をして、階段を下りていった。

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  • 2015年01月02日 23:15
    【進撃の巨人SS】

    ジャンとサシャ
    偽造未来。平和になってたらこんな感じ。

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     風を避けて、倉庫の陰で、サシャは林檎を食べていた。頃合の石を椅子にして、足を投げ出している。
    「寒くねえの?」
     ジャンが不意に現れたのに、気にせずもぐもぐと口を動かしている。林檎を噛んでも、小気味のよい音は立たない。
    「兵長がくれたんです」
    「聞いてねえよ」
     サシャの盗み食いは矯められない。食事以外で何かを食べていればそれを疑われるのは、本人もわかっている。
    「ふかふかして水気がなくてまずいから持っていけって」
    「聞いてない」
     ジャンは風上に立て、手を差し伸べた。手の中に、赤い林檎がある。
    「くれるんですか? ありがとうございます」
    「馬の餌にするには馬が気の毒だからって、兵長がくれた」
     サシャの差し伸べた手に、林檎を載せてやる。
    「そんなにまずくないですよ。皆さん、贅沢なんです」
     巨人の脅威から解放され、人類は版図を広げつつある。肥沃な開拓地を求めて、壁外に出たものも少なくない。食糧事情は上向きになっている。
     調査兵団の食事は改善されない。硬いパンと薄いスープが定番で、チーズや干し肉のかけらが入っていれば御の字だ。
     サシャは、芯の硬い部分までかりかりと噛んだ。残ったのは、小さな黒い種だけだ。
     サシャは腰を上げて、陽射しの当たる場所にしゃがみこんだ。乾いた砂地を石で掘って、吐いた種を埋めている。
    「それ、育てるのか?」
    「まさか」
     サシャは、指先の汚れを払う。
    「だよな。しなびた林檎の種の、芽が出るはずねえよな」
    「わからないですよ、運がよければ、育ってくれると思いますけど。そしたら、もぎたての林檎が食べられるじゃないですか」
    「気が長い話だな。欠伸が出る」
     ジャンはふっと笑みを浮かべる。
    「面白い女だよな」
    「ひどいですね、人をおもちゃみたいに!」
    「見てると飽きねえよ。あきれるけど」
    「ひどいです!」
     こどもっぽく頬をふくらませて、サシャは貰った林檎をジャケットの内ポケットに入れる。
    「食わねえの?」
    「後で食べます。指も汚れてしまったし」
     サシャの食い意地は健在だ。貰った先から口のなかに入れるせわしなさは、消えつつある。
     ジャンは、にやにやと口元がゆるむのをおさえられない。
    「ホント、飽きない女だよ。一生見てたいわ」
     サシャは怪訝そうにジャンを見る。
    「……プロポーズですか?」
    「ば……ばっかじゃねえの!」
     ジャンは慌てる。
    「おまえみたいな芋女、誰が嫁にするか!?」
    「ああ、よかった……プロポーズだったらどうしようかと、どきどきしました」
     サシャは心底安堵したようなため息をつく。
     ジャンは舌打ちした。
    「ほら……あれだ。同期の誼って奴で、観察してやるから、勝手に退団するんじゃねえぞ」
    「そうですね、林檎が育つの見たいですしね」
     それから二人は、風上の方へ歩き出した。

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  • 2015年01月02日 18:15
    【進撃の巨人SS】

    単行本5巻・アニメ16話で、調査兵団に入団した104期生が、エレンと再会するあたりを改変
    ジャン目線。クリスタ出張ってます

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     羊の群れとすれ違った。
     新兵は、調査兵団本部の周辺を案内されて、馬で回っているところだった。使い走りに出される先を覚えなくてはならない。
    「おいしそうですねえ」
     サシャは涎を垂らしそうな顔で、羊を見送っている。
     実際、羊は肥え太っていた。来るべき冬に備えて、毛も脂肪も蓄えている。
     しんがりの牧童とすれ違うまで、さして時間はかからなかった。
    「百匹くらいいたかな」
    「五十頭くらいだよ」
     コニーに返したのはクリスタだった。
    「え? そんなもん?」
    「クリスタは牧場育ちだからな。ハゲ、おまえより目は確かなんだよ」
    「てめえには言ってねえよ、ブス!」
     ちゃちゃを入れたユミルとコニーに、前方を駆けていたライナーが割って入る。
    「あそこらしいな」
     ライナーが指差す方に、建物の影が見えた。
     遠目でも、それが異質なものだとわかった。壁内前史に建造されたという城だ。以前は、調査兵団の本部として使われていた。今は、エレンが隔離されている。
     ライナーの人差し指ほどに見えた古城は、見る間に大きくなった。
    「訓練時に休憩で立ち寄ることもある。水場と竈くらいは覚えておけ!」
     朽ちた城門で馬を下りて、ネス班長が怒鳴った。
     一度は黙った新兵たちは、またひそひそとおしゃべりをはじめる。
    「ジャン、腹でも痛えの? なんかおとなしくて、気味悪い」
     コニーが使えない気を遣う。
    「は? 痛くねえよ……羊の先頭に、山羊がいたなって思ってさ」
     小さな山羊が先導していた。振り返っても、羊に埋もれて確かめられなかった。
    「だってよ? 山羊にそんなことさせるのかよ?」
     ユミルが薄笑いでクリスタに問う。
    「あるよ」
     答えたクリスタに、ジャンも訊く。
    「犬とかだろ、普通は?」
    「狼みたいな外敵がいれば、犬は必要だけど、このあたりはいないんじゃないかな」
    「誘導するだけなら、犬や山羊じゃなくてもいいわけだ?」
    「そうだね。賢くて、勇敢なら……あ、もしかしたら」
     クリスタは周りを見渡した。
    「あのあたりに行くのかな」
     羊の群れが向かった方に、高台が見える。
    「羊は臆病だけど、山羊が岩場に上ったら、ついていかざるをえないから」
    「本当に臆病なら、ついてかないだろ?」
     水場を見て回る間も、クリスタとユミルは話を続けている。
    「餌場に連れていってくれるんだよ。ついていかなかったら死活問題」
    「行くも帰るもできないで、飢えて死ぬのかよ。そりゃ、大変だな――なあ、サシャ?」
    「死にもの狂いでついてくんでしょうねえ」
    「で、山羊と羊の決定的な違いってなんだ?」
     ユミルの質問にクリスタが答えるのを、ジャンはもはや聞いていない。ネス班長の説明に耳を傾けていた。
     放置されていたとはいえ、古城の水場は整備されていた。きれいに掃き清められ、いつでも水を汲めるようになっている。
     厩舎も修繕されていた。寝藁も清潔で、馬の毛艶もよい。
     ネスに待機を命じられたのを見計らって、背後からエレンが呼びかけた。
     エレンは幼なじみと言葉を交わしている。 エレンの口から、マルコとジャンの名前が飛び出した。彼らが当初の希望通り、憲兵団に入ったと思っている。
     同期が一斉に口を噤んだ。別の訓練兵団出身者はともかく、アルミンも語らない。ライナーも黙っている。
    「……マルコは死んだ」
     ジャンが言った。
     エレンの目が、ジャンに向けられる。死人を見るような、人間の目だった。
     




    未年だから牡羊座のジャンとエレンで書こうと思ってたのに、大きく逸れた
    牧羊に山羊を使う理由の典拠を忘れた(検索かけても見つからなかった)けど、理由はクリスタに語らせた通りだったはず

    それにしても、5巻126―127ページの地獄絵図は何度見ても酷いなあ
    年明け早々見るものじゃない

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  • 2015年01月01日 23:59
    あけましておめでとうございます
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    スレッドの居心地がよいので、しばらくはSS投稿メインで続ける予定
    気が向いたときだけ新着で上げます
    発見されたときは、さらっと読み捨てていただけると幸甚です


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